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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14345
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
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精神科分野の質問をさせていただきます。 私はいま35歳で、長年にわたって双極性気分障害との診断名で、病院へ通院しておりますが、ドクターの話の中に『小さい躁』なる単語が出てきます。

質問者の質問

精神科分野の質問をさせていただきます。 私はいま35歳で、長年にわたって双極性気分障害との診断名で、病院へ通院しておりますが、ドクターの話の中に『小さい躁』なる単語が出てきます。 ドクターにばかりながらその意味するものをお尋ねしましたが、回答がいまいちよく理解できません。

もしこれかなと、察するような内容の用語やキーワードがあれば、その意味も含めてお教えいただきたいです。
どうかよろしくお願いいたします。

投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

「小さい躁」とは恐らく「軽躁状態」のことを指しているものと推測します。
相談者様の診断は今風に言えば双極Ⅱ型障害なのだと思われます。

用語の定義や診断基準の取り回しは非常に煩雑なので、のちほど詳しく回答させていただきます。
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専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.

お待たせしました。

最も広く世界で用いられている精神疾患の診断基準である「DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引」によれば、

 

躁病エピソードの診断基準は、

A. 気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的または易怒的ないつもと異なった期間が、少なくとも1週間持続する (入院治療が必要な場合はいかなる期間でも良い)。

B. 気分の障害の期間中、以下の症状のうち3つ (またはそれ以上) が持続しており (気分が単に易怒的な場合は4つ)、はっきりと認められる程度に存在している。
(1) 自尊心の肥大、または誇大
(2) 睡眠欲求の減少 (例えば、3時間眠っただけでよく休めたと感じる)
(3) 普段よりも多弁であるか、しゃべり続けようとする心迫
(4) 観念奔逸、またはいくつもの考えが競い合っているという主観的な体験
(5) 注意散漫 (すなわち、注意があまりにも容易に、重要でないかまたは関係のない外的刺激によって他に転じる)
(6) 目標志向性の活動 (社会的、職場または学校内、性的のいずれか) の増加、または精神運動性の焦燥
(7) まずい結果になる可能性が高い快楽的活動に熱中すること (例えば制御のきかない買いあさり、性的無分別、またはばかけた商売への投資などに専念すること)

C. 症状は混合性エピソードの基準を満たさない。

D. 気分の障害は、職業的機能や日常の社会活動または他者との人間関係に著しい障害を起こすほど、または自己または他者を傷つけるのを防ぐため入院が必要であるほど重篤であるか、または精神病性の特徴が存在する。

E. 症状は物質 (例: 乱用薬物、投薬、あるいは他の治療) の直接的な生理学的作用、または一般身体疾患 (例: 甲状腺機能亢進症) によるものではない。

 

 

軽躁病エピソードの診断基準は、

  
A. 持続的に高揚した、開放的な、または易怒的な気分が、少なくとも4日間続くはっきりとした期間があり、それは抑うつのない通常の気分とは明らかに異なっている。


B. 気分の障害の期間中、以下の症状のうち3つ(またはそれ以上)が持続しており(気分が単に易怒的な場合は4つ)、はっきりと認められる程度に存在している。
(1) 自尊心の肥大または誇大。
(2) 睡眠欲求の減少(例えば、3時間眠っただけでよく休めたと感じる)。
(3) 普段より多弁であるか、喋り続けようとする心迫。
(4) 観念奔逸、またはいくつもの考えが競い合っているという主観的な体験。
(5) 注意散漫(すなわち、注意があまりにも容易に、重要でないかまたは関係のない外的刺激に転導される)。
(6) 目標志向性の活動(社会的、職場または学校内、性的のいずれか)の増加、または精神運動性の焦燥。
(7) まずい結果になる可能性が高い快楽的活動に熱中すること(例えば、制御のきかない買いあさり、性的無分別、馬鹿げた商売への投資などに専念する人)。


C. エピソードには、症状のないときにはその人物に特徴的でない明確な機能変化が随伴する。


D. 気分の障害や機能の変化は、他者から観察可能である。


E. エピソードは、社会的または職業的機能に著しい障害を起こすほど、または入院を必要とするほど重篤でなく、精神病性の特徴は存在しない。


F. 症状は物質(例:乱用麻薬、投薬、あるいは他の治療)の直接的な生理学的作用、または一般身体疾患(例:甲状腺機能亢進症)によるものではない。

 


おもな違いは、そのエピソードが「社会的または職業的機能に著しい障害」を起こすか起こさないかにつきます(と、持続期間)。

程度の問題に過ぎないので、もし軽躁病エピソードを指して「小さい躁」と言っているのならば適切は表現だと思います。

 

診断としては、躁病エピソード+大うつ病性エピソードの経過をたどる方はⅠ型、軽躁病エピソード+大うつ病性エピソードをの経過をたどる方はⅡ型の双極性障害となります。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

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