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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
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68 ( ) 1

解決済みの質問:

お世話になります。妻68歳女性(夫婦2人暮らし)が1年前にうつを発症し、現在も治療中で良くなっておりません。
当初外来治療後、2か月後少し良くなったのですがその後不調になり、今年1月に入院させました。2ヶ月経過後少し改善したことと入院嫌いもあり退院させました。退院後3か月間は外出も
でき落ち着いていたのですが(朝の洗濯と軽朝食の用意はしますが、その他はやる気がなく夫の私がしています。)その後、身体が鉛のように重い、特に足が重い(足腰が痛いことや足に特に異常はありません)との不調を訴え、ほとんど家で横になっている状態です。本人はこの 状態を悩んでおります。(この他入れ歯の調子が悪くこれも悩んでおります。
主治医はうつ病の症状にあるとはおっしゃっておりますが断言はしていません。
このような症状はうつ病の症状でしょうか、他の病気の検査を受けた方がよろしいのでしょうか?何か治す方法はあるのでしょうか、藁をもつかむ思い出おります。お分かりの範囲でご教示いただければ幸いです。
なお、薬は当初はジェイゾロフト、ジプレキサ、ワイパックス、マイスリー 今年1月からリフレックス、ジプレキサ、ワイパックス、マイスリー  現在はリフレックスからテトラミドに移行中で他は同じです。
よろしくお願い申し上げます。
投稿: 6 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
それぞれのお薬の1日当たりの服用量を教えていただけますか?

また、奥様はうつだけでなく躁状態も呈されたことがあるのでしょうか?
ジプレキサが処方されていることがどうも気になるのですが。
質問者: 返答済み 6 年 前.
薬ですが、リフレックスのみの時は45ミリ、ジプレキサ5m、ワイパックス朝昼夕0.5m各2錠、マイスリー5m2錠、
現在は、リフレックス30m、ジプレキサ5m、テトラミド10mを朝昼各1錠、夕2錠、ワイパックスとマイスリーは同じです。
躁状態はありません。
専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.

追加情報ありがとうございました。

 

ジプレキサは元々は抗精神病薬(統合失調症=昔でいう精神分裂病のお薬)ですが、双極性障害(躁うつ病)にも効くことが知られていて、最近日本でも躁うつ病の治療薬としての追加承認を受けました。

 

ただ、なにぶん抗精神病薬ですので、鎮静作用が強く、副作用として眠気やだるさ、全身倦怠感がしばしば認められます。

双極性障害だけでなくうつ病でも、抗うつ薬と組み合わせることで抗うつ薬の作用を増強することが知られているため、適応外処方になりますが、難治のうつ病患者様に対する最後の手段、という認識で(この認識には精神科医間でも違いがありますが)処方されることがあります。

奥様が難治例に当たるのがどうかは経過を存じませんので何とも申し上げられませんが、一般論として、68歳のうつ病の女性にジプレキサ5mgはきついだろうな、と思います。

 

また、リフレックスも鎮静作用が強い抗うつ薬であり、眠気やだるさのために服用を続けられない患者様が少なくありません。

テトラミドも同様の薬です(というか、テトラミドを改良して合成されたのがリフレックスです)。

 

ジプレキサもリフレックスもテトラミドも1日1回投与で済む長時間作用型のお薬ですから、1日のいつ飲んでもその作用も副作用も1日中続きます。

つまり眠気や全身倦怠感が1日中続くということです。

 

また、ジプレキサには血糖値を上げる作用があるため糖尿病の患者様には使用できません。もともと糖尿病が無い方が糖尿病を発症することもありますが(このためジプレキサを服用されている患者様には定期的に血糖検査を行うことが推奨されています)、奥様は血糖検査を受けられていますでしょうか。糖尿病でも「身体が鉛のように重い」という症状は説明が付きます。

 

うつ病の症状としても全身倦怠感や易疲労感が出現するので、それが奥様の現在の状態の原因である可能性ももちろんあります。

 

最後に、可能性は低いのですが、脳血管障害や内科的疾患(例えば甲状腺機能低下症)で同様の状態を呈することもありますので、身体的な検査は受けておいた方がよいと思われます。

 

あくまで奥様を実際に診察しておらず、相談者様から文書で頂いた情報のみに基づく私の印象ですが、①服用している薬物による鎮静⇒②うつ病の症状⇒③何らかの身体疾患(糖尿病含む)、の順で疑わしいと思います。

①~③が単独で起きているわけではなく、その組み合わせで症状が重くなっている可能性もありますから、精神科の主治医に相談するとともに(ジプレキサの処方理由は聞いておくべきです)、身体疾患に関しても(できれば主治医から紹介状をもらった上で)検査を受けた方がいいと考えます。

 

拙い助言ですが、少しでもお役に立てば幸いです。

質問者: 返答済み 6 年 前.

ありがとうございました。

ジプレキサは、主治医から抗うつ薬の効果を増強するためと聞いております。当初昨年9月以来処方されてきましたが、この6月までは今の状態は出現しておりませんでした。(眠気や全身倦怠感はありましたが、)薬の蓄積によるものなのでしょうか?

