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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14345
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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現在、パキシル20mg/dayとメンドン7.5mg. 3 tablet/dayを飲んでいます。 4月にガンで子宮摘出手術を受けてから約4ヶ月、ストレスが軽減というよりほぼストレス

解決済みの質問:

現在、パキシル20mg/dayとメンドン7.5mg. 3 tablet/dayを飲んでいます。
4月にガンで子宮摘出手術を受けてから約4ヶ月、ストレスが軽減というよりほぼストレスフリーになったので、薬が多めかな?と思っています。
Double vision と日中の抗えない眠気が日々強くなっているので、どちらの薬を減らすのがいいか考え中です。先生ならどちらを減らすのが良いと思いますか?
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機 能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を下された後に追加でご質問をいただいても応じられない場合がございます。予めご了承下さい】

こんにちは。猫山と申します。精神科医です。
ご指名ありがとうございます。

①相談者様が、両剤を処方される原因となった疾患名を教えていただけますか? それぞれの服薬期間を教えて下さい。

②実際に相談者様を診察・検査できないインターネット相談では「治療方法の指示」はできません(お薬の指示を含む)。よって。回答は、あくまで、「私ならこうする」という一般論になります。ご理解いただけますでしょうか?

まず以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください(夕刻以降の回答となる可能性が高いです)。

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医師法第20条(抜粋)「医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方箋を交付してはならない」

【無診察治療の禁止(医師の職業倫理指針 - 日本医師会より)】

「患者を直接診察することなく治療・措置を講ずることは、危険性も高く、患者の身体・生命に思わぬ被害を及ぼすことから、医師は、直接患者を診察せずに臨床診断を下し、投薬などの措置をしてはならない。これは、医師法にも定められている。(無診察診療の禁止)
 電話・ラジオ・テレビ・インターネット・手紙・新聞・雑誌などを介して相談を受けた場合に、具体的な診断を下し、さらに治療方法まで指示するようなことはしてはならない。相談内容から必要性があると判断したときは、医師の診察を受けることを勧めるべきである」
http://www.med.or.jp/nichikara/syokurin.pdf(13ページ参照)

【川崎医科大学附属病院 リウマチ・膠原病科ウェブサイトより抜粋】

「インターネットは非常に便利であり、私たちの科では、インターネットや、また時にはメールを、『情報』や『安心』を患者さんに提供するために用いたいと考えています。
しかしながら、医師法20条には『無診察診療の禁止』が記載されており、メールでの医療相談は、これに抵触する可能性があることをご承知下さい。
医療上の具体的な判断や決定は、診療行為となります。
例えば、『血圧の薬を中止してから、頭が重く、血圧を測ったらとても高くなっていました。血圧の薬を再開してもいいでしょうか?』というメールを患者さんから頂いたとします。
これに対し、『血圧の薬を再開して下さい』とメールで返事をすれば、これは医師法違反の可能性があるということなのです」
http://www.kawasaki-m.ac.jp/rheumatology/message14.html
質問者: 返答済み 2 年 前.
②は了解しています。あくまで次の通院時の参考意見として知りたいだけです。①両剤を処方される原因となった疾患名不安神経症、ウツ、適応障害だったと思います。それぞれの服薬期間を教えて下さい。増減を繰り返しているので、一番最近この処方になったのは今年の1月で、それまではパキシル10mg/dayとメンドン7.5mg 3 tablets/dayでした。よろしくお願い申し上げます。
専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
ご返信ありがとうございます。

「不安神経症、ウツ、適応障害」が既になおっているという前提で回答するならば、パキシルも面丼も止めることができます。
ただし、抗うつ薬に関しては、寛解状態(症状がほぼ無くなった状態)が6ヶ月以上続いた状態(これを「回復」と呼びます)になってから止めるべきだと言われていますので、順番としてはメンドンを止めるべきでしょう。

薬理作用から考えて、眠気や複視の原因になっているのもメンドンである可能性が高いと思います。

かといって、メンドンを突然止められるわけではありません。
メンドンは化学的には「ベンゾジアゼピン」化合物に属する薬物で、依存性があるからです。

ベンゾジアゼピンは、耐性と依存性、長期的(8週間以上)服用時の副作用のために、国際的には処方が厳しく制限されているお薬です。
ベンゾジアゼピンをこのように無原則に使用できる国は先進国では日本だけです。このベンゾジアゼピン依存の問題は昨今では一般マスコミにも取り上げられ、社会問題化しつつあります。

【抗不安・睡眠薬依存(2) ベンゾジアゼピンの害】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
↑↑↑クリックしていただくと図が開きます↑↑↑

【向精神薬依存 8割、投薬治療中に発症 「医師の処方、不適切」】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

よって、急に止めることは望ましくありません。
離脱症状の出方には個人差があって、年単位で服用してきたベンゾジアゼピンをいきなり断薬しても全く平気な患者様もおられますが、やはり安全策をとるべきでしょう。

私ならば、まずメンドンを「7.5mg. 3 tablet/day」のまま処方し、患者様に、ご自身で昼の分を止めてもらいます(自己調整)。
それで離脱症状が現れ、耐えがたい強度であった場合は、昼の分を半錠にしてもらったり、昼の分を飲む⇒飲まない⇒飲む……というように、1日おきに服用するなどして、離脱症状が現れなくなるまで待ちます。
離脱症状が現れなかったり、現れても軽度だった場合は、2~4週間程度は昼のメンドンを止めてもらい、離脱症状が無いことを確認します。
その後、朝の分についても同じ方法で止め、その影響が消えてから夕方の分を止めます。

最終的には、メンドンを何錠か常に携帯してもらい、調子が悪くなったらすぐに飲めるようにしておいてもらいます。
もっともこれは「お守り代わり」で、実際にはほとんどの患者様がこのお守りを使いません。

そういう状況になってから、パキシルの減量・中止を開始します。
パキシルはベンゾジアゼピンではありませんが、やはり離脱症状が起こりやすいことで名高い(悪名高い?)抗うつ薬です。
メンドンを止めた時と同じような方法で、20⇒10⇒0と漸減していくでしょう。
中止までに8~12週間はかけると思います。

以上、ご参考になれば幸いです。
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