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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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17歳の娘のことで相談します。2年位学校へは行かず自宅に居ます。 最近動悸がたまにあるといいます。安静時などに突然

解決済みの質問:

17歳の娘のことで相談します。2年位学校へは行かず自宅に居ま す。
最近動悸がたまにあるといいます。安静時などに突然起こるそうです。
10分位でおさまるそうですが、もともと心拍数が速いようです。
外出先で時々腹痛を起こすそう(下痢や便秘ではない)
生理痛が毎回で、ひどい痛みの時もある。
以前は手汗を凄くかくと言ってました(現在は不明)
自律神経失調症なんでしょうか?それとも精神的なものでしょうか?
2年前に心療内科へかかったときは鬱などの病気ではないと言われました。
よろしくお願い致します。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
おはようございます。猫山と申します。
大学病院在籍時は児童・思春期症例を診察するグループで臨床と研究に従事していました。

精神科的にあてはなる診断があるとすればパニック発作ですが、安静時に動機が起こるのはあまり典型的ではありません。

発作性上室性頻拍等の除外が必要ですので、いちど循環器内科で検査を受けられるべきかと存じます。

学校にはなぜ行けていないのでしょうか?
質問者: 返答済み 5 年 前.
再投稿:回答が不完全.
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
大変失礼しました。
少し遅い時間になるかもしれませんが詳しく回答致します。
そのためにも、お嬢様が学校に行けなくなった理由を教えていただけますと幸いです。
外出等は普通にされているのでしょうか。
また、2年前に心療内科にかかられたときの症状も教えていただけますと回答の参考になるかもしれません。
質問者: 返答済み 5 年 前.
お忙しいところ申し訳ありません。
理由は自分から「パニック障害かもしれない、手汗を異常にかくしドキドキする、学校が辛い」と言っていました。
その為に心療内科にかかったのですが「好きなロックバンドのライブでは平気、ということからみてパニック障害ではないのではないか。同年代の集団への不安障害のようなものではないか」と言われました。その後は落ち着いたので受診していません。
高校へ上がったのですが、やはり学校へは行けず時々は外出したりライブに行ったりしています。基本は昼夜逆転しているので家に居てパソコンなどをして過ごしています。
不登校はたいがいはっきりした理由はないものです。(不登校の一般論です)
学校へ行かなければならないというプレシャーはあると思います。
ストレスやホルモンのバランスのせいで自律神経がうまく機能していないのでは?と最近思ったので、その辺をお聞きしたいと思って投稿させていただきました。
やはりメールだけでは伝わらない所はあると思うのですが
何々と何々の可能性があるということを教えていただければ幸いです。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
お待たせしました。
追加情報ありがとうございます。

やはり、少なく戸の過去2年間の縦断的経過に基づいてお嬢様の状態を評価すべきであるように考えます。

精神科の疾患の場合は、その時その時の症状を個別に取り上げてみても対策や診断が定まらないことがしばしばあります。
例えば、「動悸があるので心臓の診療は受けたほうがよいか?」と聞かれれば、受けた方がよい、という回答になりますし、「不登校はたいがいはっきりした理由はないものです」と言われれば、その通りです、と賛同する他はありません。
ただ、症状や現象を、時間軸に沿って並べて見渡すことで初めて診断が付くことも少なくないのです。
血液検査やレントゲン検査のような客観的指標によって診断を付けることが出来ない精神科疾患の宿命のようなものかもしれません。

