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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14342
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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小学二年生の男子、以前より多少のチック症状があり、心配していた所、つい最近では目を白黒させたりヤブにらみの様な症状がひどくなり、自身も僕は直そうとしているのに治らない、バカなんだと

解決済みの質問:

小学二年生の男子、以前より多少のチック症状があり、心配していた所、つい最近では目を白黒させたりヤブにらみの様な症状がひどくなり、自身も僕は直そうとしているのに治らない、バカなんだと繰り返す様子が、たま りません。親(母親は二年前産後の鬱から否定形精神病を患い、現在は治療で休養中、状態は安定している。父親は大声を出すような叱り方もしないで、体罰もさほどしません、母親の叱り方は一方的に大きな声できつめですが、やはり手を挙げるような叱り方はしません。三人兄弟の一番上なので、親が期待しすぎる面もある様ですが、元来素直で優しい性格なので、親の期待を裏切るようなことが多分できずに、かなりの我慢をしている様に見受けられます。ゲーム機なども与えられていませんが、父親のを時々借りていて、(時間は決められている。) でも、躾が厳しくて、この五か月位は夏にプールに服のまま飛び込み罰としてやらせて貰えません。しきりにゲームをしたがり、ひどくなる前はネダッテいたのですが許されなかったみたいです。申し遅れましたが私は祖母(母方の)です。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。
現在は一般病院で「普通の」精神科医をやっていますが、大学病院在籍時は児童・思春期症例を診察するグループで臨床と研究に従事していました。

少し周辺情報を下さい。

①チック症は複数のチックを併せ持つことが多いのですが、お孫さんはご記載のチック以外にどのような症状があるでしょうか。特に、舌を鳴らしたり、咳払いをしたり、特定の言葉を繰り返いしくちにするといった、音や声を伴うチックはあるでしょうか。

②お孫さんはお友達は多い方でしょうか。チックのためにいじめられたりはしていませんか?

③夜尿症、チックに関して、小児科等の医療機関で相談されたことはおありでしょうか。ご両親は医療機関の受診には前向きですか?

④お孫さんの学校の成績はどのような感じでしょう? 特に音楽、体育、図画工作などは得意でしょうか、苦手でしょうか。

⑤ゲームに対するこだわりは、客観的に見て年齢相応のものですか?

⑥お孫さんの学校の担任教師はお孫さんの現状をどのように把握されているでしょう?

⑦お孫さんの学校にスクールカウンセラーはいますか?

以上、確認させていただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.

1ですが、最初は同じ所を何度も繰り返し行き来したり、少し落ち着いたと思うと、肩を上下にくねらせたり、最近は下を噛む癖になり、そして現在の症状です。

少しの事にもゴメンネを繰り返し言います(親兄弟私等に)

2友達は近所にも学校にも居るようですが詳しくは分かりません。

3夜尿症の事では泌尿器科へ行かなくてはと言っていますが、チック症状に関しては治ると本人には言聞かせています。

4答案用紙を見る限りでは良い方だと思います。

5ゲームは大好きで子供なりのこだわりはあります。

6学童教室に行かせていますが、学校の担任からは何も親もとに無いようです(父親が私たちに聞かせないのかもしれませんが) 7これも把握できていません。本人は快活で明るい

子ですが、素直すぎて隠し事ができない性格です。一年と二年の体育祭ではリレーの選手に選ばれる程でした。学童の他に水泳、ピアノ、空手を習わせています。

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
ご返信・追加情報ありがとうございます。

まず、ご本人の性格や、ご両親の養育方針自体、その他の環境は、お孫さんのチック症と夜尿症の「原因」として考えるべきではないと考えます。
お子様の問題の場合、どうしても環境要因に原因を求めがちになるのですが、ご記載を拝読する限りでは、お孫さんが得意な養育環境にあるようには思われません。
逆に、もっと劣悪な環境で育てられてもチックも夜尿も無いお子様が大半であるわけですから、お孫さんの体質的な部分にも注目されるべきかもしれません。

まず、話の順番として夜尿症から説明いたします。
泌尿器科を受診されるご予定であるとのことですが、年齢的には小児科の方がいいかもしれませんし、その泌尿器科や小児科を受診しても適切な診断や治療が受けられるわけではありません。

夜尿症は多要因性の病態であり、膀胱機能、睡眠因子、内分泌因子、遺伝的因子、精神的因子といった要因が絡まり合って悪化したり改善したりします。

■膀胱機能:お子様の成長とともに膀胱の発達していき、4~5歳になると夜間トイレに一度も行かなくてもよい位の寮の尿をためられるようになります。夜尿症の子どもの中には、膀胱が未発達で、十分量の尿を溜められないことがあります。

■睡眠因子:成人の場合は、膀胱に一定量以上の尿が溜まると睡眠が浅くなり、覚醒します。子どもでは睡眠が深いため、この膀胱内の尿量増加⇒覚醒という機能が十分に働かないことがあります。これは必ずしも異常所見ではありませんが、年齢不相応であればある種の訓練が必要とされる場合があります。

■内分泌因子:抗利尿ホルモンという、尿を出にくくするホルモンの分泌リズムの障害が夜尿症の原因となる場合があります。抗利尿ホルモンは通常、昼間の分泌量が少なく、夜になると分泌量が多くなるため、夜間の尿量が抑えられます。夜尿症のお子様の25%で、夜間の抗利尿ホルモンの分泌がむしろ低下することが知られています。

