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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14345
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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28歳主婦、4歳の息子と1歳の娘がいます。 私は片親で育ち、幼少期寂しい思いをして育ちました。親からの期待が大きく

質問者の質問

28歳主婦、4歳の息子と1歳の娘がいます。
私は片親で育ち、幼少期寂しい思いをして育ちました。親からの期待が大きく勉強ができないと相手にもされなかったので必死に親に認められようと、褒められようと頑張ってきましたがダメでした。今は違いますがずっと母親や家族から否定される言葉を言われて育ちました。自分はどうせだめだ、生きている意味がないと高校のとき登校拒否をしたこともありました。
結婚して家庭を持ち、以前より精神的に安定しているとは思います。しかし子供を素直に可愛がれなかったり、ちょっとしたことで落ち込ん だり、主人にはひねくれてると言われたり(自分でもそう思います)します。私の母は5年前からうつになり、ACです。ACという言葉を知り私もACではないかと思います。ACチェックをしてみたら結構当てはまりました。。私は完璧主義なところもあって子供の失敗を必要以上に責め立ててしまったり、親がしてきたように否定する言葉を簡単に吐いてしまったりします。自分ではいけないと後悔するのですがなかなかなおりません。このままでは子供もひねくれて育ってしまったり自分のせいでおかしくなってしまわないか心配でどうしたらいいのかわかりません。。ACは病名ではないみたいで精神科に行くのもどうなのか、どうすればいいのか答えがみつからないのでここに質問してしまいました。すみません。。
ACを克服すれば子供に素直に接することができるかもしれないと思いますがわかりません。
上の子の出産後産後うつになりかけました。手をあげてしまったこともあります。今でも憎たらしいと可愛くないと思ってしまうこともふつうにあります。自分の思い通りにならないとひどくあたってしまいます。こんな自分が本当に嫌で嫌でたまりません。。どうしたらいいですか。。涙がとまりません。。最近は無気力になることもよくあります。。夜は眠れるほうですが寝付けないこともあります。よろしくお願いいたします。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

ご記載を拝読する限り、相談者様は、今現在うつ病の診断基準を満たしている可能性が高いと考えます。
その意味において精神科を受診されるべきでしょう。

長くなりますので、ACについては項を分けて記載いたします。

*********************************************
現在、精神科領域でもっとも一般的に用いられているDSM-IV-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル)における大うつ病性障害(うつ病)の診断基準を以下にお示ししておきます。

本来、うつ病の診断はこのようなチェックリストに当てはめて考えるべきものではありませんが、このようなネット相談では使い勝手がいいので。あくまでご参考まで、ですが。

次の1)~9)のうち、基本症状である1)と2)の少なくとも一つを満たすことを必須として、他のよくある症状と併せて合計5つ以上の症状に当てはまり、これらの症状がほとんど1日中、ほとんど毎日あり、2週間にわたっていること、且つ1)~9)の症状がA~Dを満たす場合に、大うつ病性障害と診断されます。
1) 抑うつ気分:気分の落ち込みを感じる。
2) 興味、喜びの著しい減退:全ての活動に対して興味や喜びを感じない。
3) 体重減少か増加、または食欲減退か増加:この1ヶ月で5%以上の体重の減少か増加がある。
4) 不眠 または睡眠過多:不眠または過眠(10時間以上)がある。
5) 精神運動静止または焦燥:何をするにも億劫で辛く感じ、仕事をするのに時間がかかるようになった。または焦燥感でイライラしたりする。
6) 易疲労感または気力の減退:やる気が出ない、すぐに疲れてしまう。
7) 無価値感または罪責感:自分を無価値な存在と感じて自信がなかったり、過度に自分を責めることが多い。
8) 思考力や集中力の減退または決断困難:考えるのに時間がかかり、決断ができなくなった。
9) 自殺念慮等:生きるのが辛く、死について考えることがよくある。
A. 混合性エピソード(躁うつ)ではない。
B. 著しい苦痛を感じる、または社会的・職業的な機能障害がある(非常につらい、または日常生活に支障がある)
C. アルコールや薬物による作用や身体疾患によるものではない。
D. 死別反応ではない(愛する人を失った後、症状が2ヶ月以内ならば離別反応と考えられます)
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
精神医学の臨床において、ACの概念が出てきてプラスになることはあまりありません。

ACは精神医学上の概念として確立されたものではなく、心理学の世界で、便宜上、機能不全(親のアルコール依存や虐待があるような)な家庭に育ったこどもが心的外傷を残したまま大人になった結果、対人関係がうまく結べなかったり、過度に愛情を求めたりするという性格的特徴をもつ傾向に対して与えられた呼称です。
ACの厳格な定義はなく、精神医学において扱うべき対象ともされていません。

しかし日本では、ACが心理学の分野においても確立した概念ではないことが無視され、「親のせいで苦しみを抱えて成人してしまった人々」という通俗解釈が定着してしまい、マスコミなどで煽情的に取り上げられたことで大流行しました。精神科の外来が自称ACでいっぱいになった時期もあります。

精神科医の中にもAC信者は少なからずいて、そういう医者は精神医学的診断に関わらず、全ての病因を生育歴に帰して患者様やご家族に説明し、まるで子供のころから人生をやり直さなければ病気が治らないかのようにのたまうようです。

他罰性が強い人格障害者や、両親との関係がうまくいっていないうつ病患者様などにとっては、責任が回避できたり、病気を理由に親を攻撃することができますし、病気を治すための自助努力をしなくてよい理由ができるので、ACと診断されることには「疾病利得」があるわけです。

一方で精神科医の場合も、病気が治らないのは自分の治療の拙劣さのためではなく、患者様の親のせいだということにできるので、これまた利得があります(ACの「診断」を安易に下す精神科医は例外なく藪です)。

このような事情で、ACコミュニティーとも言うべき様相を呈してしまっている病院もあります。

さすがに最近は、治療の役に立たないということがわかってきたためか、AC学派とも言うべき精神科医は目立たなくなっていたのですが、絶滅には至っていません。

ACに限らず、成育歴や過去のエピソードに精神疾患の発症要因を求めるアプローチに医学的な有効性は無いと思います。あったらもっと流行っているはずなので。

現代の精神医学において主流となっている考え方は、「今」「ここで」、何をするのが(しないのが)患者様にとってベストなのかを考える方向でのアプローチです。
いくら思いつめても過去も性格も変わりませんし、病気もよくなりません。

私はよく、過去に固執する患者さんに、
「あなたが道端の石につまづいて転んで、脚の骨を折ったとします。その石をどかしたらあなたの折れた脚の骨はくっつきますか? 骨折した時、つまづいた石の色や形や大きさをああだこうだ議論しても骨折は治りません。折れた脚にギプスを巻いて、骨が癒合するまで安静を保つよう指示するのが必要な治療です。たしかに、普通ならばつまづきそうもない小さな石に何度もつまづくようなら、歩き方に問題があるのかもしれません。しかし歩き方を変える訓練は骨がくっついてからでもいいんじゃないですか?」
……という喩え話をします。

相談者様も、ACという概念や、ご自分の成育歴と現在のご自分の状況の関係に固執されずに(関係が無いと申し上げているのではなく、関係はあるだろうけれどもそれに拘泥しても治療の役には立たないという意味です)、現在の状況を改善すべく、現在できることをされるべきでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。


【参考サイト】
アダルトチルドレンの日本での展開
http://www.just.or.jp/?terminology=000864
アダルトチルドレンは心理学用語じゃありません
http://yosh.seesaa.net/article/84234409.html
アダルトチルドレン(wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/アダルトチルドレン
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