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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14256
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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40歳女性です。躁鬱病との診断を受け治療していますが、最近それだけではないような気がしてきました。なるべ

解決済みの質問:

40歳女性です。

躁鬱病との診断を受け治療していますが、最近それだけではないような気がしてきました。
なるべく抑えるようにはしていますが常にイライラしていたり(周囲にはなるべく当たらないよう気をつけています)後でどう考えても対処に困るような買い物をしてしまったり…
これだけなら躁鬱病の躁状態で片付く話かもしれませんが…

他のサイトで「境界性人格障害」のセルフチェックシートをいくつかさせていただきました。
いずれも「境界性人格障害の疑いあり、カウンセリン グが必要」とのこと…

自分に価値が見いだせません。
常に自分は空っぽで、無力で空虚な存在である気がします。
薬を使っての自殺も2回試みました。
人生に希望などありませんし、早くこの世から消えてなくなりたいです。

自覚はありませんが、家族(夫)にも相当迷惑をかけていると思います。
夫は何も言いませんが…

カウンセリングは以前受けていました。
でも役に立ったという気もしません。

私はこれからどうすればいいでしょうか…?
年も年ですし、もう明るい未来などない気もしますが…

支離滅裂で申し訳ありません。
私はこれからどうすればいいか…
ご教示いただければ幸いです。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

躁うつ病の患者様からのご相談はたくさんいただきますが、大多数が薬物療法の失敗によるものです。
治療がうまくいかない躁うつ病は、次第に人格障害と区別がつかなくなっていくことが多々あります。

【双極性障害(躁うつ病)の診断と治療】
http://118.82.92.190/blog/archives/cat/

回答する前に、相談者様が服用されているお薬と、それぞれのお薬の1日量を教えていただけないでしょうか。
質問者: 返答済み 4 年 前.
猫山先生

ありがとうございます。私の薬は以下の通りです。

・ツムラ抑肝散エキス顆粒7.5g 空腹時1日3回
・デルパケンR200mg 1日800mg(朝・夕)
・ロナセン8mg+2mg(計10mg) 1日20mg(朝・夕)
・リントン1.5mg 1日3mg(朝・夕)
・レボトミン5mg 1日10mg(朝・夕)
・サイレース2mg 就寝前
・クアゼパム15mg 就寝前
・ガバペン600mg 就寝前
・レボトミン10mg 就寝前
・不安時頓服としてセニラン5mg

以上です。よろしくお願いします。
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
おはようございます。
ご返信・追加情報ありがとうございます。

追加で質問させて下さい。

①デパケンR(バルプロ酸)の血中濃度を教えて下さい。

②朝・夕のロナセンとリントンとレボトミンはどれも抗精神病薬ですが、これらは何の目的で処方されているのでしょう。

③同じく、就寝前のガバペンの処方理由は何でしょう?

④現在躁状態、うつ状態のどちらですか? 過去1年間、うつ状態と躁状態が何回ずつありましたか?

以上、確認させていただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 4 年 前.
おはようございます。

①バルプロ酸の血中濃度は不明です(記録を紛失してしまったので)申し訳ありません。ただ医師からは「問題ない数値」と言われています。

②リントンは以前幻聴とおぼしきものがあったのでそれを抑えるためと思われます(幻聴とおぼしきものは今も時々あります)
ロナセンとレボトミンは被害妄想と過剰なイライラを抑えるためと思われます(隣人に監視されているような感が時々あり、また夫の言動にイライラさせられます)
また就寝前のレボトミンは就寝補助だそうです。

③ガバペンは就寝補助だそうです(効いているのかいないのかわかりませんが)

④はっきりと断言はできませんが、現在はイライラが収まらないので躁状態かもしれません。2月頃から不安定になり春から夏にかけていつもこのようにイライラしていますが、暑くなりきると大体鬱っぽくなります(精神科にかかるきっかけとなった際の体が食べ物を受けつけずまた動けなくなるほどの激しい鬱は薬を飲むようになって以来体験はありません)夏から秋になる頃にまたイライラが収まらなくなります。秋冬は比較的安定しています。ですので、過去1年に限って言うと躁状態が2回、鬱状態が1回と言えると思います。

一部回答になっていなくて申し訳ありません。以上です。よろしくお願いいたします。
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.

