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Dr.morino
Dr.morino, 精神科医
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 739
経験:  鳥大学医学部卒。診療所院長(診療科:精神科、心療内科、内科、神経内科)
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前回は大変お世話になり感謝しております。やはりプロザックは他のSSRIとは桁違いの効果をすでにあらわしています。

解決済みの質問:

前回は大変お世話になり感謝しております。 やはりプロザックは他のSSRIとは桁違いの効果をすでにあらわしています。 ところで私の担当医酒井精神科医(日比谷ストレスケア)がちょっと気になることをおっしゃっていたので事実かどうか知りたくなって今回の質問をします。 これはあくまでうつ病に関して言えることらしいですが。 以下先生との会話です。 SSRIよって一時的に症状が改善されたとして、その段階で服用が必要なくなる人は どれくらいいるのですか? 難しい問題です。必要なくなるケースはとても運がいいケースといえます。 一週間に一錠の服用でいい状態が続く人はたくさんいます。 ということはSSRIであれなんであれ、あくまでも対症療法であり、薬物治療には終わりがないということですか? ただうつの状態というのは、いわゆる自分の未来が客観的に(正しく)選択できない状態です。 プロザックなどの抗うつ薬でうつ状態から脱して客観的に物事を見れるようになった時点で、なぜ自分は調子が悪くなったんだろうかと考えられるようにすることが薬にとって一番大切な作用の一つなんです。 ではプロザックであれなんであれ、現代医学の治療で最終的に薬がいらなくなるまで改善する患者。つまりうつ病における認知の改善ではなく、完全な正常状態の段階までいたるケースはいまのところ皆無だということですか? 「いや実際にはいますが、数は少ないと言わざるえない現状です。 しかし少しでもいるということが大切なことなのです。 旧来の抗うつ薬でそれが出来た人なんて、ほとんどいないんですから。」 以上が会話です。 それは自殺未遂までいっている重症の精神疾患の患者(特に慢性化してしまった)人の治癒率はきわめて0に近いととっていいのでしょうか?

投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  Dr.morino 返答済み 3 年 前.

森野です。

やはり、相談者様には、プロザックが合っているようですね。

 

さて、ご質問の件ですが、SSRIによる薬物治療における治癒率についての質問と理解して、回答させていただきます。

もし、質問の意図が違う場合は、返信ください。

再回答いたします。

 

まず、SSRIによるうつ病の薬物治療による治癒率は、文献等では、67%と言われています。

つまり、半数以上の方が、SSRIを用いた薬物治療によって、治癒しています。

(ここで言う治癒とは、薬が必要なくなり、通院の必要性もなくなった状態を言います。)

ですので、主治医の先生の言われた、「数は少ない」という言葉には、全国的な調査による効果判定での結果から言えば、少し間違いがあるかと思います。

ただ、そのような言葉を口にされたのは、主治医の先生の御経験上のこともあっての話かと思われます。

 

ここからは、私の経験上の話になりますが、

自殺未遂を起こされるような重度のうつ病患者様において、治癒は不可能か?

というと、そうではありません。

実際に、何度も自殺未遂を起こされた方でも、きちんと通院治療を受けられた方は、薬が必要なくなる状態まで改善しているケースもあります。

 

逆に、そこまで、症状として、重度ではないにもかかわらず、治癒しない患者様もおられます。

 

どこに違いがあるのか?と申しますと、

当初の薬物への反応性の問題が大きく、その後の予後を決めているように思います。

 

つまり、うつ症状にしても強迫性症状にしても、精神的症状を最初に訴えて病院を受診されたとき、精神科医が詳細な問診を行い、治療方針および投薬する薬について決定し、治療を開始するのですが、その後の病気の改善、治癒といった予後は、薬への反応性の良し悪しで決まっているように思われます。

 

薬への反応が良い方は、重症度に関係なく、治癒に至るケースが多いです。

逆に、薬への反応が悪く、いろいろと薬を変更しても、症状が改善してこない場合は、重症度に関係なく、治療難治性のものとなり、予後は、極めて悪く、治癒に至るケースは、ほとんどありません。

 

ですので、SSRIによる薬物治療において、治癒に至るかどうか、を決定する因子としては、薬への反応性が重要な因子となっているように思います。

確かに、重症度は、治療期間に影響を与えます。

重症の方ほど、治療期間は、長くなりますが、重症例だからと言って、治癒に至ることは皆無かというと、そうではない、というのが、私自身の経験からの意見です。

 

ご質問に対し、このように回答してみました。

もし、意図が違うようであれば、返信ください。

 

 

 

 

 

質問者: 返答済み 3 年 前.


ご丁寧な回答ありがとうございます。

SSRIによってそんなに多くのうつ病患者が救われているとは想像していませんでした。

自身の薬物への反応がプロザック以外あまりにも悪かった経験からつい精神疾患の患者に限り(かぜや癌などに比べて)、治る確率は極めて低いと想像していました。

しかしながら、森野先生のおっしゃっている事が正しいとすると、今回私がプロザックに最後までこわだりとうした治療方法の選択は決して間違いではなかったということになりますね。

そして十分完治の希望を持って現在の治療を続けてかまわないということですね。

一時は海外移住の選択まで考えていました。

 

知りたかったことはほとんど回答に入っていましたので非常に満足していますが、もう一つだけ知りたいことがあります。

私は脳の構造やしくみなどはあまり知りませんが、その人の考え方の根本は脳細胞の個々のつながり方で決定してくるという話を聞いたことがあります。もしそうだとすれば完治していくには、これから脳細胞の再構築みたいな事が頭の中で必要となってくることが想像できます。

もちろん未解明のことも多いいでしょうから、現在の医学でわかっている範囲でかまいません。

人が認知療法などでうたっている認知の改善(考え方の改善)には最低でも、どれくらいの期間が必要となってくるのでしょうか?

専門家:  Dr.morino 返答済み 3 年 前.

まず、相談者様の最初の質問についてですが、

相談者様がプロザックにこだわり、ご自身の症状を改善させる薬を処方していただける環境にできたことで、完治の可能性は高くなり、希望を持って、今後、治療継続されると良いと思います。

 

続きまして、追加のご質問についてですが、

人の考え方は、脳細胞の個々のつながり方で決定するという話ですが、確かに脳科学的に言えば、そうなります。

が、その脳細胞の個々のつながり方を作り上げるのは、経験です。

生まれて以降の経験が元となり、その人特有の脳細胞のつながりができあがり、その人考え方ができあがります。

世間で言われている「認知療法」は、経験を元に、その人特有の考え方が生まれているので、適切なアプローチを加えることで、考え方を変えるというより、幅広い考え方を持たせることができるという理論に基づく治療法です。

認知療法を私自身も患者様に実践していますが、確かに効果はあります。

患者様自身は、考え方が変わったと表現されますが、私的には、変わったというよりも客観的に物事を捉えることができるようになり、視野の広い見方ができており、1つの考えに執着せず、幅広い考え方になっているという印象を受けます。

それが、「考え方が変わった」という患者様の表現と思っています。

で、相談者様の質問の、どれくらいの期間が必要か?という部分ですが、

認知療法を実施する者の技術にもよるかとは思いますが、だいたい、3か月を目安に考えらえると良いかと思います。

認知療法学会の治療指針でも、3か月程度とありますし、

実際、3か月受けていただくと、どの方も、ある程度の認知の改善が認められています。

 

 

 

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