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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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鬱病治療中の61才女性です。四年前に発症し、ありとあらゆる薬(抗鬱剤、向精神薬など)を処方され、何が症状でなにが副作

質問者の質問

鬱病治療中の61才女性です。四年前に発症し、ありとあらゆる薬(抗鬱剤、向精神薬など)を処方され、何が症状でなにが副作用なのか分からない状態になり、歩けなくなったことから転院しました。今サインバルタ30mg2Cap,デジレル25mg0.5錠、ロヒプノール1mg0.5錠、ソナラックス0.4mg1錠処方されています。腰部脊柱間狭窄症があり、ほとんど外を歩くことが困難です。立つだけで腰 に痛みを感じ足が重く、生きているのが辛くなるばかりです。うつ病に見られる鉛様麻痺とはどのような症状で、足が重く良く歩けない今の症状とは違うのでしょうか。
主治医は、自分でできたことを認めなさいとおっしゃいますが、何もできない自分の何を褒めればいいのか分かりません。家族のことを考えると自殺するわけにもいきません。元気ではつらつと楽しそうな人をみると悲しくなってしまいます。これからの生き方についてアドバイスをお願いします。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

鉛様麻痺(えんようまひ)とは、 身体が(特に手足が)鉛のように重く だるくなり、動けなくなる症状です。心理的な拒絶反応が体を動かせなくしてしまっている状態で、足にしか症状が現れない腰部脊柱管狭窄症の運動障害とは大きく異なります。

「これからの生き方についてアドバイス」をして差し上げることは、精神科医とはいえ、医師の手には余ります。

医師の仕事とは病気を治すことであって、患者様に人生の指針を与えることではありません。うつ病があるならば、それを改善することで、相談者様がご自分で「これからの生き方」について前向きに考えられるようになるようにして差し上げるのが医師の使命でしょう。
恐らく整形外科にもかかられているかと存じますが、整形外科の主治医にとって脊柱管狭窄症の治療をするのが仕事であるのと同じように、精神科の主治医にとってもうつ病を治療するのが仕事です。

相談者様のような患者様にお勧めなのは、認知療法を受けられることです。独習でもかまいません。

認知療法という精神療法の根底にあるのは、周囲の環境を変えられなくとも、自分が周囲を理解する(認知する)方法を変えればストレスは軽減される、という 思想ですので、相談者様の状況には合っているのではないかと思います(無理にポジティブシンキングをしろという意味ではありません。念のため)。

人間は世界のありのままを観ているのではなく、その一部を抽出し、解釈し、帰属させているなど 「認知」しているのであって、その認知には必ず個人差があり、客観的な世界そのものとは異なっています。

認知療法では、そのため、誤解や思い込み、拡大解 釈などが含まれた自らに不都合な認知をしてしまい、結果として様々な嫌な気分(怒り、悲しみ、混乱、抑うつ)が生じてくると仮定しています。

不快な気分や 不適切な行動の背景として「考え方」つまり「認知」に着目し、この不都合な認知⇒気分の流れを紙などに書いて把握すること、また、それらに別の観点を見つ けるべく紙に書いて修正を試みる事が認知療法の根幹になります。
ステレオタイプな認知を歪みと命名したりします。

認知療法では認知の歪みに対し、反証や多面的解釈を生み出す手助けをします。このように自らが認知を修正することによって、身体反応が軽減したり、苦しみの少ない方向に情動が変化したり、より建設的な方向に行動出来るようになったりするとの説があります。

認知療法を受けるには、インターネットなどで検索してこの治療法を行っている心療内科やカウンセラーを探す必要がありますが、昨年から認知療法は保険がきくようになりましたので、このスキルをもった医師を探すことが出来ればかなりお得です。

認知療法的な思考方法を身につけるためには、一般の方向けの書籍がたくさん出版されていますから、それを読み、独習するだけでも一定以上の効果が期待できます。

こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳
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心のつぶやきがあなたを変える―認知療法自習マニュアル
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あたりが推薦図書です。
人間、すぐに変われるものではもちろんありませんが、事態を好転させる努力は続ける必要があるでしょう。

本当は複数の選択肢が残されていることがほとんどです。
ただ、それをみつけるには、相談者様が新たな視点を手に入れる必要があるかもしれません。
認知療法的なアプローチはその一助になると思うのですが。

以上、ご参考になれば幸いです。

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