JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
猫山司に今すぐ質問する
猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
ここに 精神科 に関する質問を入力してください。
猫山司がオンラインで質問受付中

双極性障害Ⅱ型と診断されて薬物治療中です。 2か月前、薬疹とみられる発疹が全身に発生したため、当時服用していた

解決済みの質問:

双極性障害Ⅱ型と診断されて薬物治療中です。

2か月前、薬疹とみられる発 疹が全身に発生したため、当時服用していた「デパケン」「ラミクタール」「テグレトール」のアレルギー検査を皮膚科にて行いました。パッチテストではデパケンとテグレトールが陽性、血液検査(DLST)ではラミクタールとテグレトールが陽性、総合して3種類とも今後服用は危険であるとの結果が出ました。

今後はどのような薬を服用していけばよいのでしょうか。デパケンが飲めなくなってしまったことに特に強い不安を感じています。

現在は
リチオマール200mg×2錠
セロクエル100mg×0.5錠
レボトミン5mg×1.5錠
を服用していますが、イライラや希死念慮で精神的に不安定な状態です。薬疹が発生してから、肝臓に負担をかけないように、薬の量も種類も大幅に減らしたのも原因ではないかと思います。

今後どうするかは主治医とはまだ相談中です。セカンドオピニオンのひとつとして、ご意見をお聞かせください。

20代、女性
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫 山と申します。精神科医です。

双極性障害の治療の中心を占めるのは気分安定薬による薬物療法ですが、日本で使用可能な4つの気分安定薬のうちの3つが使用困難ということですから、残るリチオマールの使用を最適化するのが最善手ということになるでしょう。

少し補足情報を下さい。

①薬疹が出る以前は3種類の気分安定薬を併用していたということですが、単剤では効かなかったのでしょうか。それぞれ有効量、有効血中濃度には達していたのでしょうか。

②リチオマール(炭酸リチウム)を服用するのは初めてですか? 血中濃度はいかほどでしょうか。

③「薬の量も種類も大幅に減らした」とのことですが、「デパケン」「ラミクタール」「テグレトール」以外に何を止めたのかを教えて下さい。それぞれのお薬の用量もわかると幸甚です。

④「デパケン」「ラミクタール」「テグレトール」を服用し始めてから薬疹が出るまでにどれくらいの期間がかかりましたか?

以上、ご確認させていただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.
お早いお返事ありがとうございます。

①について
治療を始めた当初はリチオマール(当時はリーマス)を単剤で1日600mg(200mg×朝昼晩)服用していましたが、躁状態が治まらなかったためデパケンを併用し始め、薬疹が出るまでは最大で1日900mg服用していました。その後、リーマスの副作用と思われる 手の震えがひどくなり、薬疹が出る3週間ほど前にリーマスを中止し、代わりにテグレトールを服用するようになりました。また、現在の主治医は定期的に血液検査を行いません。ですので血中のリチウム濃度等が有効値であったかどうかは分かりません。以前別の病院に入院した際(1年前)も血液検査は行わなかったので、定期的に行う必要はそれほどないのかと思っておりましたが、やはり本来はすべきなのですね…。

②について
既述の通り、リーマスを服用し始めてから血中濃度を測ったことがないので分かりません。服用を始めたのは1年半ほど前からだったと思います。

③について
薬疹が出る直前まで、ワイパックス1mgを服用していました。また、ラミクタールは200mg処方されていました。

④について
デパケン…5か月
ラミクタール…恐らく1年程
テグレトール…3週間
です。ラミクタールのみ、服用記録を紛失してしまったため、正確ではないかも知れません。

質問者: 返答済み 5 年 前.
訂正いたします。

③について
「ラミクタール」ではなく「セロクエル」でした。

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
ご返信・追加情報ありがとうございます。

短期的には、まず、ワイパックスの離脱症状が現れているかもしれません。ワイパックスを含む精神安定薬は中等度の依存性を有し ます。現在現れているイライラは、ワイパックスの急激な中止によるものである可能性が高いと思われます。ワイパックスはグルクロン酸包合という肝臓に負担がかかりにくい経路で代謝されますので、それほど焦って中止する必要はなかったと思います。

中長期的に今後どうするかですが、まずは血中濃度をしっかりと測りながら(このサイトで相談を受けていると、気分安定薬の血中濃度を測らない精神科医が多いことに驚かされます)リチオマールを「使いきる」ことでしょう。
ただし、血中濃度を測っていないとはいえ、過去にリーマスが効果不十分で副作用の震えも強く出た経緯がありますから、次の手は考えておかなければなりません。

日本では適応外処方ということになりますが、非定型抗精神病薬であるジプレキサ、エビリファイ、既に相談者様が服用されているセロクエルは、欧米では双極性障害に対する保険適応を有しており、広く用いられています。
適正量のリチオマールを服用しても症状のコントロールがなされない場合、これらのお薬を主剤として用いるのはリーズナブルな選択だと考えます。
しかし非定型抗精神病薬には共通して眠気と体重増加の副作用リスクがありますから、効果と副作用のバランスは常に評価される必要があるでしょう。

一方で、行ってはいけない治療は、うつ病相を呈した際の抗うつ薬の使用です。
双極性障害のうつ状態には無効であるだけでなく、躁転や急速交代化という病態の複雑化に繋がるからです。

以上、ご参考になれば幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.
分かりやすい回答をありがとうございます。

血中濃度の測定についてですが、今まで一度も測定をしなかった主治医のことを信頼してよいのでしょうか。個人的には信頼が揺らいでおりセカンドオピニオンも考えているのですが、家族は今の主治医を信頼して治療を続けるべきだと、主治医を疑う私を叱責します。

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
そこは私も疑問です。

処方自体は非常にきれいです。これまでの処方経過をお伺いしても、リーズナブルなお薬の加え方をしていて、必要最小限の薬剤で症状をコントロールしようとしている姿勢が垣間見えて、その部分に関してはレベルが高いと考えます。

なのになぜ血液検査をしないのかが、それだけに大きな疑問です。
新しいお薬を出した場合、次の回の受診で血液検査、が鉄則です。
それをしていれば血中濃度だけではなく、今回の薬疹騒動ももっと早く気づくことができていたはずです。

もしも話がしやすいタイプの主治医であるのなら、血液検査の件について質問し、納得のいく回答が得られたら受診を続け、そうでない場合はセカンドオピニオンを求められるのがいいのではないでしょうか。
猫山司をはじめその他名の精神科カテゴリの専門家が質問受付中

精神科 についての関連する質問