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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14365
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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猫山司がオンラインで質問受付中

双極性障害の持病があり、精神障害者3級です。周期的に躁鬱を繰り返していて、診療内科に10年間通院中です。2月~8月ま

質問者の質問

双極性障害の持病があり、精神障害者3級です。周 期的に躁鬱を繰り返していて、診療内科に10年間通院中です。2月~8月までは調子がよく、どちらかといえば躁気味でしたが、今度は8月の初め頃から急に鬱状態になり、無気力、だるさとイライラの状態のところに、献身的に7年間サポートしてくれていた彼と喧嘩になり、昨日電話で完全に別れる事にしました。私の心のケアをする事にだんだんと疲れて行き、あまり健康でない彼も、自分まで病に巻き込まれてしまうと、別れ話はこれまでにも何度もあり、3年前にはリストカットをした時期もありました。私への同情でそれ以降も我慢してつきあってくれていたようですが、今回はもう私のサポートをするのが限界のようです。彼にかなり依存していた私は、今、喪失感と焦燥感でいっぱいの状態です。昨日病院に行き、主治医から今は極度のドーパミン不足の状態にあると言われ、これまで飲んでいたコントミンから新しい抗鬱薬レクサプロ錠に変えてもらいました。抗鬱薬はこれまでにも効かなくなると違う薬に変えて様子をみてきました。
他にもリフレックス・メイラックス・タスモリン・エビリファイを常用し、精神的に緊張したり不安になるとすぐに過呼吸を起こすので、とんぷくでセルシン・ワイパックス・ルーラン・セパゾンを常備していて、夜はレンドルミン飲んでから寝ています。一日も早く普通の落ち着いた気持ちの状態になりたいのですが、どうしたらいいかわからず悩んでいます。宜しくお願い致します。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
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こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

「極度のドーパミン不足の状態にある」という主治医の見解は、何を根拠にそう判断されたのか判断しかねます。ドーパミン不足を理由にレクサプロを処方するのも理屈に合っていません。

ずいぶんたくさんのお薬を服用されているようですが、肝心の気分安定医薬は何を服用されているのでしょうか? またその血中濃度はいかほどでしょう?

まずこの点、確認させていただけますと幸いです。
※回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承下さい。
質問者: 返答済み 5 年 前.

極度のドーパミン不足と判断されたのは、私が急にだるくて無気力で何もする気になれなくなった訴えて、コントミンが急に効かなくなったと判断されたのかもしれません。詳しくは主治医に聞いてみないとわかりません。


コントミンは便秘の副作用も出ているので、それも兼ねてレクサプロに変更したのだと思います。


安定剤は、メイラックスを毎晩寝る前にと、イライラ感が強い時にはワイパックスかルーランを飲んでいます。


 


 

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
精神安定剤ではなく気分安定薬に関してお尋ねしました。

炭酸リチウム(リーマス)かバルプロ酸(デパケン)かカルバマゼピン(テグレトール)かラモトリジン(ラミクタール)のことです。

どれを服用されていますか?

どれも服用されていないのであれば、そのことに何か特別な事情があるのでしょうか。

躁と鬱、合わせて年に何回あるでしょうか?
質問者: 返答済み 5 年 前.

リーマスは試しましたが、眠気の副作用が強すぎたので飲めませんでした。


その他のカルバマイゼンやラモトリジンは飲んだことがありません。


最近の状態ですが、一昨年の9月から今年の1月までが鬱、2月~8月は躁、今は鬱、以前の事は年に何回か?回数などは記憶があいまいでよくわかりません。更年期障害の症状も重なっているようです。


 

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
このサイトで相談される双極性障害の患者様の9割が、①気分安定薬を処方されていない、②気分安定薬を処方されているが血中濃度が有効域未満、③気分安定医薬を処方されているが血中濃度測定を行われていない、のいずれかに当てはまります。

相談者様の場合は①ということになりますね。
躁うつ病の治療は薬物療法が中心で、気分安定薬と呼ばれる、気分の幅を一定に収めるお薬が用いられます。薬剤名としては、前述のリーマス、デパケン、テグレトール、ラミクタールなどが気分安定薬にあたります。
これらのお薬は躁うつ病の躁状態にもうつ状態にも有効で、継続的な服薬を続けることで病相予防効果もあります。

躁うつ病とうつ病は全く異なる病気であることが分かっており、病像が似ていても、躁うつ病の患者様のうつ状態に抗うつ薬を投与しても効果がありませんし、むしろ躁転や急速交代化、難治化といった、病状の複雑化を招きます。
つまり、十分量の気分安定医薬を服用されていない相談者様がレクサプロやリフレックスを服用されるのは百害あって一利無し、ということになります。
「だるさとイライラの状態」、「リストカットをした時期」は、混合状態であった可能性もあると思われます。

また一方で、躁状態を抑えるために用いられる抗精神病薬(相談者様で言えばエビリファイ、ルーラン、コントミン)の漫然使用はパーキンソン症状を引き起こし (相談者様が服用されているタスモリンは、このパーキンソン症状を抑えるお薬です)、自殺リスクを高めることが知られています。

相談者様のうつ病相が良くならないのは、10年間に渡って不適切な治療を施されたことで、双極性障害が難治化してしまったことと、気分安定薬を服用されていないので気分の底支えがされていないこと、が理由として挙げられるでしょう。

過去は変えられませんが、現在の治療を最適化されることが重要です。

現在相談者様が受けられている薬物療法は、本来は双極性障害の治療の主剤たるべき気分安定医薬が用いられておらず、うつを持ち上げるための抗うつ薬と、躁を抑えるための抗精神病薬を漫然併用されています。ブレーキとアクセルを同時に踏むことでスピードをコントロールしようとしているわけですが、これは車体に 無理をかけるだけで奏効は期待できない非合理的な治療です。
プラス、その場の思いつきで(ドーパミン不足というのは、その医師の信仰か出まかせでしょう。いかなる医学的根拠もありません)、処方を微調整してその場を凌いでいるようです。

加えて申し上げるなら、ベンゾジアゼピンの乱用(乱処方)も目を覆うばかりです。
相談者様は、メイラックス、セルシン、ワイパックス、セパゾン、レンドルミンといったベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬を計5剤も併用されています。
現在日本で臨床使用されているほぼ全ての抗不安薬、睡眠薬は化学的には「ベンゾジアゼピン作動薬」に属し、強い依存性を有しています。
このベンゾジアゼピン依存の問題は昨今では一般マスコミにも取り上げられ、社会問題化しつつあります。

【抗不安・睡眠薬依存(2) ベンゾジアゼピンの害】
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60619

率直に申し上げて、相談者様が現在の薬物療法を続けられている限り双極性障害の改善は期待できません。むしろ確実に悪化していくでしょう。

現主治医と相談されても埒があかないと思われますので、真剣に転院を検討されることをお勧めいたします(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)。

双極性障害の適切な治療法や、専門医の探し方については、双極性障害治療の現状を憂慮して日本うつ病学会が作成した以下のマニュアルをご覧になってみて下さい(特に第4章)。

【日本うつ病学会:双極性障害(躁うつ病)とつきあうために】
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/sokyoku/

以上、ご参考になれば幸いです。

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