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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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うつ病で1年間休職し、4月から復職しています。仕事は、それなりにこなしているのですが、エネルギーの消耗がはげしく、休

解決済みの質問:

うつ病で1年間休職し、4月から復職しています。仕事は、それなりにこなしているのですが、エネルギーの消耗がはげしく、休日は一日中寝ています。このような、状態で仕事をそのまま続けていけるのか、不安です。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

1年も休職すると、肉体だけではなく、「精神的な体力」もかなり減退します。
特に対人ストレスを処理する能力が大きく落ちる印象があります。

「教育職のため、かなり精神的にハード」とのことですが、お勤め先には、徐々に勤務時間を増やしていくような復職プログラムはあるのでしょうか?
質問者: 返答済み 5 年 前.

正式復帰は6月で、4月から少しずつ勤務時間を増やしてもらいました。現在も、他の人より、勤務時間は少ないと思います。現在特別支援といって、情緒的に不安定な生徒を少人数受け持っているのと、指導観があまりに違う先生への葛藤がストレスになっていると思います。自分の性格が問題なのだと思いますけど・・・

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
ご返信ありがとうございました。

原則的には、うつ病の症状と、うつ病の「後遺症」を切り分けて考えるべきでしょう。

前述のように「エネルギーの消耗がはげしく、休日は一日中寝て」いなければならないのはどちらかといえば後遺症の方です。

「自分の性格が問題なのだと」思ってしまうのは主にうつ病の症状でしょうね。

精神的にハードな仕事をかれこれ5か月、4月から数えれば7か月こなしていることになりますから、うつ病としては9割方治っていると見て間違いないでしょう。
ただ、後遺症で疲れやすく、疲弊した状態ではマイナス思考が顔を出してネガティブになるといったところでしょうか。

私の経験則ですが、1年間休職された患者様は復職後に本調子を取り戻されるまでに1年間かかります。
こう聞くとげんなりされるかもしれませんが、あと7か月かけて調子を取り戻していけばよいのだとプラスにお考えください。

まず肉体的な体力ですが、これは現在の生活を続けることを第一の目標にして下さい。休日に寝込んでもかまいません。
次第に寝込む時間は少なくなっていきますから、その辺りを見計らって、ウォーキング程度から運動を始めるのもよいでしょう。

精神的な体力とネガティブシンキングですが、個人的には認知療法を試みられることをお勧めします。「情緒的に不安定な生徒を少人数受け持っているのと、指導観があまりに違う先生への葛藤」がストレッサーであると認識できているのは良い傾向です。

生徒様の情緒にしても、他の先生の指導観にしても、相談者様が変えようとして変えられるものではありません。
であるならば、相談者様の方が変わっていく必要があります。

認知療法という精神療法の根底にあるのは、周囲の環境を変えられなくとも、自分が周囲を理解する(認知する)方法を変えればストレスは軽減される、という思想ですので、相談者様の状況には合っているのではないかと思います(無理にポジティブシンキングをしろという意味ではありません。念のため)。

人 間は世界のありのままを観ているのではなく、その一部を抽出し、解釈し、帰属させているなど 「認知」しているのであって、その認知には必ず個人差があり、客観的な世界そのものとは異なっています。
認知療法では、そのため、誤解や思い込み、拡大解釈などが含まれた自らに不都合な認知をしてしまい、結果として様々な嫌な気分(怒り、悲しみ、混乱、抑うつ)が生じてくると仮定しています。不快な気分や 不適切な行動の背景として「考え方」つまり「認知」に着目し、この不都合な認知⇒気分の流れを紙などに書いて把握すること、また、それらに別の観点を見つ けるべく紙に書いて修正を試みる事が認知療法の根幹になります。ステレオタイプな認知を歪みと命名したりします。

認知療法では認知の歪みに対し、反証や多面的解釈を生み出す手助けをします。このように自らが認知を修正することによって、身体反応が軽減したり、苦しみの少ない方向に情動が変化したり、より建設的な方向に行動出来るようになったりするとの説があります。

うつ病に対する効果は確立されていて、昨年からはうつ病に対する認知療法が保険適応になったくらいです。相談者様が通われている医療機関でこの治療法が行われているといいのですが、なかなかその技術をもった治療者がいないのが現状です。

ただ、相談者様のような寛解状態のうつ病患者様が認知療法的な思考方法を身につけるのはそう難しいことではありません。
一般の方向けの書籍がたくさん出版されていますから、それを読み、独習するだけでも一定以上の効果が期待できます。
こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳
心のつぶやきがあなたを変える―認知療法自習マニュアル

あたりが推薦図書です。お忙しいでしょうから、読み流すだけでも随分と気の持ちようが違ってきますよ。

以上、ご参考になれば幸いです。
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