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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14143
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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初めまして。渡部といいます。母(50代)が約20年ほどノイローゼの一種と診察された病に悩まされ、困っています。

解決済みの質問:

初めまして。 母(50代)が約20年ほどノイローゼの一種と診察された病に悩まされ、困っています。 ずっと赤十字病院の神経内科に通院しております。 症状としては、パニックのように急に恐怖心、不安感に襲われ、手足の振るえがおきる。何も家事が出来ない。不安感のため、スーパーに買い物にも行けない。人の言うこと、周囲の振る舞 いが気になり、考え込み、ふさぎ込んでしまう。 ここ最近では、強烈な恐怖感に襲われ、どうしようもなくなって仕事中の父に連絡をとって、半ば急患のように精神内科にいくことが毎週のように起きています。 最近のうつ病と言われるように、家事はまったく出来ず、布団から出てくることも難しい状態です。 一昨年、強烈な恐怖感、不安感のあとに、手足の振るえがおき、輪を掛けて怯えるようになりました。 ここ最近で、さらに症状が悪化してきたよう感じ(母の実感です)で、20年通っている赤十字病院の医者に相談しても、ストレス、考えすぎる本人のやる気の問題、意識を改善すれば良くなる、というアドバイス、励ましが 主な治療の内容です。 ただ、20年通って治っていません。それどころか、些細なことでの恐怖心、不安感に怯えるようになり、今ではちょっとした外出すら出来なくなってしまっています。 どうしたら良いか分かりません。 掛かりつけの病院から処方されるのは安定剤、睡眠誘導剤です。寝るのも怖いらしいです。 昨年、息子の私が同伴し始めて診察に立ち会ったところ、診察の内容は、考えすぎる母のストレスが原因なので、自身の治癒力、意識改善によって良くなるもの、という励ましの抽象的に思える内容でした。薬は気休め、補助的なものですよとの説明をされました。 この説明がさらに母を苦しめ、不信感、不安感、恐怖感となり今では診察に行っても医者の言うことが分からないと言って帰ってきます。長年飲み続けた薬が治療薬ではなく、飲んでも飲まなくても良いものと説明されました。 私は親と別居しているので、電話で最近の近況を聞いています。一昨日、二十年通った病院を変えようか、その医者に持ちかけてみると父と母から連絡がありました。それすら大きな恐怖があると言っていました。 私も何とか母の力になりたいのですが、どうしたらよいか分かりません。正直二十年通って、一向に治せない、治療薬を処方しない今の医者に非常に不信感があって、変わってほしいです。 ざっくりとした質問ですいません。現状と病状を一遍に説明してしまいました。 このまま今の精神内科に通って治療できる見込みがありそうでしょうか。何か他に方法が無いでしょうか。 先生方のご意見を伺いたいです。 正直、母が死にたいと、泣きながら医者の前で口に出したので、驚いています。父も仕事を投げ出して病院に付き添い、疲れているようでした。 せめて、治る希望とか見込みを見つけ、何とかしてあげたいです。 宜しくお願いします。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

結論から申し上げると、お母様は20年間を有意義に過ごされたとは言えないでしょう。
「ノイローゼ」とはまた時代を感じさせる病名ですが、ご記載を拝読する限りはパニック障害の診断基準を満たしているように思います。

文中で神経内科と精神内科という診療科名が混在していますが、神経内科であるならば、これはパーキンソン病や末梢神経障害を診る科であって、ノイローゼは非専門です。
主治医の、精神科疾患に関する知識も20年前の水準で留まっているようですが、パニック障害もまた、近年では脳の病気としての側面が強い疾患であることが知られるようになっており、薬物療法の有効性が確立しています。
「考えすぎる母のストレスが原因なので、自身の治癒力、意識改善によって良くなるもの。薬は気休め、補助的なもの」という説明は、したがって、100%間違っています。

現在のパニック障害の標準的治療は、まず薬物療法でパニック発作を抑制し、平素は発作が起きなくなったら次第に薬を減らしながら行動範囲を広げていき、最終的には薬を飲まずに元通りの生活が送れるようになることを目指します。

薬物療法はSSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)と呼ばれる抗うつ薬/抗不安薬と精神安定剤の併用で開始し、SSRIを増量しつつ、次第に安定剤を頓服薬にするなどして減らしていきます。
SSRI は服用を開始して十分量に増やしてから有効性が現れるまでに数週間かかります。今日飲んだら明日効くというタイプのお薬ではないのです。
一方で安定剤は、飲めばその時その時でパニック発作に効きます。一方で定時服用を数週間以上続けたら依存が生じます。
この2つのタイプの薬の特性をうまく利用し、SSRIが効くまでは安定剤で繋ぎ、SSRIが効いてきたら依存が生じる前に安定剤を減量していくわけです。

SSRIを速やかに増量して、改善後は速やかに減量するのがパニック障害の治療における薬物療法の良手です。
調子が悪い状態が長引くと二次的・三次的に種々の問題が生じてきますので、早期治療が大切です。

お母様はこの二次的・三次的な問題が生じてしまっている状態ですので、これから病院を変わってもどこまで良くなるかは判じかねますが、現在の病院に通っているよりはマシな結果が得られる可能性が高いですから、転院されるべきでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14143
経験: 医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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  • ネットを通じて、質問、悩みを相談することは、私自身勇気のいることでした。でも、実際に相談してみたら、気持ちがすごく楽になったので、100パーセントではないけれど、友人がなにかなやんでたりしたら、ここを利用してみるのも、一つの選択だと薦めたいです。 東京都 小林
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