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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14290
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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初めまして、過呼吸に関する質問です。 2,3年前から吐くことがとても怖くなり(特にきっかけはありません。それまでは

解決済みの質問:

初めまして、過呼吸に関する質問です。
2,3年前から吐くことがとても怖くなり(特にきっかけはありません。それまでは吐くのは嫌だな、と思う程度でした)、食事をしたあと(食事中でも)「もしかしたら吐くかも」と考えると、気分が悪くなり過呼吸になってしまいます。吐き気止めの薬と安定剤(現在はデパス)を飲み、少し横になれば治ります。今はそれだけでなく、長期間電車に乗るときに、「電車の中で気分が悪くなったらどうしよう」と考えてしまうと、実際に気分が悪く なり、過呼吸になります。その症状は仕事中にも出てしまいます。塾講師をしているため、夕方~夜の時間帯に仕事をしていますが、仕事前に食事をすると「授業中に気分が悪くなったらどうしよう」と考えてしまい、実際に症状が出てしまいます。生徒に不安を与えたくないのと他の先生に迷惑かけたくないために、症状が治まるまで我慢しています。しかしどうしようもなくなり、立ってることすらできず、結局他の先生に替わってもらうときがあります。そのため仕事前は食事を摂らないようにしています。「そういう風に考えなければいい」と言われますが、一度考えてしまえばそれを止めることはできません。どうにかして克服したいのですが、何か方法はあるでしょうか。一度心療内科に行きましたが、薬を処方されただけだったので、それ以来通っていません。長くなってしまいましたが、何卒よろしくお願いします。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

ご記載を拝読する限り、典型的な嘔吐恐怖(症)であるように思われます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/嘔吐恐怖症

治療法はある種の薬物療法と、行動療法と呼ばれる心理療法の組み合わせが有効です。

受診された心療内科ではどのような診断のもとに、どのようなお薬を処方されたのでしょうか?

デパスと吐き気止めは効いているようですか?

まず以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で、回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承下さい。



【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】
質問者: 返答済み 4 年 前.


猫山先生返答ありがとうございます。


すみません、言葉足らずでした。5,6年前に初めて発症しました。そのときは吐くかもしれないという恐怖心はなく、ストレスだったのだと思います。心療内科にはそのとき行きました。「突然息ができなくなり、手足が痙攣する」ということを言ったら「過呼吸だと思うので、とりあえず薬を処方して様子をみましょう」と言われました。原因が何か等々は聞かれませんでした。そのとき処方されたのは、デパスとメデポリンでした。


デパスと吐き気止めを飲み、15分ほど我慢すれば症状は良くなります。それでもどうしようもないときは、デパスをもう一錠飲みます。良くないことは分かっていますが、症状がでてるときは冷静な判断ができなくなってるんだと思います。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
ご返信・追加情報ありがとうございます。

毎日、毎食後に嘔気がして、デパスと吐き気止めを服用されるのですか?

デパスは何mg錠でしょう(0.5mgと1mg錠があります)? 吐き気止めの名前を教えて下さい。

電車に長時間乗る機会は多いのでしょうか?

以上、重ねて確認させていただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 4 年 前.

猫山先生


返信ありがとうございます。


 


夕方に食事をしたときが多いです。何日も続けて症状が出るときもありますが、症状が出ない日が続くこともあります。


 


デパスは0.5mgで、吐き気止めはプリンぺランです。


 


電車に長時間乗る機会はそう多くありません。むしろバスの方が多いです。バスに乗った時も同じように考えてしまいます。


私は自分で運転する機会が多いのですが、運転中に症状が出ることが怖く、高速道路に乗れません。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
ご返信ありがとうございます。

日常生活に支障が生じているようですから、やはり専門医(一定以上の水準の精神科医・心療内科医)のもとで治療を受けられるべきだと考えます。

最初の情報リクエストでお示ししたリンクにも記載がある通り、嘔吐恐怖はパニック障害に近い病態です。相談者様はそれに「広場恐怖」を伴っていると思われます。
この場合の広場とは、広い場所、という意味ではなく、「何かが起きてもすぐには逃げ出せない、助けを求められない場所」という程度の意味です。飛行機などは典型ですし、電車、バス、地下鉄、人ごみなどもこれに当てはまります。

嘔吐恐怖の初期治療は薬物療法が主体になります。
相談者様の場合、まず薬物療法で嘔吐に対する恐怖感を一定以上までコントロールした後に、行動療法を用いて行動範囲を広げていく必要があると思います。

嘔吐恐怖の薬物療法の定石は、まずSSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)と呼ばれるカテゴリーの薬剤と精神安定剤(デパスやソラナックスはこの安定剤に分類されます)を適切に用いて発作をコントロールすることです。安定剤だけでは駄目です。

SSRIは、具体的な薬剤名としては、ルボックス(デプルメール)、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロなどがあります。
脳内のセロトニンという物質を増やすことで、不安を消褪させると考えられています。

薬物療法が一定の効果を現わせてきたあたりで(平素は嘔吐恐怖が起こらなくなったくらいにまで改善した頃です)、前述した行動療法を並行して行います。

ここでは、もっとも多く見られ、説明もしやすいので、「1人で電車に乗れるようになる」ことを目標とした例をあげますが、これを症状ごとにアレンジしたものが行われます。

具体的には、以下のように行います。

安定剤を飲んだ30分後に空いている時間帯に各駅停車に1駅分、誰かと一緒に乗る。
⇒これで嘔吐恐怖が起こらなければ、同じ条件で2駅分乗る
⇒やはり恐怖感が起こらなければ、安定剤を飲んだ30分後に各駅停車に2駅分、1人で乗る
⇒安定剤は飲まず、しかし持参して(水なしでも安定剤を飲めるようにしておくと便利です。できなければペットボトル持参)、恐怖感の予兆があったら服用することにして各駅停車に2駅分、1人で乗る
……というふうにステップアップしていきます。

わかりやすいアプローチではないでしょうか。
これを行動療法的アプローチといいます。行動療法で大切なのは「成功し続けること」です。

電車に乗って嘔吐恐怖が起こると、次に乗るときも「また嘔吐恐怖が起きるのではないか?」と無意識に思ってしまうでしょう。

これを「予期不安」といいます。

予期不安は嘔吐恐怖の呼び水となり、嘔気を起こしやすくします。そのような状態で電車に乗れば、また恐怖感が起きてしまいます。
すると、「やはり電車に乗ると恐怖感が起きるんだ」という確信が深まってしまい、その次に電車に乗る時の予期不安をより強いものにし、より発作が起こりやすくなります。
このようにして条件反射の悪循環が生じ、電車に乗るのが怖くなってしまうのです。

行動療法はこの循環を逆に回し、電車に乗っても嘔吐恐怖、嘔気が起きない経験を積むことで予期不安を小さくしていきます。
日本では、SSRIを嘔吐恐怖や広場恐怖の治療用に適切に使える精神科医は少数派で、行動療法となると、行われている施設すら限られますが、インターネットなどで検索して、この標準治療を行える医療機関を受診されることをお勧めいたします。パニック障害の治療を専門的に行っている医療機関を探されればよろしいかと存じます(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介は行っていません)。

以上、ご参考になれば幸いです。
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