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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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鬱で薬を頂きました。トリプタノール10です。プロチアデン25を飲んでいて聞いてないかもしれないのでということで変えて

解決済みの質問:

鬱で薬を頂きました。トリプタノール10です。プロチアデン25を飲んでいて聞いてないかもしれないのでということで変えていただきました。ちがいと、薬が効いているか聞いていないかの判断はどのように先生はなさるのでしょうか。たくさん鬱の薬がありますが、人によって効く効かないがそんなに違うものなのでしょうか?
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.

こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

 

少し補足情報を下さい。

 

「鬱で薬を頂きました。トリプタノール10です。プロチアデン25を飲んでいて~」とのことですが、プロテアデンを1日10㎎服用していたが効果が無かったので、トリプタノール1日25mgに変更されたということでしょう?

 

プロチアデンはどれくらいの期間服用されていたのでしょう?

 

治療は精神科や心療内科で受けられているのですか?

 

プロチアデン以前に他の抗うつ薬は服用されていなかったのでしょうか?

 

以上、確認させていただけますと幸いです。

※ご返信いただくタイミング次第で、回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。

 

 

 

【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】

質問者: 返答済み 4 年 前.

プロチアデンは今年の4月から心療内科でいただき飲んでいました。その心療内科が遠いのとカウンセリングを受けたかったので、我が家の近くでカウンセリングもやってくださる今の病院にかわりました。変わった時は、薬は以前の病院と同じものを頂きました。


 


しかし、新しい病院の三回目の受診の時、プロチアデンがあまり効果がないのかもとおっしゃって、トリプタノールに変わりました。昨日から飲み始め、眠さと口の渇きが副作用として出てきました。プロチアデンを飲んでる時は何の副作用もありませんでした。


プロチアデンの前は以前に鬱になったときにもらった薬を飲んだ事はありますが、名前は忘れました。その時も最初はすごく眠かったのを覚えています。転勤が多いので、その病院はまた違う病院です。


 


4月からプロチアデン25ミリを一日2回服用していましたが、病院を変わってトリプタノール10ミリを一日3回飲むことになりました。


 


このような内容でよいでしょうか?

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.

ご返信・追加情報ありがとうございます。

 

まず、最初のご質問に端的に回答いたします。

 

> 薬が効いているか聞いていないかの判断はどのように先生はなさるのでしょうか。

処方医と、患者様の主観によって判断します。血圧や血糖値のように、症状の重症度や改善度を数字で表すことが出来ないからです。

 

> たくさん鬱の薬がありますが、人によって効く効かないがそんなに違うものなのでしょうか?

これは随分と違います。また、個々の患者様にどの抗うつ薬が効くかを事前に予測する方法はありません。

同じような症状を呈する患者様AさんとBさんがいたとして、AさんにはXという抗うつ薬が良く効き、Yという抗うつ薬はまったく効かないということは臨床ではしばしば経験されますす。逆に、Bさんには、Yが著効し、Xはあまり効かないこともしばしばあります。

こうした、個々のうつ病患者様と抗うつ薬の「相性」の原因については、現在までのところわかっていません。正しい方法(後述)で使用してみて、効くか効かないかを確認する以外に、いまのところ、患者様ごとに相性が良い抗うつ薬を見つける手段はありません。

 

うつ病にはいくつかのタイプがありますが、トリプタノールもプロチアデンも三環系抗うつ薬に属し、作用機序も副作用もさほど変わりません。その意味では今回の薬物変更にはあまり意味がなかったと言えます。

http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1179027.html

http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1179002.html

 

ただ、相談者様が受けられているうつ病の薬物療法には、それ以前に大きな問題点があると申し上げざるをえません。


うつ病の薬物療法の原点にして頂点は、1つの抗うつ薬による単剤治療です。1つの抗うつ薬を最大耐用量か最大承認用量まで増量し、十分期間(4~6週間) をかけて有効性を評価し、もしも効果が無いようならその抗うつ薬を止め、その抗うつ薬とは異なる効き方をする別の抗うつ薬を十分用量・十分期間試みる...... というやり方で、それぞれの患者様と「相性」のよい抗うつ薬をみつけるべきなのです。

 

プロチアデン(ドスレピン)の用法・用量は「通常、成人はドスレピン塩酸塩として、1日75~150mg(3~6錠)を2~3回分割経口服用する」です。つまり、有効用量は1日75mgであり、その3分の1にしか過ぎない25mgを何か月服用していても効果は得られません。

 

トリプタノールの用法・用量は「うつ病・うつ状態には、アミトリプチリン塩酸塩として、通常成人1日30~75mgを初期用量とし、1日150mgまで漸増し、分割経口服用する。まれに300mgまで増量することもある」でsから、相談者様が服用されている1日30mgは開始量の最低量でしかなく、今後150㎎まで増量しなければ、効果を判定することはできません。

 

つまり、相談者様の主治医は、プロチアデンを十分量まで増やさないまま、効果なしと判断し、トリプタノールに置換したことになります。これが第一の間違いです。

 

第2の間違いは、いきなり三環系抗うつ薬を使用していることです。

三環系抗うつ薬は抗うつ薬のルーツともいえるお薬ですが、相談者様が感じられている「眠さと口の渇き」、便秘、立ちくらみといった副作用が強く現れるために、昨今では第一選択薬として用いられることはありません。

副作用が少ない、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI),あるいはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)を第一選択薬として用いることが推奨されています。

http://utu.wakabagari.com/utu3.html

 

相談者様の主治医は、近代的な治療手順に則ったうつ病の薬物療法が行えておらず、まあ、自己流の薬物療法においても、抗うつ薬を十分量使いこなせていません。

この主治医のもとで治療を受けられても、いつまでも症状は改善せずに、遷延・難治化してしまう可能性が高いと考えます。

 

このような調査結果もあります。


【うつ病:適切な治療を受けているのは1/4(2006年 日本うつ病学会調べ)】http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-3.html

転院を前向きに検討されるべきかと愚考いたします(JustAnwerでは、特定の医療機関の紹介・推薦を行っていません。ご了承下さい)。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

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