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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14381
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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デパス、ハルシオンを服用しております。結婚を控えておりますお相手が医師です。彼は結婚後すぐに子供をと望んでいます

解決済みの質問:

デパス、ハルシオンを服用しております。結婚を控えておりますお相手が医師です。彼は結婚後すぐに子供をと望んでいます 一日 も早く服用を中断して、健康な子供を産みたいと思っております。病的に服用していると申しますより ストレスや不安の緩和、安眠、規則正しい生活を送るために服用しております。 彼に相談しようかと思いますが、なかなか打ち明けられません。しかし、薬の依存と申しますか、惰性になっており一日でも早く中断しようと思うと空回りしてしまっています。 催眠療法のCDやヨガを試していますが、5日に1回効果があるというところです。 メラトニンというアメリカのサプリを試そうかと思っております。ご意見頂戴したく思います。宜しくお願い致します。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
おはようございます。猫山と申します。精神科医です。

ご記載を拝読するに、相談者様にベンゾジアゼピン依存症の診断が付く可能性は高そうです。

現在臨床的に用いられている睡眠薬と安定剤のほとんどは共通した化学構造を有しており、「ベンゾジアゼピン系薬物」に分類されます。
眠気が強く出るものを安定剤、抗不安作用が強く出るものを安定剤と呼び分けていますが、薬理学的な作用はどれも大差はありません。
デパスもハルシオンもベンゾジアゼピン系のお薬で、ともに日本で最も広く用いられ、もっとも依存を引き起こしやすい安定剤と眠剤です。

ベンゾジアゼピンは安全域が広く(≒過量に服用しても生命に危険が及ぶリスクが低い)、使いやすい薬であるとされています。しかしベンゾジアゼピンが比較的強い依存性を有する薬物であることを知らない医師が少なくありません。

このため欧米に比べて日本では1人の患者様に投与されるベンゾジアゼピンの用量、投与期間ともに突出しており、多くの依存患者が医原性に生まれていることが問題視されるようになっています。

依存には身体的依存(狭義の依存)と精神的依存があります。

ベンゾジアゼピン依存が成立している患者様が当該薬物を急に減量したり中止すると、離脱症状(わかりやすくいうと禁断症状です)を起こします。
離脱症状は実に多彩で、不眠、不安、各種自律神経症状から、精神症状までが起こることがあります。
ベンゾジアゼピン離脱症候群 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%BE%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%BC%E3%83%94%E3%83%B3%E9%9B%A2%E8%84%B1%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4

精神的依存はベンゾジアゼピンの長期漫然投与を受けた患者様に多く、薬を飲むことが習慣化し、薬に頼るようになってしまい、たとえ離脱症状が出現しなくても、ベンゾジアゼピンの減量・中止に対して強い不満・不安を示すようになった状態です。精神依存が成立してしまうと、減量・中止という行為そのものに強い不安を呈し、結局は服薬を再開してしまう患者様もおられます。

相談者様の場合は、身体的依存と精神的依存の両方が成立していると考えられます。
ともに本来は、ベンゾジアゼピン依存に詳しい精神科医のもとで計画的に、段階的減量を行くことで、離脱症状を最小限に抑えて断薬を達成することができます。

相談者様の場合はもともと精神疾患があっての服薬ではなく、いわゆる生活改善薬としてこれらのお薬を用いられているわけですから、本来は断薬は比較的容易なタイプの患者様ということになります。

もし我流で減量・断薬を行われるのであれば、まずデパスとハルシオンをそれぞれ半量にして服用するところから始め、それで問題を感じなくなったところでさらに半量、もしくは隔日で服用する、という方法を、後戻りせずに行う方法をお勧めします。
処方医の理解が得られるのであれば、それぞれを、より依存性が少ないお薬に置換してから減量するという一段階を間に入れることもできます。

ハルシオンの急激な減量によって反跳性不眠が起こりますが、これにメラトニンを試しても「噛み合わない」ために眠れないであろうと推察します。
催眠もヨガも、お薬を服用していない、素の状態でならば有効だったかもしれませんが、現時点で必要な「ベンゾジアゼピン依存の治療」には効果は期待薄でしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

【参考サイト】
精神科の薬はクセになるか?
http://118.82.92.190/blog/archives/cat23/
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