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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14261
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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77 9 10

解決済みの質問:

母(77歳)のことですが、毎年9~10月ごろに隣との境界のことを言い出します
過去に、隣が私の家のフェンスの外の土地を取ろうとしたことと、押してきたことに起因するのですが
最近は、まったく何もしていない状況でも、またやられたと言って今は家の中で言っ ています
そして、常識はずれのことを言い出し、夜や早朝に見に行っては、ワーワー言ったり、各方面に電話をしたり
ごみを基礎を壊されたなどと
いっています。そのことを否定すると、目の色が変わり、私が母を馬鹿にしているのではないかなど責められます

若いときから、母は苦労を重ねていて、精神的につらいことがあると嘔吐、腹痛、心臓が苦しくなったりすることが多く、今は心因性ぜんそくということで医師からアストミンと安定剤(コルステン)を処方されています

今年の7月には脳のMRIを撮ってもらいましたが、少し斑点が出ていたけれど、心配のない範囲で、脳の萎縮も
みられないから認知症の心配はないといわれました(毎年MRIを撮っています)

なにかの病気でしょうか、どう対処すればいいでしょうか
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。
精神科医の猫山と申します。かつては老人率が日本一の市の市立病院で3年間ほど勤務したことがあり、お母様のような患者様もたくさん診てきた経験があります。

結論から申し上げると、お母様の診断は認知症と、その随伴症状としての物盗られ妄想ということになる可能性が大です。
頭部MRI検査所見にて「認知症の心配はない」と言われたとのことですが、どこの医療機関でそれを言われたのでしょうか?
画像検査によって得られる脳の形態変化や微小脳梗塞の数は認知症診断の状況証拠のひとつに過ぎず、画像で認知症の診断を付けられたり、逆に否定できるわけではありません。
試しに、以下の質問票をお母様に対して施行してみることをお勧めします(施行ガイド付きです)。
MMSE(Mini-Mental State Examination)

老年精神医学の専門施設の受診をすべきでしょう。
仮に認知症だった場合は、その進行を遅める薬物療法と、認知症であるないに関わらず(認知症がない場合の診断は老年期の妄想性障害ということになると思います)、少量の抗精神病薬の投与が行われることになると思います。

以下のサイトで日本老年精神医学会の認定施設を閲覧できます。
こころと認知症を診療できる病院&施設
通院しやすい医療機関を選んで受診されるのがよいかと存じます。

ご参考になれざば幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.

現在も会社社長をしていて、現役並み以上に働いています

仕事に関しては、全社員のスケジュール調整や、客先との受注、スケジュール調整も

そつなくこなしています

ただ、去年から、以前の8割くらいに落ちてきていますが、お客さんの名前、場所は

しっかりと把握でき、新しいところもほぼ覚えています

父が13年前に亡くなってから、父のしていた仕事もしているため、二人分の仕事を

今もこなしているというのが、現状です

 

この時期は、会社の決算を終え、税務申告の最終月のため、ストレスもたまる時期です

被害妄想も、若いときからあったそうで、解決するまでずっと言い続けるところがあり

終わると、なおるそうです

また、隣との境界の問題も、隣もたちが悪く、もともとあった境界鋲をコンクリートを

かけて隠しているし、裏の家の人は、境界確認書では塀の外に土地があるのに

とられた上、最近になって境界鋲を勝手に打っていました

 

みてもらった医療機関は、25年来のつきあいの内科医で、母の性格を熟知している

先生です。今、もらっている薬(安定剤)は、だいじょうぶでしょうか

 

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
追加情報ありがとうございます。
できれば、初めから頂きたかった情報ではありますが。

ただ、いくつか気になる点はやはりございます。
「被害妄想も、若いときからあった」というのは穏やかではないですね。「解決するまでずっと言い続けるところがあり終わると、なおる」ということは、9月・10月という季節性は無かったということでしょうか? そのたびにやはり「常識はずれのことを言い出し、夜や早朝に見に行っては、ワーワー言ったり、各方面に電話をしたり」していたのでしょうか?

> みてもらった医療機関は、25年来のつきあいの内科医で、母の性格を熟知している先生です。
2つの意味で問題があります。
ひとつは内科医であることです。精神科疾患のことについて専門的な知識はおありでしょうか。この先生が安定剤も処方されているのでしょうか? 心因性ぜんそくという診断もこの先生が付けられたのでしょうか(たぶんその診断は正しくないと思います。「嘔吐、腹痛、心臓が苦しくなったりする」のって喘息の症状じゃないですよね?)。
もうひとつは25年来のお付き合いがあるという点です。一緒に住んでいるご家族や、親しいご友人ほど、少しずつじわじわと進行する変化には気づきづらいものです。付き合いが長くなると情も移るでしょうし、却って客観的な判断が出来なくなることもございます。

> 今、もらっている薬(安定剤)は、だいじょうぶでしょうか
これなのですが、検索してもコルステンというお薬が何なのかがわかりません。ジェネリック薬でしょうか? 例えばコンスタンというお薬ならば、有名どころなのですが。
一般論で申し上げますと、精神安定剤の長期漫然投与は望ましくありません。第一には依存性が生じるからであり(3か月程度の連用で生じます)、第二には特に高齢の患者様の場合、健忘、ふらつきによる転倒といった副作用が生じやすいからです。ただ、安定剤の副作用で妄想が生じることは、夜間せん妄以外ではないと思われます。

