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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14136
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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はじめまして、現在海外在住の者です。6か月前くらいに会議中に過呼吸のような状態になり、頭の中が真っ白になる経験をした後、数日してから突然自律神経が乱れ、逆流性食道炎、動悸、手のしび

解決済みの質問:

はじめまして、現在海外在住の者です。6か月前くらいに会議中に過呼吸のような状態になり、頭の中が真っ白になる経験をした後、数日してから突然自律神経が乱れ、逆流性食道炎、動悸、手のしびれ、めまい、不眠の症状が出て、出て耐えられなくなったため、現地のかかりつけ医(GP)を受診し、パニック障害・うつと診断され、以下の処方で薬を服用してきております。

5月: ネクシウム40mg、ジアゼパム5mg(就寝前)
6月: ネクシウム40mg、ミルタザピン7.5mg(就寝前)、ジアゼパム2.5mg(頓服使用)
7月: ネクシウム40mg、ミルタザピン7.5mg(就寝前)、ジアゼパム2.5mg(頓服使用)
8月: ネクシウム40mg、ミルタザピン15mg(就寝前)、ジアゼパム2.5mg(頓服使用)
9月: ネクシウム40mg、ミルタザピン30mg/バルドキサン25mg(就寝前)、ジアゼパム2.5mg(頓服使用)
10月: ミルタザピン30mg/バルドキサン25mg(就寝前)、ジアゼパム2.5mg(頓服使用)
11月: ミルタザピン30mg/バルドキサン25mg(就寝前)、ジアゼパム2.5mg(頓服使用)

現状としては、睡眠は中途覚醒はあるもののすぐに眠れ7時間はコンスタントに取れています。
また、自律神経失調症状も、1) 対人とのコミュニケーションの際に胸のつかえ感/軽い吐き気?2) 混雑した場所にいくと多少めまいがする、3) 音に敏感、4) 下痢便秘(IBS)のような症状がありますが、日常生活には問題なく、閉所やバスなどでの広場恐怖やその予期不安もありません。基本的にジアゼパムの頓服も(デスクワークのみのケースなど)日中はほぼ使用せず、ストレスを感じる際の睡眠導入に使用することが多いです。

また、週2日はジムでの筋トレ、週末のウォーキング、ジョギングなど運動療法に加え、カウンセリング(CBT)、マインドフルネスストレス低減療法といった精神療法も実践しています。

病直後に比べると段違い に良くなってはいるのですが(特に薬を増量してから体調は一気に良くなりました)、病前のように症状を何も気にせずに過ごせるような状態ではありませんし、このままで大丈夫なのかという不安、また大きなストレスがかかった時に悪化するのではという不安があります。

このまま病気と付き合う(慣れる)ということがいいのか、それともまだ薬を増量あるいは追加して症状をまったく気にならなくすべきなのか悩むところです。年末年始に一時帰国をする際に心療内科医や漢方外来を受診することなども考えております。今後の治療方針や方向性について、専門家の方のアドバイスをいただけますと大変ありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.

【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】

 

 

バルドキサンは日本では承認されていないお薬ですので使用経験はありませんが、作用機序からして、パニック障害の第一選択薬としては用いられないお薬です。

ミルタザピンも同様です。

ジアゼパムは作用時間が極めて長い(20~100時間)薬ですから、頓服として使用するのは 適切ではありません。

 

相談者様におけるパニック障害の改善は、主にCBTによるものか、あるいはうつ病の改善によるものではないかと推察します。

 

パニック障害の治療ということならば、「このまま病気と付き合う(慣れる)」ことも、「薬を増量あるいは追加して症状をまったく気にならなくすべきなのか」のどちらも間違いです。

 

パニック障害の標準的治療は、まず薬物療法でパニック発作を抑制し、CBTを併用して、最終的には薬を飲まずに元通りの生活が送れるようになることを目指します。

薬物療法はSSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)と呼ばれる抗うつ薬/抗不安薬と精神安定剤の併用で開始し、SSRIを増量しつつ、次第に安定剤を頓服薬にするなどして減らしていきます。
SSRIは、具体的な薬剤名としては、ルボックス(デプルメール)、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロのことです。
脳内のセロトニンという物質を増やすことで、不安を消褪させると考えられています。

 

 

薬物療法と治療ゴールについては、全面的な見直しが必要でしょう。

 

漢方薬がパニック障害に有効であることを示すエビデンスはありません。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

質問者: 返答済み 3 年 前.