そして、これまた精神科の宿命ですが、用語の使い方には敏感にならざるをえません。
まず自律神経失調症の可能性についてですが、これは最後の最後までとっておくべき(ある意味)切り札です。実のところ、自律神経失調症はこの世に存在しない、もしくは日本にしか存在しない病気です。
日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と自律神経失調症を暫定的に定義していますが、国際的な精神疾患の診断基準である「精神疾患の分類と診断マニュアル(DSM)」では、自律神経失調症に相当する疾患の記載はありません。
実際に、他科で「自律神経失調症」と診断された患者様を精神科医が診察すると、うつ病やパニック障害、適応障害などの診断が付くことがほとんどです。ほとんどの精神疾患に自律神経症状は伴うものなのです。
また、パニック発作=パニック障害ではないことにもご留意ください。パニック発作はパニック障害の1症状に過ぎず、逆に、色々な精神科疾患で部分症状としてパニック発作が起こります。

前置きが長くなりましたが、結論を先に申し上げると、
①まず個別の症状について身体疾患が基盤にないかを検索する必要があります。
②次に精神疾患に関して、2年間の経過を材料に診断が付かないか、心療内科を受診されて診療を受けられるべきです。
③身体科的にも精神科的にも診断が付かなければ初めて「自律神経失調症」を疑うべきですが、その場合も漢方薬やサプリメントは症状の改善にあまり役には立たないでしょう。

長くなりましたので、ここでいったん回答を区切らせていただきます。
(つづく)
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
(つづき)
①まず個別の症状について身体疾患が基盤にないかを検索する必要があります。
最初のご質問に対する回答になりますが、「とつぜん起きる動悸」という症状、もともと心拍数が多い、という部分を取り出せば、まず心臓の検査は受けられるべきでしょう。

これに「手汗を凄くかく」という症状を付け加えると、甲状腺機能亢進症の有無も検査しておいた方がよろしいかと存じます。
http://www.e-ryoho.co.jp/sample/smp/kojosen.htm
甲状腺ホルモンは全身の臓器の代謝を司るホルモンですので、生理痛を含めた月経異常も起こりえます。

生理痛を第一に考えるならば、子宮内膜症の可能性も考えられます。子宮内膜症では下痢でも便秘でもない腹痛を説明することもできます。
http://allabout.co.jp/gm/gl/17617/

2年前を発症時期と考えれば、(現在もですが)若年者の自律神経障害として起立性調節障害もお嬢様の症状の多くを説明しうるものです。
http://inphs-od.com/symptom/menu_01/index.html
ちなみに、不登校児童・生徒の5%がODであり、ODを患っている児童・生徒の4割が不登校になることが知られています。

ざっと挙げただけでも、「自律神経失調症」や「精神的なもの」にたどり着く前に、可能性を除外すべく検査すべき疾患がこれくらいはございます。

(つづく)
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
(つづき)
②次に精神疾患に関して、2年間の経過を材料に診断が付かないか、心療内科を受診されて診療を受けられるべきです。
出来れば上述の身体的検索を終えた後に、児童・思春期精神医学の専門医の診察を受けられるべきでしょう。
2年前に受診された心療内科が専門医だったかどうかのご記載はありませんが、当時15歳のお嬢様を「普通の」心療内科医が診察したのであれば、適切な診断を下せていたなった可能性がございます。

子供は、当たり前のことですが、精神的にもまだ未熟で、思春期特有の心性を有しています。このため、うつ病であっても不安障害であっても、症状の発現の仕方が大人とは違ったものになることがしばしばありますし、成長とともに変化します。それを心得た精神科医が診察しなければ精神科的疾患もまた、見逃される可能性があります。

実際、お嬢様は、現在では、学校に行かず、自宅で安静にしていても動悸を起こすようになっています。
これがパニック発作(またはその不全型)であるならば、症状発現の状況が変化してきているということになるでしょう。

現在、精神科領域でもっとも一般的に用いられているDSM-IV-TR(精神疾患の診断・統計マニュアル)におけるパニック発作の診断基準を以下にお示ししておきます。
本来、精神科疾患の診断はこのようなチェックリストに当てはめて考えるべきものではありませんが、このようなネット相談では使い勝手がいいので。あくまでご参考まで、ですが。