また因みに血糖関係ではグルコース値ですが、この8月の検査では103です。ただし、6月に63と低く、急に高くなり気にしてます、最近外出も出来ず運動不足によるものだと思っておりますが。このため本人にはきついようですが、歩けなくなることを心配し、家の中で歩行運動を10分程度行なっていますが、無理しない方が良いのでしょうか?

身体関係の検査ですが、最初には内科か脳神経科、または違う科か、どちらの科にいくべきでしょうか、

愚問の数々お許しください。よろしくお願い申し上げます。

 

専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
うつ病の発症が1年前で、ジプレキサの開始が昨年9月ということは、ほぼ初めからジプレキサが処方されていたということでしょうか?
普通は(といっても普通の定義が難しいのですが)ジプレキサはうつ病の治療薬として承認されている薬を使い切ったくらいで使用が選択される増強療法ですので、最初から併用というのはありえないほどにナンセンスです。

仰るように蓄積の可能性もありますし、リフレックスとの組み合わせが悪かったのかもしれませんし、遅発性錐体外路症状の可能性も否定できませんが、とにかく、複数の抗うつ薬を十分量・十分期間使っても効果が得られず、ジプレキサの追加後に劇的に良くなったというのでもないかぎり、ジプレキサを継続する理由は見当たりません。
前述のように、6月来の奥様の状態が複数の要素の合わせ技である可能性もありますから、原因となりうる要素は排除すべきでしょう。

リフレックスからテトラミドへの置換というのも理解できません。ほとんど同じ薬を順に試しても意味はありません(漸減・漸増で入れ替える意味もありません)。
奥様のうつが良くなっていないので抗うつ薬を変更という判断ならば、異なる作用機序で、鎮静作用が少ないものも他にたくさんあります。

血糖値はこの場合は絶対値が重要な要素になってきますので、103mg/dlならば問題はないと考えます。

歩行訓練に関しては、ご家族の見守り付きで、少しずつでも行っておいた方が良いでしょう。ご高齢の患者さんは足腰が衰えるのも早いので、うつが良くなっても足腰の筋肉が委縮して歩けず認知症に、というのでは元も子もありません。
たしかに、無理をさせるべきでもありませんが。

身体科受診ですが、さしあたり一般内科と神経内科を受診されるのがいいと思います。

同時に、精神科に関して、転医もお考えになられた方がいいような気がします。

これくらいのことしか申し上げられず誠に心苦しいのですが、以上が私の見解です。
一部乱暴に思われる表現もあるかもしれませんが、それ相応の緊急事態だと判断したうえでの助言です。どうかご容赦ください。

最後に。
患者様やそのご家族が医師に投じる問いに愚問はありませんよ。
質問者: 返答済み 6 年 前.

ありがとうございました。

恐縮ですが、最後の質問ですが、先生のご経験で妻のような身体的不調の患者を診られた事がありますでしょうか、もしご経験があり、何かアドバイスしていただけることがありましたらご教示ください。

また、抗うつ薬ですが、何が良いのか素人の私にはよく分かりません。それぞれの患者に合う、合わない事があることは聞いております。妻を診察していない状態でお聞きするのは無理とは思いますが、どのような薬が良いのか、アドバイスをいただけることがありましたらば幸いです。無理とは思いますが。

よろしくお願いいたします。

専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
私の経験ということで申し上げれば、奥様のような症例は、しょっちゅう、とまでは言いませんが、しばしば経験します。そもそもうつ病とは、一般の方々が思われているよりもずっと多く身体症状を呈する病気なのです。

ご高齢の方ではさらにそれが目立つような気がします。患者様の平均年齢が高い地方の病院に勤めていた時に、奥様と良く似た多くの患者様の治療をしました。今回の回答はその時期の経験が下敷きになっているような気がいたします。

臨床像が同じというだけで、その基盤は様々でした。最後まで原因がわからなかった患者様もおられます。ご高齢であると、高血圧や糖尿病等の 基礎疾患を持たれている方も多く、その治療のために複数のお薬を飲まれており、それらの薬の副作用も考慮にいれなければなりません。MRIで無症候性の脳梗塞が 見つかったりしたこともありますし、ごく低用量の薬物で想定外の過鎮静が生じたこともあります。肝臓や腎臓の機能が低下しているのでお薬が蓄積しやすく、予期せぬ時期に副作用が出現するのもこの年齢の方々にはありがちなことです。心理的側面においても、いろいろな喪失体験を経る時期であることもあり、薬物療法だけでは改善しなかったり、いくぶん周囲を巻き込む形の症状が前面に出る方も多かったような気がします。
ご高齢の方に限りませんが、薬を出してそれで治療終結となる患者様の方が少数派です。
ただ、患者様の年齢が高くなればなるほど、刻んできた年輪に応じて解きほぐさなければならない糸の数が増えていくということなのでしょう。
私はその作業が、決して嫌いではありませんでしたが。

薬に関しては、ジェイゾロフトが100㎎/日で8週間以上使われていたという前提で、私ならば第2手はサインバルタという薬を使っただろうと思います。
治療ガイドライン通りの薬物選択で、特に奇を衒ったものではありません。
現行のテトラミドは、使い始めてしまったので使い切るべきだとは思いますが、ジプレキサは中止すべきです(くどいようですが)。
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