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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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統合失調症ですが、身長177センチ体重104キロです。 薬による過食で苦しんでいます。4,5年このような感じで肉体

解決済みの質問:

統合失調症ですが、身長177センチ体重104キロです。
薬による過食で苦しんでいます。4,5年このような感じで肉体的にも限界がきています。
心臓に脂肪がついています。ctの結果。
服用は絶対やめられないので、どうにもならず、非常に辛いです。
なにかいい方法はないでしょうか?
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

的確な回答のために、以下の点につき情報を頂戴できればと存じます。

■差し支えなければ、相談者様のご年齢と発症年齢、 性別を教えて下さい。

■差し支えなければ、相談者様のご職業を教えて下さい。

■現在の処方内容(お薬の名前と1日量)を教えて下さい。

■本来の体重は何kgだったのでしょうか。

■精神科のお薬以外に現在服用されているお薬があればその内容と1日量を教えて下さい。

■高血圧や高血糖、高脂血症は起こされていませんか?

■精神症状は安定しているのでしょうか。

■主治医は相談者様の体重増加に関してどのような見解をお持ちのようでしょうか。

以上、確認させていただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.
34才 発症は20代前半 男性 会社員

エビリファイ3ミリを朝夕1錠 トフラニール25ミリ朝1錠 ウルソ50ミリ朝1錠夕2錠

本来85キロ 六味丸 平胃散 赤まむし粉末

高血圧に近い 高血糖に近い 高脂血症なし

精神は服薬をきちんとするとだいぶ落ち着いてます。

先生は次の診察までは自分でなんとかしてみて、ダメだったらトピナなどの副作用止めを出すと言ってました。
4週後です。

よろしくお願いします。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
ご返信ありがとうございました

質問を重ねて恐縮ですが、エビリファイ3mgで体重が増加したと理解してよろしいでしょうか? エビリファイが初めて用いられた抗精神病薬ですか?
質問者: 返答済み 5 年 前.
エビリファイ3mg朝夕1錠づつとトフラニールを勝手にやめてしまった時は体重は自然に落ち100キロきり、食欲も落ちました。
薬はセレネースからジプレキサまで一通りためし、4年くらいエビリファイです。
この組み合わせで4年くらいで、一番合っていますが、過食になります。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.

基本的に精神科のお薬は食欲や体重を増加させる方向に働くのですが、1996年に日本最初の非定型抗精神病薬であるリスパダールが登場して以降、精神科において患者様の過食と体重増加は常に大きなテーマであり続けています。

 

結論から申し上げると、全ての統合失調症患者様で過食や体重増加を抑止することができる汎用性が高い治療法はみつかっていません。

また、仰るように統合失調症ではお薬によって体重が増加したとわかっても止めるわけにはいかないこと、「効く薬にかぎって太る」ことなどが問題を複雑にしています。

 

これは非定型抗精神病薬先進国の欧米でも問題になっており、日本よりも研究が進んでいますので(恐らく患者様の権利が強いからだと思われます)、主に薬物療法的アプローチについて紹介いたします。

これらの薬物は日本でも使えますが、私の経験上、効く患者様には効いて体重が減るが、効かない患者様では全く体重が動きません。それぞれのお薬の作用機序が異なりますので、効かなければ次のお薬、というふうにローテーションさせるのがよいでしょう。

 

【Fluoxetine】

これは日本では発売されていないSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)です。体重減少効果と衝動制御を介して過食を抑える効果が期待できます。

日本ではルボックス(デプロメール)、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロといった同種同効薬が使用可能ですが、パキシルはそれ自体副作用として体重増加を起こすと言われているので、私は主にジェイゾロフトを使用しています。

 

【Topiramate】

相談者様の主治医が使用を考えているトピラのことです。抗てんかん薬ですが、副作用として体重減少が起こるので、それで抗精神病薬による体重増加の相殺を図るわけです。

3つの症例報告、1つのオープン試験、1つの小規模無作為割付試験によって体重を減少させる効果が示されています。

どうやら体重が減ることは間違いないのですが、副作用の眠気のために使用が制限される、とされています。

 

【Amantadine】

日本ではシンメトレルの名前で製造・販売されている抗パーキンソン薬です。

試験成績は1勝1敗。精神症状が悪化するリスクが注意喚起されています。

 

【Nizatidine, Famotidine and Cimetidine】

それぞれ、アシノン、ガスター、タガメットの名前で流通している胃薬で、H2ブロッカーと呼ばれる同一作用機序をもつ薬品群です。

これらの薬剤が抗精神病薬による体重増加に効くとする報告がなされた時は非常に大きなニュースになり、片っ端から使用されましたが、私の印象としてはあまり勝率は高くなかったようです。

試験成績は3戦3勝で、当然ながら副作用が全くないので、トライしてみる価値があるお薬だとは思います。

 

【Metformin】

メトグリコの名前で流通している糖尿病薬です。

作用機序は末梢のインシュリン感受性の向上。

抗精神病薬による体重増加に対する効果は、小さい試験が2つ行われていて2勝。

乳酸アシドーシスという代謝性の副作用が起こることがあります。

 

薬物療法ではこのような選択肢が日本でもあります。

相談者様の場合はメタボリック・シンドローム系の副作用が出ていますし、20kg近い体重増加を呈していますから、これらのお薬を順繰りに使ってもらって、体重減少に効果がある治療法が早期にみつかるといいですね。

 

もちろん食欲や体重のことですから、薬物だけでどうにかなるものではありません。

もっとも大きな体重増加を起こすことが知られているジプレキサの製造・発売元である製薬会社は、食餌療法と運動療法を勧めています。

 

【運動療法と食事療法のすすめ】

https://www.schizophrenia.co.jp/resource/index.aspx

 

以上、ご参考になれば幸いです。

 

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