猫山先生 早速のご回答ありがとうございました。


 


SSRI(あるいはSNRI)については、当初複数(プロザック、レクサプロ、サインバルタ)試したのですが、すべて副作用が強く出て、少なくとも仕事をしながらでは服用困難のため、現在の処方に落ち着いている次第です。また、ジアゼパム以外の抗不安薬は処方してもらっておりません。


 


なお、これまでに救急車に運ばれるほどのパニック発作というのは起きたことがなく、場所を限定せず不意に発作が起きたということもありません。どちらかというと、過緊張の場面で動悸がするという(気の持ちようなのかもしれませんが)、ことが数回ある程度でした(これも死の恐怖を伴うような発作ではありません)。おっしゃる通り、うつ症状(自律神経失調症状や体調の波)が改善されたというのは実感できております。


 


緊張する場面では、病前のように冷静にいることが困難ですので(これも気の持ちようなのかもしれませんが)、必要に応じてジアゼパムを服用し対応しております。なお、かかりつけ医からは、依存にならないよう、なるべくジアゼパムを使用しないようにと言われておりますので、頓服的に使用しております。


 


やはり、緊張感や不安を根本的になくす為にはSSRIが必須なのでしょうか?ジアゼパムを定期的に飲めば病前と同様に過ごすことはできますが、依存が怖いのでこれまで定期服用はしておりません。


 


全面的な見直しという点については、かかりつけ医とも相談したいと思います。

専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.

ご返信ありがとうございます。

 

 

①実際に診察ができませんのでこのような方法になってしまいますが、下記のサイトで質問に答え、最後に表示される点数を教えていただけないでしょうか?
https://www.cbtjp.net/qidsj/question/01/

 

②相談者様の「パニック発作は以下の基準を満たしていますか?


強い恐怖または不快を感じるはっきり他と区別ができる期間で、そのとき、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が突然に発現し、10分以内にその頂点に達する。
 (1) 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
 (2) 発汗
 (3) 身震いまたは震え
 (4) 息切れ感または息苦しさ
 (5) 窒息感
 (6) 胸痛または胸部の不快感
 (7) 嘔気または腹部の不快感
 (8) めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
 (9) 現実感消失(現実でない感じ)または離人症状(自分自身から離れている)
 (10) コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖
 (11) 死ぬことに対する恐怖
 (12) 異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
 (13) 冷感または熱感

以上、重ねて確認させていただけますと幸いです。

質問者: 返答済み 3 年 前.

猫山先生 早速のご回答ありがとうございます。


 


まず①の点数ですが、現在の状況では5点でした。


 


②のパニック発作ですが、発病直後は4つまたはそれ以上の症状を伴う発作が起きたことが数回(2、3回)ありましたが、現状(特に薬を増量後)は動悸のみや、めまいと胸部不快感など、症状が4つ当てはまるようなことはありません(が、良くなったり悪くなったり日動変動はあります)。


 


どうぞよろしくお願いいたします。

専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.

非常にテクニカルなお話になるのですが、相談者様の診断は、うつ病+パニック障害ではないのではないかと考えます。

 

一般の方にはややこしい話になりますが、パニック発作=パニック障害ではありません。

パニック発作があることはパニック障害と診断される基準の一つであって、パニック障害を伴う精神疾患は、パニック障害以外にもたくさんあります。

http://ftiwate.com/sindan/25.html

 

うつ病との関係で言えば、

 

a) うつ病とパニック障害の合併

 

b) パニック発作を伴ううつ病

 

c) 抑うつ症状を伴うパニック障害

 

という3つのパターンがあります。

http://www.fuanclinic.com/ronbun/r_15.htm

 

実際に相談者様を診察・検査できないインターネット相談では診断行為は行えませんが、相談者様の場合は、経過から、b)なのではないかと 考えます。

 

その場合、治療の見直しは必要ありません。

依存の問題についてもおっしゃられる通りですので、抗うつ薬による治療の増強を図る方向でかかりつけ医と相談されるのがよろしいかと存じます。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

猫山司, メディカルアドバイザー
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    平成16年 滋賀医科大学医学部医学科卒業 千鳥橋病院初期研修医平成18年 滋賀医科大学精神科後期研修医平成20年 滋賀医科大学精神科助教平成22年 滋賀医科大学地域精神医療学講座特任助教平成23年 滋賀医科大学精神科外来医長(兼任)
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