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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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現在妻は心療内科に通院しています。うつ病と診断されて10年以上経ちます。最近うつが改善してきていましたが、ある事件の

解決済みの質問:

現在妻は心療内科に通院しています。うつ病と診断されて10年以上経ちます。最近うつが改善してきていましたが、ある事件のストレスを機に、7月に安定剤を大量服用し自殺未遂をはかりました 。現在も毎日、断続的に叫ぶ、叩く、など激しい怒りが爆発する精神運動性興奮状態が、ひっきりなしにやってきます。その後心療内科の薬の処方が変わり、レモナミン、コントミン、アーテン、メデポリンなどを飲んでいます。服用から1ヶ月経過した頃から、じっと座っていることができず、立ったり座ったり、うろうろ歩き回らないといられない状態になり、電車に乗って移動する事も難しい状態になってきました。指先を使う細かい作業もできません。医師からは、薬を止めると興奮が更に激しくなって入院しなくてはならなくなるのではないか、と言われました。本人は興奮していない時も、体が思うように動かず、何も手に付かないので「生きている甲斐がない。死にたい」と漏らします。これらは薬による副作用なのか?このまま薬で興奮を抑えるだけの治療を進めるだけでよいのか?他に試すべき診療があるのか?迷っています。アドヴァイスをお願いします。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

奥様が呈されている、「じっと座っていることができず、立ったり座ったり、うろうろ歩き回らない といられない状態になり、電車に乗って移動する事も難しい状態になってきました。指先を使う細かい作業もできません」といった状態は、典型的なアカシジアとパーキンソニズムです。
http://www.okusuri110.com/fukusayo/fukusayo_db/fuku040.html
http://www.naoru.com/akathisia.htm

鎮静のためにレモナミン、コントミンといった抗精神病薬を用いていますから、その副作用でしょう。

少し補足情報を下さい。

①現在でも奥様の診断はうつ病なのでしょうか。

②主治医の治療方針を教えて下さい。

③奥様の元々の性格を教えて下さい。自殺未遂や自傷行為に当たるエピソードはこの7月が初めてだったのでしょうか。

以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミングによっては回答が少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。



【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】
質問者: 返答済み 4 年 前.

お返事ありがとうございます。

 

①現在の診断は

主たる精神障害 反復性うつ病性障害 IDCカテゴリー(F33)

従たる精神障害 適応障害(情緒・行為の障害を伴う)IDCカテゴリー(F43.25)

推定発症時期 平成9年6月頃

 

②時間の経過によって外因的なストレス状況が緩和し、鎮静するまで薬によって強い興奮を抑えてゆく。経過を見ながら薬を弱めてゆく。

 

③うつの状態がひどい時には日常的に自殺を考えていたが、子どもたちの事を考えて踏みとどまっていた。元来、非常に傷つきやすく、右脳的(視覚的)感性に優れており、絵を描いていた。非常に明るい性質と、寂しさや怒りを爆発させる性質の二面性があり、アダルトチルドレン的な面も見られた。夫の仕事中心の生活で「よい妻や母」であろうとする面と、寂しさや憤りを感じる面があった。

 

また加えて、不安時(特に夜)急に腹部が膨張したような張りを感じて苦痛を訴える(実際触ると腹部が固くパンパンの状態)。婦人科では腫瘍などの異常はないが子宮にガスがたまった影がある。自律神経の働きが悪くなっているせいでガスがたまっているのではないかと言われました。

以上です。よろしくお願いします。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
おはようございます。
ご返信・追加情報ありがとうございます。

奥様の診断がうつ病であるとするならば、「激越型うつ病」と呼ばれる病像を呈していると考えられます。
うつ病というと気持ちが落ち込んだり意欲が無くなったり、といった症状を思い浮かべられるかもしれませんが(ちなみに、そういう症状はございませんか?)、苛々や衝動性が前面に出る激越型のうつ病という病型があります。
http://utu.kisokiso.info/120/post-9.html
うつ病に占める割合は決して少なくはなく、特に女性ではこの病型をきたす方が多いのです。
奥様の場合は、それに、もとからのパーソナリティーによる修飾が加わって激しい症状が認められたのだと推察します。

それを抗精神病薬で鎮静することが緊急避難的に行われることはありますが、レモナミン(ハロペリドール)、コントミン(クロルプロマジン)という薬剤選択が適切だとは思われません。どちらも1940~50年代に開発された古い抗精神病薬で、強い副作用を有しているからです。うつ病に対する治療効果もありませんから、その場しのぎにもなりません。
今はもっと副作用が少なく、かつ気分安定作用を併せ持つような抗精神病薬もございますので、もしも抗精神病薬を使用するならばそれらが使われるべきだったと考えます。

さらに薬物療法について述べれば、現在、抗うつ薬は中止されてしまっているのでしょうか? お示しいただいた処方だけではうつ病は改善しませんから、現在の状態が持続するか、うつ病がさらに悪化している可能性も否定できません。
また、激越型うつ病の症状とアカシジアはとても似ていますので、症状の評価が難しくなるという問題点もあります。

薬物療法だけではなく、奥様に関してはカウンセリングのような精神療法的なアプローチが必要であったし、現在もその必要性はあると考えます(座ってもいられない現在の状態でカウンセリングを受けるのは困難ですが。その意味でも、現在の薬物療法は治療選択肢を狭めていると思います)。
うつ病の発症に生育歴やパーソナリティーが関係していた可能性は高いかもしれませんし、「ある事件のストレス」に対してもメンタルケアは必要だったでしょう。
奥様は、お薬を積み上げて治すべきタイプの患者様ではないように思われます。

転院を検討されてみてもよいのではないでしょうか。
以下のような調査結果もあります。

【うつ病:適切な治療を受けているのは1/4(2006年 日本うつ病学会調べ)】

適切な治療を受けられる精神科医療機関を求めて転院することは、患者様の権利でもありますし、残念ながら精神医療後進国である日本においては、やむを得ない受療行動でもあります。
現在の病院で治療を継続されて、良い方向に事態が進むとはどうしても思えないのです。

受診先ですが、以下のページに掲載されている病院であれば、高いレベルの診療を受けられる可能性が高いと考えます。

まず日本うつ病学会の役員が勤務する医療機関です。
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/organization/index.html

こちらは精神科認定医の認定機関である日本精神神経学会の研修施設です。
http://www.jspn.or.jp/specialist/index.html

これらの医療機関であれば、一定以上のクオリティは期待していただけると考えます(既に受診された病院がこのリストに入っていても、他院でセカンドオピニオンを受けることは有用です)。 早くうつ病の専門医制度ができるといいのですが、現時点ではこれくらいしか信頼できるリストがないのが現状です。
まずは、現主治医にセカンドオピニオンを受けてみたい意向を伝えられて、上記の医療機関のいずれか宛てに紹介状を作成してもらい、受診された結果いかんではそのまま転院されるのがよいのではないかと考えます。

以上、ご参考になれば幸いです。
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