【パニック発作の診断基準】

強い恐怖または不快を感じるはっきりと他と区別される期間で、その時、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が突然に発現し、10分以内にその頂点に達する。

  1. 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
  2. 発汗
  3. 身震いまたは震え
  4. 息切れ感または息苦しさ
  5. 窒息感
  6. 胸痛または胸部不快感
  7. 嘔気または腹部の不快感
  8. めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
  9. 現実感消失(現実でない感じ)、または離人症状(自分が自分でない感じ)
  10. コントロールを失うのではないか、または気が狂うのではないかという恐怖
  11. 死ぬのではないかという恐怖
  12. 異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
  13. 冷感または熱感
繰り返しになりますが、パニック発作があるからといって即パニック障害というわけではありません。
また、パニック発作とは、定義からして「突然に発現」するものであって、ストレスフルな状況にあると起きるとか、不安が高まると起こるとかいう性質のものではありません。

もしお嬢様の現在の状態が何らかの精神科疾患によるものであるならば、ご記載を拝読する限りではいかなる疾患の典型的な病像も呈していません(そしてそれは前述のように若年者ではしばしばあることです)から、やはり専門医を受診されるべきでしょう。

児童・思春期精神医学の専門医は、以下のサイトから検索することができます。
http://child-adolesc.jp/nintei/ninnteii.html

(つづく)
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
(つづき)
③身体科的にも精神科的にも診断が付かなければ初めて「自律神経失調症」を疑うべきですが、その場合も漢方薬やサプリメントは症状の改善にあまり役には立たないでしょう。
上述の①と②を経てようやくこの可能性にたどり着きます。率直に申し上げて、この可能性は極めて低いでしょう。

仮に「自律神経失調症」だったとして、サプリメント(といってもたくさんありますから何を指しているのか不詳ですが)でそれが治ることはありません。飲めば自律神経失調症が治るサプリメントがあるならそれはサプリメントではなく薬として承認されているはずだからです。

漢方薬については、巷では、副作用が無く、西洋医学では治らない病気に良く効く魔法のお薬であるかのような幻想を抱かれている節がありますが、えげつない副作用が発現することがしばしばありますし、専門の勉強をした漢方医が「証」を見て処方した場合を除いて効果は期待できません(この場合でも効果の発現に相応の時間を要します)。
http://www.niwa-care.net/page1/sikkanbetu/05/5-8.htm
http://park12.wakwak.com/~pharma1/textbook/Herbal-Medicines/herbal-medicine.html

もし③の可能性が高いとなった場合、まず相談者様がなされるべきは、お嬢様の昼夜逆転の生活を正されることでしょう。
人間の体というのは昼間に起きて夜寝るようにできています。
身体疾患も精神科疾患も無いのに自律神経のバランスが崩れやすい体質であるお嬢様が昼夜逆転の生活を続けておられることは、その体質を悪い方向に循環させるだけであって、プラスの方向に働くことはないでしょう。

細かな自律神経症状があっても、「外出したりライブに行ったり」できるくらいですから、身体的なコンディションとしては、学校にも行けるのではないでしょうか。
「不登校はたいがいはっきりした理由はないものです」という一般論は至極ごもっともですが、ではこの後はどうなさるおつもりですか?

「ストレスやホルモンのバランスのせいで自律神経がうまく機能していない」可能性は確かにあるでしょうが、そこから導き出される目標は「ホルモンのバランスの崩れがあるなら医学的にそれを補正する。ストレスがあっても自律神経がうまく機能するように体質を間然する」ことであって、それはサプリメントや漢方薬を飲ませることではなく、お嬢様に規則正しい生活を送らせ、年齢相応の社会的役割を果たせるように親御様として援助することによって果たされるべきものではないかと愚考いたします。

長々と述べましたが、ご記載から読み取れる限りのお嬢様の状態への対処について、優先順位を考慮した上で説明差し上げたつもりです。

以上、ご参考になれば幸いです。
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