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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14290
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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24歳の娘のことで悩んでいます。 結婚して1歳2か月の子供がいます。旦那さんの両親と同居していたのですが、うまくい

解決済みの質問:

24歳の娘のことで悩んでいます。
結婚して1歳2か月の子供がいます。旦那さんの両親と同居していたのですが、うまくいかず飲酒を昼間にするようになりました。同居の難しさと子育てのイライラ・旦那さんの帰りも遅く、そんな感じで夕方になると飲んでしまう。1年間、週に2~4回です。子供もおりましたので、周りは心配で見張るような状態でさらに悪化し、リストカットをしてしまいました。そのことを知って、私のところに子供と一緒に連れてきました。旦那さんとは別居状態ですが、週に1回程度はあっています。そういう時や子供のいる友達と会う日などは飲酒はありませんが、1日2人で過ごす日は昼に焼酎25度を薄めず200cc位飲んで子供と寝てしまいます。(週1~4回)こちらにきて2か月ほどは昼の飲酒は何回かでなかったのですが、3か月目から始まってしまいました。がぶ飲みした時も1回。子育てなどのイライラを子供にぶつけることはありませんが、飲酒した時の子供が心配です。
飲んだ時は、過去の嫌だったことばかり話しだします。アルコール依存だと思うのですが、医療機関に娘をどんなふうに連れ出したらよいのか?飲まない時もあるので本人はそう思っていないようです。精神的なことが大きいと思います。どんなふうにしていったらよいのでしょうか?
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】


このサイトでは、適切な病識(自分が病気だという認識)が無い本人をどうやって受診させればよいのか、というご家族からの相談をいただくことがしばしばありますが、ご本人のお人柄やご家族との関係を存じ上げないわれわれに、ぽんと、これこれこのように説得すれば受診させることができますよ、という助言ができるわけもありません。
統合失調症で幻覚・妄想や興奮が激しい症例の場合を除いて、法的に受診を促す制度もございません。
受診までは、家族が何とかしなければならない部分なのです。

アルコール依存症の治療のゴールは断酒になります。
「適量で済ませられるようになる」という治療ゴールは絶対に達成できないとお考え下さい。
まずこのことを患者様ご本人に理解していただき、治療意欲を持っていただくことが治療のスタートになります。
しかし、アルコール依存症の場合、一般的には、周囲は困っていたり心配したりするものの、患者様ご自身はご自分が病気であることを認めたがらないため、治療に導入できないことが少なくありません。

結局のところ、患者様ご自身がお困りにならなければなかなか治療には繋がりません。
肝機能障害や膵炎を起こして身体的につらくなる、仕事に支障が及ぶ、家族生活に支障が生じて離婚を迫られる、警察のお世話になる、といった切迫した状況になって初めて患者様は治療の必要性を感じ始めます。

アルコール依存症の治療は、風邪をひいた時のように、一定期間病院に通えばよいとか、一定期間入院すればよいというものではありません。再飲酒のリスクは生涯続きますから、アルコール依存症の治療もまた生涯続きます。
必然的に、治療は、最終的にはどの患者様でも外来治療になります。
入院治療は初期の治療導入のための教育入院か、再飲酒時の治療立て直しのための入院となることがほとんどです。
教育入院は一般的に3ヶ月程度です。

また、アルコール依存症の治療は、失敗を繰り返すものだとあらかじめご理解ください。
一回の入院で断酒の意思を固め、その後は外来通院しながら生涯断酒を貫ける患者様は皆無です。
全ての患者様が、何度も再飲酒をし、外来通院を中断し、または再入院をして……といった過程を経て、ようやく断酒に行く着くという経過をたどるといっても過言ではありません。

従いまして、ご家族が治療導入からその後の定期的通院に至るまで、一貫して患者様を説得し、必要ならば病院に連れて行くことを繰り返さなければなりません。
それがアルコール依存症の治療の現実です。

受診される先は一般の精神科・心療内科ではなく、アルコール依存症治療の専門施設である必要があります。

【全国アルコール関連問題専門医療機関紹介】
http://www.kochi-al.org/url/hospital.html

以上、ご参考になれば幸いです。
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