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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14290
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
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解決済みの質問:

54才主婦です。約10年前に主人の不貞をきっかけに、自殺未遂し、境界性人格障害と診断されました。大学2年の時に拒食症で入院しています。その後も毎日の虚無感で、アルコールと薬を多用して肝硬変になっています。現在はアルコールは全く飲んでいません。
現在はテグレトールを朝夕服用していますが、気分の変動が激しく今、抱えている不登校の子供と軽度の認知症の母の介護の問題で、毎日、母にいらいらして怒鳴り散らしたり、友人の言動にも怒りを覚え、人が見ている前で、怒鳴り怒りをむき出しにしてしまいます。2.3日前まで、その人にとても優しい気持ちだったのが、突然怒りと嫌悪感に変わってしまいます。時にものをガラスにぶつけたり、見境のないことをやってしまいます。
 2女はそういう私に疲れたの か、2年前に不登校になり、県内有数の進学校をやめてしまい、また大学に合格できたのですが、そこも2か月足らずでやめてしまいました。今は、絶望感が激しく毎日死にたいと3度も自殺未遂しています。私は一人でこの子や認知症の母の世話で、時々気が狂いそうになりますが、今は外見上は我慢して暮らしています。
 私もつい2.3年前まで、リストカットやODが続いていましたが、この問題を抱えてからは自分がやらなければ、と思ってこの症状は全く今はありません。
 ただ、この症状がなくなっても、一日中何かにつかれたようにおしゃべりに夢中になったり、また1週間ぐらいすると一日中寝ていたり、毎日が本当に苦しいです。いやな気分は毎日です。私は精神科の先生が言われるように境界性人格障害なのでしょうか?躁鬱病の可能性もあるのでしょうか?よろしくご回答をお願いします。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.

こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

 

相談者様の診断が躁うつ病(最近は双極性障害と呼びます)である可能性はあると考えます。

 

そもそも、境界性人格障害と双極性障害の鑑別が難しいことは国内外の研究などでかねてから報告されてきました。

 

例えば、「双極性障害と境界性人格障害の鑑別と共存」という論文(精神科治療学、2005年11月号、阿部隆明、加藤敏先生)では、境界性人格障害の診断基準を双極性障害が容易に満たしうることを以下のように示しています。

 

【境界性人格障害の診断基準((1)~(9)のうち5つが認められれば境界性人格障害と診断される)】

 

(1) 「現実に,または想像の中で見捨てられることを避けようとするなにふりかまわない努力」→軽うつ状態で依存性が目立つようになったうつ病症例でも認められる。

(2) 「『理想化』と『こきおろし』の両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係の様式」→軽躁状態ないし混合状態でも認められる。

(3) 「同一性障害」→躁とうつの転換が頻回な症例では,「本来の自分がわからない」と自己像が不安定になることがある。

(4) 「自己を傷つける可能性のある衝動性で,少なくとも2つの領域にわたるもの(例:浪費,性行為,物質乱用,無謀な運転,むちゃ食い)」→いずれも軽躁状態や双極Ⅱ型障害のうつ病相でよく認められる。

(5) 「自殺の行動,そぶり,おどし,または自傷行為の繰り返し」→もちろんうつ病でも認められる。

(6) 「顕著な気分反応性による感情不安定性」→混合状態でも認められる。

(7) 「慢性的な空虚感」→慢性経過をたどるうつ状態や気分変調性障害でも認められる。

(8) 「不適切で激しい怒り,または怒りの制御の困難」→軽躁状態,混合状態でも認められる。

(9) 「一過性のストレス関連性の妄想様観念,または重篤な解離症状」→うつ病相でも認められる。

 

従って、相談者様が大学生の頃から双極性障害を発症されていて、その一側面が過大視されて境界性人格障害と診断された可能性は否定できません。

実際に相談者様を診察したわけではないので、一般論として可能性があるということしかお示しできませんが、両疾患は治療法が異なりますから、もし診断が取り違えられていたら相談者様の不利益となりかねません。

 

一度、別の心療内科/精神科でセカンドオピニオンを受けられてみてはいかがでしょうか。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

 

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