追加情報も考え合わせた上での私の見解としては、やはり精神科の受診をお勧めします。
診断としては妄想性障害かもしれませんし、妄想型人格障害なのかもしれませんし、認知症の初期症状なのかもしれません(くどいようですが。心理検査をしてみたら日常必要とされる能力以外の分野での著しい機能低下が確認されることも少なくありません)。
現在相談者様がご懸念の症状は、内科医が診られる域を超えてしまっています。
餅は餅屋で、精神症状は精神科で相談するのがよろしいかと存じます。

乱筆乱文をお許しください。
質問者: 返答済み 5 年 前.
9月・10月という季節性は無かったということでしょうか? 
 私が、小さいときは、2月でした。(兄が16歳でなくなった月)
 母は、35年前兄がなくなったとき、精神的ショックから寝込んで1年ぐらい起きれなかったそうです。その時は、今の内科医ではありませんが、当時のかかりつけの医師が往診をして、注射を打ったりしたそうです。そしてリハビリで町を歩くと男の子を見るたびに自分の息子に見え、倒れては注射を打ったそうです

心因性ぜんそくについて
 5年ほど前、風邪をひいて咳が止まらず、受診しました。
 そのときは 、普通に咳止めなどが処方されていましたが
 、そうのうちに自分から薬を飲まず、病院にもいかなくなりました。その間も咳は続き、咳が続くと嘔吐もしていました。
昨年、様子がおかしいので改めて受診すると、肺胞の一部が壊れていて、検査をして心因性ぜんそくと診断されました。(特に揉め事や精神負担があったときに咳き込みが激しくなっていたことも心因性がついた決め手となりました)

母は、不正が嫌いで几帳面な性格の反面、見た目は気前がよくさばさばしているので、我慢をかなりしているようです
納得できないことも人間関係を円滑に図るため、我慢をしています そのため、体に疲れが出たときに、この病気がでているように見えます。(倦怠感、口の渇き、だるさ、胸から上と下半身が人の体のような感覚などの症状で検査をしてもわからず40年以上続く症状)

安定剤は、コンスタンでした。すいません
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
おはようございます。

ここまでの情報から判断するに、お母様は元来の能力が高く、現実とご自分の理想の折り合いもつけながら、質量ともに相当量の仕事をこなされてきた方のようです。
一方で精神的なストレスが身体症状として現れやすい体質をお持ちであり、時にそれは妄想という精神症状の形をとることもあるようです(「隣もたちが悪く……」という相談者様のご記載がありましたが、そうであっても、普通は妄想は持たないですよね。お仕事が多忙な場合に関しても然り、です)。

お勧めするのは、25年来のお付き合いの内科主治医はかかりつけ医として位置付けておいて、呼吸器内科、精神科の専門医の診察もお受けになることです。

まず「心因性喘息」ですが、やはりこの診断は見直す必 要があると思います。まず「心因性」の喘息という病態は確かに存在しますが、過去に考えられていたよりもその割合はずっと小さく、また、結局は普通の喘息治療で良くなるので敢えて区別する意義は薄くなってきています(むしろ病気がヒステリーであるかのような誤解を招くので、この診断名を使わないようにしている専門医もいます)。 コンスタンは使っても悪くはありませんが、明らかな状況反応性があるのであれば定時服用ではなく頓服で十分でしょう(とはいえ、コンスタンには依存性があるので、現在同薬を定時服用しているのであれば、それを中止した場合禁断症状が出るので扱いが難しいのですが)。また、「喘息」かどうかという問題もあります。「肺胞の一部が壊れて」いるのであれば、それは喘息ではなく肺気腫慢性閉塞性肺疾患である可能性の方が高いと思われます。いちど呼吸器専門医の診察を受け、治療を見直してもらった方がいいでしょう。

精神科受診の必要性については既に述べた通りです。定時服薬が必要になるか、妄想が出そうな状況時においてのみ服用する形になるかは診察した医師の判断次第ですが、少量の抗精神病薬が使われる可能性はあると思います。その上で、定期的通院による経過観察が行われることになるのではないでしょうか。

脳の予備能力も、身体の予備能力も、加齢によって失われていき、色々な意味で無理が効かなくなってきます。
これまで妄想にまでは繋がらなかったようなストレスでも処理能力が減退したために妄想を呈するようになる可能性はあります。

これまでご本人もご家族もよくやってこられたと思いますが、そろそろ医療を受診する体制を見直す時期なのだと愚考いたします。
ご家族内で意見をまとめられ、お母様にとっていちばん良い方法が選択されることを祈念しております。
猫山司, メディカルアドバイザー
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    平成16年 滋賀医科大学医学部医学科卒業 千鳥橋病院初期研修医平成18年 滋賀医科大学精神科後期研修医平成20年 滋賀医科大学精神科助教平成22年 滋賀医科大学地域精神医療学講座特任助教平成23年 滋賀医科大学精神科外来医長(兼任)
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