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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14382
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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統合失調証の娘が急に薬を飲まなくなり困っています。

解決済みの質問:

統合失調証の娘が急に薬を飲まなくなり困っています。
投稿: 6 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

ここは重要な局面です。
薬物療法が一定以上中断すると仰る通り高い確率で再発しますし、統合失調症は再発を繰り返すほど治った後の水準が低下していきます。

水液の使用について主治医と相談されたこはおありですか?
質問者: 返答済み 6 年 前.

水液の使用とは?

質問者: 返答済み 6 年 前.

水液の使用とは?

病院では本人に服用の意志がないので処方できないといわれ、このまま状態がわるくなるのを待って、入院させるしかないと。

娘は病院を探し信頼できる主治医が見つかれば、薬を服用するといいます。

私には、反抗的で話しをきこうとしません。

専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
非告知投与という方法になりますが、法的には問題なく水液という、食べ物や飲み物に混入してご本人の投与できる抗精神病薬の剤形があります。

資料を揃えてから後ほど詳しく回答いたします。
専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
「病院では本人に服用の意志がないので処方できない」「このまま状態がわるくなるのを待って、入院させるしかない」というのは、無知に基づく下策でしょう。

まず前者ですが、抗精神病薬の水液(セレネースとリスパダール、エビリファイという抗精神病薬でこのような液剤があります)を食べ物や飲み物に混入し、患者に投与する方法(非告知投与)は一定の条件を満たせば合法な治療であることが判例で示されています。

「…病識のない患者に適切な治療を受けさせるための法的、制度的なシステムが十分に整っていない日本の現状を前提とする限りは、①病識のない患者が治療を拒んでい る場合に、②患者の通院が可能になるまでの一時的な措置として、③相当の臨床経験のある精神医が家族等の訴えを十分に聞いて慎重に判断し、④保護者的立場にあって信用のおける家族に副作用等について十分説明したうえで行われる場合に限っては、特段の事情(たとえば、非告知投薬の結果患者に重大な障害〈薬物の副作用による後遺症等〉が発生したり、患者に何らかの問題行動等が発生し、家族の当該医師への援助要求に医師が適切な措置を執ることを怠るというような事情)のない限り同条の禁止する行為の範囲に含まれず、不法行為上の違法性を欠くものと解することが相当であると思われ、よって医師法20条に違反せず、不法行為(人格権)を構成しない…(平成12年6月30日 千葉地裁判決)」。

お嬢様に関しては、上記条件を満たすでしょう。
従って、主治医は、ご両親の要請に基づいて抗精神病薬を処方することができます。

なぜそこまでする必要があるのかというと、統合失調症の治療では、精神症状を改善させるだけでなく、その後の症状の再発とそれに伴う機能低下を防ぎ、機能をできるだけ高いレベルに維持することが目標となるからです。
前述したように、再発して急性期症状(幻覚、妄想、興奮)を繰り返すほど、仮に回復したとしてもその患者様の機能水準は、再発前よりも低下することが知られているからです。
統合失調症の生涯経過理論的モデル

「このまま状態がわるくなるのを待って、入院させるしかない」という方針が下策なのは、お嬢様の状態が悪くなれば=再発すれば、仮に入院させて回復したとしても、最近半年続いていたという「落ち着き治ったような状態」からは一段下のところまでしか望めなくなるからです。
なぜ、むざむざ状態悪化を待たなければならないのでしょう?

拒薬、通院拒絶を始めている時点で既にお嬢様はある程度の精神症状が再発している可能性がございます。
最善なのは、既にお嬢様を診てきている現主治医を説得して水薬を処方してもらい、それを飲ませてお嬢様が落ち着いたところで受診させることでしょう。
もしそれが適わないのであれば、水液の処方を承諾してくれる病院を探す必要があります。

以上、ご参考になれば幸いです。

こちらもご参考まで。
薬物療法のインフォームド・コンセントと看護
168ページから169ページにかけて、非告知投与の判例が示されています。
専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
拙回答をご閲覧いただきありがとうございました。
もし、回答の内容に不足な点がございましたら、可能な範囲で対応いたしますのでご質問をご追加いただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 6 年 前.

火曜日に主治医に連絡を取り水薬の処方について相談してみます。

ただ水薬を処方して貰っても本人に飲む意志がなければ、何かに混ぜて飲ませるしかない訳で、それを気付かれた場合、今後の信頼関係が無くなり治療に影響が出るのではないでしょうか?

専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
もちろんそのリスクは否定しません。
ただ、相談者様が予想されているよりもそのリスクは低いと考えられます。症状が改善すれば、振り返ってみて、ご自分が本来の状態ではなかったと患者様が理解できるようになるからです。
ただし、2度3度と使える方法ではありませんから、今回の症状改善後に、服薬の必要性についてはよく相談される必要があると考えます。

また、非告知投与のリスクと、このまま症状が悪化するリスクを比較して、患者様ご本人にプラスが大きい方を選ぶ、という考え方もございます。
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