ご返信・追加情報ありがとうございました。

結論から申し上げると、境界性パーソナリティ障害(境界性人格障害)の可能性を現時点で考えられる必要性は希薄なのではないかと思われます。

「精神科治療学」という医学専門雑誌の2005年11月号に、自治医科大学の阿部隆明先生と加藤敏先生が書かれた「双極性障害(躁うつ病)と境界性人格障害の鑑別と共存」というそのものずばりの論文が載っています。ここから、参考になりだしそうな部分を抜き出して解説いたします。

まず筆者は、「境界性人格障害の診断基準にみられる『感情障害』の要素」という項で、精神科領域でもっとも一般的に用いられているDSM-IV-TRの境界性人格障害の診断基準を取り上げ、感情障害との関連を論じています。

(1) 「現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとするなにふりかまわない努力」→軽うつ状態で依存性が目立つようになったうつ病症例でも認められる。

(2) 「『理想化』と『こきおろし』の両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係の様式」→軽躁状態ないし混合状態でも認められる。

(3) 「同一性障害」→躁とうつの転換が頻回な症例では、「本来の自分がわからない」と自己像が不安定になることがある。

(4) 「自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの(例:浪費、性行為、物質乱用、無謀な運転、むちゃ食い)」→いずれも軽躁状態や双極Ⅱ型障害のうつ病相でよく認められる。

(5) 「自殺の行動、そぶり、おどし、または自傷行為の繰り返し」→もちろんうつ病でも認められる。

(6) 「顕著な気分反応性による感情不安定性」→混合状態でも認められる。

(7) 「慢性的な空虚感」→慢性経過をたどるうつ状態や気分変調性障害でも認められる。

(8) 「不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難」→軽躁状態、混合状態でも認められる。

(9) 「一過性のストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離症状」→うつ病相でも認められる。

(1)~(9)のうち5つが認められれば境界性人格障害と診断されることになっているが、ここに示したように、軽躁状態や混合状態を呈していればこの基準を満たしてしまうことは十分ありうる。

その上で、躁うつ病と境界性人格障害の症状が同時に現れる場合は、双極性障害の診断が優先されるべきである、と述べています。

また、「境界性人格障害と誤診される双極性障害」という項では、軽躁状態で手首自傷や大量服薬による頻回の自殺企図に及ぶ双極性障害の症例が少なくなく、これも躁うつ病の患者様に境界性人格障害の診断が重複して付けられる一因であることに言及しています。

長くなりますので、いったんここで回答を区切らせていただきます。

(つづく)

猫山司, メディカルアドバイザー
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専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
ご承諾ありがとうございます。

手前勝手な事情ですが、その後急に取り込んでしまいまして、回答の続きが作成できませんでした。

本日(金曜日)午後以降になってしまうと思いますが、必ず続きの回答を提示いたしますので何卒ご容赦ください。


猫山
質問者: 返答済み 4 年 前.
ありがとうございます。お待ちしております。
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
(つづき)

相談者様の場合も、いくつかのお困りの点が、パーソナリティ障害によるものであるとは考えずに、主診断である躁うつ病について、治療を最適化して症状をコントロールする方向を探られるべきでしょう。

相談者様の躁うつ病は典型例ではありません。幻聴と被害妄想を伴うからです。
これらは統合失調症を初めとする精神病性障害で見られる症状です。

躁とうつの気分の波と、精神病症状を伴う場合、以下の2つの診断が考えられます。
①双極性障害、精神病性の特徴を伴うもの
②統合失調感情障害
躁やうつの病相時に幻聴や妄想を伴うなら①、躁もうつも無い状態でも幻聴・妄想が認められれば②の診断となりますが、どちらも治療は気分安定薬と抗精神病薬の併用ですので、臨床的にはあまり鑑別して診断する意義がありません。

よって、相談者様の現在の処方は理にかなったものではあります。不要な精神安定剤などは使われておらず、レベルの高い治療を受けられていると考えます。
あとは相性の問題です。
炭酸リチウム、デパケンと効果が不十分であるのならば、テグレトールやラミクタールのような第三、第四の気分安定薬を十分量試すべきです。
抗精神病薬は多剤併用になっていますが、これらは整理して、やはり他のお薬に変えられるべきでしょう。統合失調症と双極性障害の両方に効くジプレキサはよい候補かもしれません(まだ使われたことがなければ)。

主治医に病状を説明され、薬物調整について相談されることをお勧めいたします。

以上、ご参考になれば幸いです。
猫山司, メディカルアドバイザー
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質問者: 返答済み 4 年 前.
ありがとうございます。
テグレトールは皮膚に痛みを伴う副作用が出るからやめておく、ラミクタールはデパケンとの飲み合わせが難しいので少し様子を見ようと主治医から言われていることを補足しておきます。
ジプレキサは過去使いましたが効果がありませんでした。

ちなみに現在障害年金を受給しておりますが、書類上の病名はまさに「統合失調感情障害」であることも補足させていただきます。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
ご返信ありがとうございます。

そういうことですと、今後は試行錯誤しながら最適な薬物療法を探っていくことになると思います。

ご快癒を祈念しております。

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    平成16年 滋賀医科大学医学部医学科卒業 千鳥橋病院初期研修医平成18年 滋賀医科大学精神科後期研修医平成20年 滋賀医科大学精神科助教平成22年 滋賀医科大学地域精神医療学講座特任助教平成23年 滋賀医科大学精神科外来医長(兼任)
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