JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。
    必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
猫山司に今すぐ質問する
猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 精神科
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
ここに 精神科 に関する質問を入力してください。
猫山司がオンラインで質問受付中

解離性人格障害者

質問者の質問

解離性人格障害者
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 精神科
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
解離性同一性障害(DID)の患者様の治療はまだ確立していません。
従って治療者ごと、医療機関ごとに治療方針は異なります。

従って、ここでの私の助言は、私が臨床でDIDの患者様を診る場合の、患者様とそのご家族への指導内容に準じたものであることにご留意ください。

私の場合は、治療ゴールを、「複数の人格があっても、日常生活上の障害とならず、他人に迷惑を及ぼさない」というところに置きます(「人格の統一」を目指す精神科医もいます)。

典型的には、暴力的な言動や逸脱行動を呈するのは副人格で、主人格はそのことを後になっても思い出せない、というケースが多いと思いますが、私(が所属する病院)は、「副人格の起こしたトラブルはすべて主人格の責任」という方針で治療に臨みます。
患者様にとっての疾病利得、すなわち、自分で言えないこと、できないことを副人格が行ってくれ、自分はその責任を負わなくてもよい、という疾患の構造そのものを否定する、という方法になります。

例えば副人格が食卓をひっくり返して食べ物を床にぶちまけたら、副人格のままの患者様に掃除をさせますし、主人格を含む他の人格に交代して、「何も覚えていない」と言っても掃除は続けさせます。
副人格が口汚い言葉をぶつけてきたとしても、あくまで主人格に対して反論し、注意を促します。
副人格はそれぞれの名前、時には主人格とは異なる性別や国籍すらをもっていることがありますが、それも全て無視して、主人格のアイデンティティ以外は認めず、主人格だけを相手にします。
人格交替時の興奮や暴力がひどい場合には、抗精神病薬を投与し、鎮静をかけます。
むしろ副人格の出現を促す傾向があるようなので、安定剤や睡眠薬は使いません。

このあたりが対応、ということになりますが、上述したように、精神科医ごとに治療ゴールが違い、そこに至る治療も異なりますので、本来は主治医と相談して医療者とご家族との間でズレがない対応ができることが重要です。
これまで治療方針の説明を受けておらず、患者様への対応についても聞かされていないのであれば聞くべきですし、主治医がそれらを説明できないのであれば、転院も考えるべきかもしれません(DIDに関しては知識不足で定見がない、という精神科医も、残念ながら少なくないのです)。
DIDの場合、どう対応するかも大切ですが、周囲の人間が統一した対応をすることの方がより重要な要素となることがあるからです。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
拙回答をご閲覧いただきありがとうございました。
もし、回答の内容に不足な点がございましたら、可能な範囲で対応いたしますのでご質問をご追加いただけますと幸いです。

精神科 についての関連する質問