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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14343
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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猫山司がオンラインで質問受付中

息子のご相談です。 現在26歳で無職です。 高校を卒業してから仕事らしい仕事をしていません。 5年ほど前から睡眠

質問者の質問

息子のご相談です。
現在26歳で無職です。 高校を卒業してから仕事らしい仕事をしていません。
5年ほど前から睡眠薬を飲みだして、現在はほぼ常用です。
何とか睡眠薬を辞めさしたいのですがよい方法はないもんでしょうか
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

ご子息ご自身には治療意欲が無いということですか?

まず以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。

【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を下された後に追加でご質問をいただいても応じられない場合がございます。予めご了承下さい】
質問者: 返答済み 1 年 前.

自分では睡眠薬を辞めたいとおもってるみたいです

専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.
①治療意欲があるのであれば、なぜ施設から逃げ出したのですか?

②DARCのような団体に相談されたことは?

③治療意欲があるのであれば、依存症の専門治療施設を受診されることは考えておられないのでしょうか。

④「イネイブラー」という言葉をご存じですか?
http://matome.naver.jp/odai/2142823821707714401

以上、重ねて確認させていただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 1 年 前.

施設とは岐阜県にある希望の里というところです。

この施設は不登校、引きこもり、非行などの子供に対して全寮制自立支援施設で豊かな自然環境の中で生活のリズムと体力をつけさせ、社会への適応能力や、やる気、目標をみつけられるようにサポートするところです。

少しでも変われば良いと思ったのですが、こうゆう所に強制的に連れて行かされたのが悪かったのかもしれません。

睡眠薬も面白半分に友人と飲んだのがきっかけです。

専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.
ご返信ありがとうございます。

②~④に対するご返信もお願いします。
質問者: 返答済み 1 年 前.

② ありません

③ 兵庫県にあるタダシクリニックで睡眠薬依存のカウンセリングを、本人と

妻で受けに聞きました。

④ はじめて聞きます

専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.
ご返信ありがとうございます。

即効性のある方策や治療法は、残念ながらありません。
睡眠薬依存のご相談は実臨床でもこのサイトでもしばしばお受けしますが、他の依存と同様、ご本人が止める気にならなければ止められない「病気」なのです。

以下、
睡眠薬依存に関しての一般論を述べます。

睡眠薬依存の治療のゴールは「睡眠薬を完全に止めること(断薬)」になります。
いくら合法のものとはいっても、「適量で済ませられるようになる」という治療ゴールは絶対に達成できません。

まずこのことを患者様ご本人に理解していただき、治療意欲を持っていただくことが治療のスタートになります。
しかし、依存症の場合、一般的には、周囲は困っていたり心配したりするものの、患者様ご自身はご自分が病気であることを認めたがらないため、治療に導入できないことが少なくありません。

また、ご家族が、良かれと思いつつも不適切な行動を取ってしまっていることも少なくありません。
例えば、相談者様の場合、就労可能年齢にあるご子息を養われているわけですが、そのこと自体、依存症の治療においては、「依存の援助行動」と見做されます。これが「イネイブラー」です。
http://www.yakkaren.com/bigina.a/yakubutuizonshoutowa.html

結局のところ、患者様ご自身がお困りにならなければなかなか治療には繋がりません。
肝機能障害を起こして身体的につらくなる、仕事に支障が及ぶ、家族生活に支障が生じて離婚を迫られる、警察のお世話になる、といった切迫した状況になって初めて患者様は治療の必要性を感じ始めます。

患者様の治療意欲が無い段階では治療は長続きはしませんし、効果も現れません。
強制的に入院させても退院すれば
睡眠薬の使用を再開しますから、入院治療を受けられるとしても、これはご本人がそれを望んだ場合ということになります。

依存症の治療は、風邪をひいた時のように、一定期間病院に通えばよいとか、一定期間入院すればよいというものではありません。
睡眠薬使用(もしくはさらにエスカレートしての違法薬物使用)のリスクは生涯続きますから、依存症の治療もまた生涯続きます。

また、依存症の治療は、失敗を繰り返すものだとあらかじめご理解ください。
一回の入院で断薬の意思を固め、その後は外来通院しながら生涯
睡眠薬を用いずにいられる患者様は皆無です。
全ての患者様が、何度も再使用をし、外来通院を中断し、または再入院をして……といった過程を経て、ようやく断薬に行く着くという経過をたどるといっても過言ではありません。

従いまして、ご家族が治療導入からその後の定期的通院に至るまで、一貫して患者様を説得し、必要ならば病院に連れて行くことを繰り返さなければなりません。
それが依存症の治療の現実です。

受診される先は一般の精神科・心療内科ではなく、薬物やアルコール依存症治療の専門施設である必要があります(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)。 また、受診・通院されるだけではなく、患者会に入って活動することが、依存症治療の成功率を高めます。

依存症の専門的治療を行っている医療機関であれば独自の患者会を持っている場合が大半です。
家族会を兼ねた全国組織としてはDARC(ダルク)が有名です。最寄りの支部に連絡し、相談されてみるのも一法でしょう。

http://www.yakkaren.com/zenkoku.html

地域の精神保健福祉センターでも精神保健相談という形でご家族からの相談を受けていますし、通院範囲内に依存症の専門性が高い医療機関があれば、その情報も得ることが出来ます。

【全国の精神保健福祉センター一覧】

http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html


以上、ご参考になれば幸いです。
専門家:  猫山司 返答済み 1 年 前.
少しでもお役に立てたのであれば幸いです。どうかお大事になさって下さい。

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