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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14380
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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パニック障害持ちです。息苦しくなったり、胸に違和感(モヤモヤ)があったりするので、心療内科に通い「ドグマチール」50

解決済みの質問:

パニック障害持ちです。息苦しくなったり、胸に違和感(モヤモヤ)があったりするので、心療内科に通い「ドグマチール」50mgを1日3回、レキソタン2mg~4mgを就寝前に飲んでいます。
この薬剤治療法は妥当なのでしょうか?レキソタンの効果は感じるのですが、ドグマチールの効果をいまいち感じることができません。宜しくお願い致します。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

結論から申し上げれば、ドグマチール(スルピリド)の服用にはまったく意味がありません。

スルピリドというお薬の用法・用量を以下に引用します。

=======================================
胃・十二指腸潰瘍:1日150mgを3回に分割経口服用する。
うつ病・うつ状態:1日150~300mgを分割経口服用する。1日600mgまで増量することができる。
統合失調症:1日300~600mgを分割経口服用する。1日1200mgまで増量することができる。
=======================================

スルピリドは中枢移行性が低い薬で、たくさん飲まないと脳まで届きません。
低い用量では首から下に効いて胃薬として、すこし用量を上げると抗うつ薬として、さらに上げると抗精神病薬として作用するといったユニークな薬です。

この守備範囲の広さのために、診断能力が低い精神科医にとっては「とりあえず処方する」薬としては重宝されています。精神科版「葛根湯医者」といったところでしょうか。

かなり古い薬なので、一定年齢以上の精神科医に好んで使われることが多い印象がありますが、治験がおおらかな方法で行われていた時代に承認されたお薬ですので、現在の水準で治験を行ったら承認は下りないだろうと私は思っています。

また、脳そのものには届かないのに脳下垂体(人間のホルモン分泌の中枢です)には届き、プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)を上昇させるので、女性化乳房のような副作用をしばしば引き起こします。体重増加もよく見られるスルピリドの副作用です。

そもそもパニック障害に適応が無く、本来の適応症に対して尾m効果が低い薬を、ぎりぎりの低用量で用いられているわけですから、効果は期待できません。

以上、ご参考になれば幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.

先生は大崎駅にあるアーツクリニック大崎の村林先生の診てもらってます。

 

やはりドグマチールはちょっと違いますよね。

仮にうつ病(仮面うつ病)と診断されている場合は、妥当なお薬を処方されているのでしょうか?

 

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
ご返信ありがとうございます。

まず、仮面うつ病という診断自体が時代に即したものとは言えません。
単なるうつ病として考えるとしても、上述の通り、ドグマチールというお薬も、150mgという量も、適切なものだとは私は思いません。
質問者: 返答済み 5 年 前.

ドグマチールの件、ありがとうございます。

病院で相談してみます。

ずっと飲んでいるので、少しずつ減らしていきたいと思います。

 

その代わりレキソタンの量を増やしても「依存症」大丈夫でしょうか?

具体的には、朝と晩に2~4mgづつを飲むって感じです。(症状としては今は軽いと思っているので・・・)

 

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
レキソタンを含む精神安定剤は、ご懸念の依存性が高いお薬ですから、数ヵ月を超えて連用されることは望ましくありません。

パニック障害の標準的治療は、まず薬物療法でパニック発作を抑制し、平素は発作が起きなくなったら次第に薬を減らしながら行動範囲を広げていき、最終的には薬を飲まずに元通りの生活が送れるようになることを目指します。

薬物療法はSSRIと呼ばれる抗うつ薬/抗不安薬と精神安定剤の併用で開始し、SSRIを増量しつつ、次第に安定剤を頓服薬にするなどして減らしていきます。
SSRI は服用を開始して十分 量に増やしてから有効性が現れるまでに数週間かかります。今日飲んだら明日効くというタイプのお薬ではないのです。
一方で安定剤は、飲めばその時その時でパニック発作に効きます。一方で定時服用を数週間以上続けたら依存が生じます。
この2つのタイプの薬の特性をうまく利用し、SSRIが効くまでは安定剤で繋ぎ、SSRIが効いてきたら依存が生じる前に安定剤を減量していくわけです。

SSRIを速やかに増量して、改善後は速やかに減量するのがパニック障害の治療における薬物療法の良手です。
調子が悪い状態が長引くと二次的・三次的に種々の問題が生じてきますので、早期療が大切です。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
追補です。

【パニック障害の治療ガイドライン】
厚生労働省こころの健康科学研究事業「パニック障害の治療法の最適化と治療ガイドラインの策定に関する研究班(主任研究者:熊野宏昭)」
http://hikumano.umin.ac.jp/PD_guideline.pdf
猫山司をはじめその他名の精神科カテゴリの専門家が質問受付中

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