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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14256
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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母娘で境界性人格障害ほぼ確実と思われる症例です。父母はだいぶ前に離婚、娘は異常な母親のもとで生育、本症となったものと

解決済みの質問:

母娘で境界性人格障害ほぼ確実と思われる症例です。父母はだいぶ前に離婚、娘は異常な母親のもとで生育、本症となったものと思われます。現在娘は父の近くにいます。 父親は医師ですが非精神科医であり、DSM-IVを見たりネットの情報を蒐集するのが精一杯です。 一方精神科医の先生方も、重症の統失症例を診られないという先生がおられるのと同様、境界性人格障害もあまりご覧になりたくないという先生がおられるような印象を持っています。 母は既に50代でもう縁もなく、放置するしかありません。20歳の娘についてご相談にうかがえるような先生が都内におられればご紹介頂ければ幸いと考えております。 よろしくお願い致します。

投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

少し補足情報を下さい。

相談者様と、その20歳女性のご関係を教えて下さい。

その20歳女性には、治療を受けようという意欲はおありなのでしょうか。

以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で、回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承下さい。



【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】
質問者: 返答済み 4 年 前.

ご返信ありがとうございます。


相談者は、20歳女性(以下本症例と書きます)の父親です。本症例の母親とは離婚し、別の女性と再婚して2人暮らしでした。


そこへ、実母からの虐待を重ねて受けてきた本症例を引き取ることになりました。


 


本症例自身に、君は境界性人格障害(以下BPD)である、と言うことはまだ申し渡してはいません。実母がBPDであったことは間違いないだろうという話はしています。しかし本症例自身は実母とは違うんだと思いたいという気持ちがあるようです。


 


本症例に診断名を突きつけることが良いのかについても自信がないのですが、必要なら“実母よりは軽い”BPDであることを申し渡し、精神科受診を勧めるべきかと考えている段階です。実際に実母のような暴力行為等はありません。


 


即ち現段階では本症例自身にはまだこの診断名を話しておりません。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.

ご返信・追加情報ありがとうございます。

まず念の為に申し上げておきますが、「重症の統失症例を診られないという先生がおられるのと同様、境界性人格障害もあまりご覧になりたくないという先生がおられる」というのは正しい認識とは言えません。


重症の統合失調症の治療が行えないのは主に技術と知識の問題ですが、これは精神科に限ったお話ではないでしょう。すべての外科医が、どんな難しい手術でも同じようにこなせるわけではないのと同じことです。

しかし、境界性人格障害を診られる・診られない、診る・診ないというのは、技術や知識以前の信条や認識の問題です。
境界性人格障害は、「障害」という名前こそ付いていますが、狭義の精神疾患ではありません。「極端な性格の偏り」程度の意味です。従って、お薬を飲めば治るというたぐいのものではなく、ご本人が治療意欲をもち、現状を改善しようと努力して初めて、治療に導入することができます。

精神科や心療内科において、人格障害は、うつ病や統合失調症とは異なり、 必ずしも治療しなければならない疾患ではなく、ご本人がご希望されるのであればお役に立てることもある、といった程度の位置づけなのです。
自助努力で良くなろうと思わない人格障害の患者様を病院側が積極的に治療する謂れはないのです。そういう場合は「ご覧になりたくない」と思えるような対応になりうるでしょう。

その、20歳の娘さんがBPDという病名を受け入れ、積極的に社会適応を向上させようという治療意欲をお持ちになって精神科医療機関を受診されるという前提で回答するならば、この分野で推薦できるのは、まず、病院ではありませんが、長谷川メンタルヘルス研究所という臨床心理士のカウンセリングルームです。パーソナリティ障害に対するプログラムを有しており、高い評価を得ています。
http://www.positive-mh.org/skillup/gaiyo.html

あしたの風クリニックも、家庭内暴力やひきこもりといった、多くの精神科医療機関が治療対象としない状態の患者様の治療に積極的に取り組み、境界性パーソナリティ障害に対する体系的な治療プログラムを実施しています。
http://sofu.or.jp/bpdpage.html

私が知る限り、境界性パーソナリティ障害に対して常識的な治療を行い(いかがわしい治療を行って病状を悪化させるような病院もあるのです)、実績を挙げているのは以上の2つの施設です。

以上、ご参考になれば幸いです。
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14256
経験: 医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
猫山司をはじめその他名の精神科カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 4 年 前.

ご回答ありがとうございました。


実はBPDを診てもらえない先生がおられるように思ったのは、本症例の実母を都下の病院に見せに行った時でした。


暴言、絶叫という激しい症状を私(当時は夫)と実母の両親の前で示し、これは精神医学的救急状態であるのではないかと考え、精神科病院に連れて行きました。


担当医の先生は「何も異常はない」と言われ、当時BPDの知識もなかった私たちに何も教えてくれませんでした。確かにご指摘の通り「疾患」というカテゴリには入らないかも知れませんが、こうした激しい症状について少しは解説を頂ければ納得行ったのですが、BPDは治療対象ではなく、もう(ここの)精神科には来るな、というように受け取ってしまいました。


 


長々と失礼致しました。カウンセリングルームとクリニックのご紹介ありがとうございました。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
少しでもお役に立てたのであれば幸いです。

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