■遺伝的因子:両親がともに夜尿症であった場合は77%、どちらか一法が夜尿症だった場合は44%の確率でお子様が夜尿症を呈するというデータがあります。

■精神的因子:ストレスにより自律神経の働きが不調となることが排尿のコントロールに影響することがあります。特に夜尿症の場合、夜尿そのものがストレスになり、悪循環を呈することが少なくありません。

治療も、それぞれの因子の軽重を判断した上で複数の治療を組み合わせていく必要があります。
しかし、これらの5つの要素すべてを改善しなければならないわけではありません。

5つの錘がついて舞い上がれずにいる気球を想像してください。
この気球を宙に浮かすにはどうすればよいでしょうか。
5つの錘すべてを小さくしたり取り除いたりする必要はありません。5つのうちのいくつかを外したり小さくしたりして、総量としての錘の重量を軽くできれば、気球は空に飛ぶはずです。
例えば遺伝的因子はご子息ご本人やご家族の努力でどうこうできるものではありません。
よって、膀胱機能、睡眠因子、内分泌因子、精神的因子の4つに働きかけて負荷を減らしていく必要があります。

まずは飲水量・排尿習慣のコントロール、就寝時排尿の習慣化といった生活指導が行われます。

膀胱機能と内分泌的因子に問題がある場合は、薬物療法が第一選択治療となります。
抗利尿ホルモンの点鼻薬が夜尿症に対して保険適応を有しており、就寝前の点鼻で、抗利尿ホルモンの分泌不足を補うことができます。
また、三環系抗うつ薬の有効性も広く確認されています。これはその抗うつ作用や抗不安作用のために夜尿症に効くわけではなく(したがって精神的因子にはあまり関係がありません)、尿意覚醒を促進する作用、排尿抑制作用、尿量減少作用などによって多面的に夜尿症に対する薬理作用を発揮すると考えられています。
病態や改善の有無に合わせて、これらの薬を切り替えたり組み合わせたりして最善の薬物治療をみつけだす必要があります。

膀胱機能障害に対しては、排尿抑制訓練なども有用とされています。ベッドの上に敷いたり、下着や体に直接装着して水分を感知すると警報が鳴る夜尿アラームは広く推奨されている夜尿症治療法の一つですが、この装置は、尿意による覚醒を促すことによって睡眠因子に働きかけるのではなく、睡眠中の尿の保持力を増加させることで尿意覚醒をせずに朝までもつようになる膀胱機能への作用が大きいと考えられるようになっています。

また、精神的因子に関しては、「自分の意思とは関係無く夜尿をするため、本人に非は無い。それでも落ち込んだりコンプレックスを持ったりするため、叱ったりせず、家族でサポートすることが重要」という親の見守りが基本姿勢となります。両親の離婚、転居、いじめ、弟妹が生まれたといった環境の変化が明らかに影響していると思われる夜尿症の場合は、カウンセリングが行われることもあります。夜尿症治療におけるカウンセリングではそのための専門知識が必要ですから、普通の心理士がその役割を果たすのは難しいでしょう。

生活指導も功を奏さず、一定の年齢になっても夜尿症が続くお子様は、薬物療法、非薬物療法、カウンセリングを組み合わせて改善を図る必要があります。夜尿症では、治療的介入を行った場合、3年後には90%の症例で改善が得られます。
しかし普通の小児科医に上述したような複合的な治療を期待するのは難しいでしょう。
その場合は夜尿症専門外来がある施設の受診が必要となります。以下のサイトで専門施設を地域別に検索することができます。
相談ができる医療機関 | 夜尿症-おねしょ-ナビ
http://www.kyowa-kirin.co.jp/onesho/search/index.html

まずは、夜尿症に関して、上記のサイトから最寄りの専門施設を探して受診されることをお勧めします。

次にチック症についてですが、お孫さんのチックは単なるチックではなく「トゥレット障害」という、少し重症のチック症である可能性があります。
【トゥレット障害】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E9%9A%9C%E5%AE%B3
http://merckmanual.jp/mmpej/sec19/ch283/ch283f.html

夜尿症の原因として精神的因子が大きいと判断された場合は、夜尿症の治療としてカウンセリングを受ける過程でチックも軽減していく可能性が大です。
しかし夜尿症が精神的因子とは関係ない場合や夜尿症が良くなってもチックが良くならない場合は、チックに関して治療を行う必要があるかもしれません。
チックには、6~8歳までで自然に治るものと、トゥレット障害のように長期に渡って続き、治療的介入が必要なものがあすのです。

トゥレット障害を含むチック症の治療のためには、児童精神医学の専門施設の受診が必要です。
これについては以下のサイトから検索することが可能です。
http://child-adolesc.jp/nintei/ninnteii.html

http://www.mh-net.com/other/jidou.html

http://adhd.byoukinavi.net/iryou/


夜尿症から治療するかチック症から治療するか、優先順位を付けなければなりませんが、ご記載を拝読する限りは、学校での生活においてチック症で困難が生じていないことから、先に夜尿症の治療を始められた方がよいのではないかと愚考いたします。

以上、ご参考になれば幸いです。
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