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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14067
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
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猫山司がオンラインで質問受付中

今年の2月に脊柱管狭窄症の手術を行い半年程経過致しました。しかし、右足の尻から太股にかけて痛みが有り、また膝より下に

質問者の質問

今年の2月に脊柱管狭窄症の手術を行い半年程経過致しました。しかし、右足の尻から太股にかけて痛みが有り、また膝より下には熱を感じない病状です。
手術後半年ぐらい経過すれば病状も多少良くなると思われますが、以前とあまり変化が有りません。どうしてでしょうか。ご解答の程宜しくお願い致します。
投稿: 2 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
こんにちは。猫山と申します。神経内科医です。

少し補足情報を下さい。

①手術後に新たな症状が現れたということでしょうか? それとも、手術前の症状が手術をしても改善していないということですか?

②脊柱管狭窄症の症状を自覚されたのは何歳時ですか?

③現在服用されているお薬の名前と、それぞれの1日量を教えてください。

④ペインクリニックの受診を勧められたことはありませんか?

以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。

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質問者: 返答済み 2 年 前.

①手術前の病状と同じような病状です。
②2年程前頃からです。

③メコバラミン錠500 3錠

リマプ ロストアルファデクス錠5μg 3錠

ロキソプ ロフェンナトリュウム錠60mg 3錠

ムコスタ錠100mg 3錠

④有りません。

専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
ご返信ありがとうございます。

⑤手術前に、間欠性跛行(http://www.iwai.com/disease/sekicyuukan.html)はありましたか? あったとすれば、連続何分くらいの歩行が可能だったでしょうか。

⑥手術前、安静にしていても症状がありましたか?

⑦手術に踏み切った直接の理由は何だったのでしょうか。

以上、重ねて確認させていただけますと幸いです。







質問者: 返答済み 2 年 前.

⑤2年程前は10分ほど歩くと足に痺れが有りました。少し休むと元に戻りま           
 す。

去年の6月に狭心症のバイパス手術を受ける前は足の痛みは有りませんで    したが、その後足の裏側が痛くなりました。しかし歩行には支障は有ません。椅子に座ると尻から太股の裏側が痛くなります。

⑥脊柱管狭窄症の手術前より症状が有りました。

⑦痛みを取り除くためです。

専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
相談者様の場合、手術のタイミングが遅すぎたのだと考えます。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴う背骨の変形やずれ軟部組織にの骨化によって背骨の中の脊髄の通り道が狭くなって圧迫され、そのため下半身の痺れや痛みが現れる病気です。
脊柱管狭窄症は単一の疾患ではなく、椎間板ヘルニアや腰椎変性すべり症、黄色靭帯骨化症といった複数の理由によって起こる狭窄の総称です。
狭窄した脊柱管によって圧迫され続ける神経には、時間経過とともに不可逆的な変化が起こり続けます。不可逆とは、元に戻らないという意味です。
連続歩行時間が10分間という所見は、相談者様の脊柱管狭窄症がかなり進行していることを示唆するものです。
そのような状態での手術の目的は症状を取り除くことではなく、進行を防ぐために行うというニュアンスが強くなります。
そうした説明を、術前・術後に主治医から受けられていませんか?
質問者: 返答済み 2 年 前.

手術前に痛みを取り除くには、手術しか無いと医者より回答が有りました。

専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
お待たせしました。

今一度、主治医と、今後の回復見込みに付いて相談・確認されることをお勧めいたします。
脊柱管狭窄症は進行性の疾患ですから「痛みを取り除くには、手術しか無い」ことは確かです。
しかし「手術をすれば必ず痛みが取り除ける」というわけでもないのです。

相談者様が手術を受けられた病院は脊椎・脊髄の専門性が高い医療機関です。私が前述した神経の不可逆的変性の可能性についても主治医はよくご存じのはずです。
手術により脊柱管狭窄症の痛みが取り除かれる場合、術後3ヶ月、遅くとも半年が経てば実感できる症状改善が認められます。
現時点で術前と状態が変わっていないのであれば今後の自然回復は期待薄であると考えられるべきでしょう。

近年では、脊柱管狭窄症においては、間欠性跛行が顕著になる以前に、安静時にしびれや痛みが現れているかどうかを指標にして手術に踏み切る施設が増えています。

「持続した圧迫による不可逆性の神経障害のために起こる安静時のしびれは手術でも改善が得られにくい。手術を考慮するのであれば、安静時のしびれが出現する前 が適応であることを常に念頭におくべきである。久留米大学における調査では、手術を受ける患者の約95%が、安静時にも常に痛みやしびれを感じている重症 例で、約70%が歩行距離が100m以下という結果であった。高齢者が多いため、手術を望まない患者が多い現実が反映されているものと考えられる」(http://medical.nikkeibp.co.jp/all/data/ds-pharma/prorenal1113.pdf より引用)。

「手術では神経を圧迫しているものを取り除きますが、取り除くだけでは背骨のずれなどが余計にひどくなりますので、金属を使って背骨を固定しなければなりませ ん。除圧だけの手術よりも規模がやや大きくなります。手術の結果、8 割程度の症状はなくなり、たいていの方には満足、あるいはほぼ満足と答えていただけます。不満足と回答された方の問題は、手術の時期が遅すぎたために神経 が麻痺してしまったことによる遺残症状、あるいは他の病気が合併していることから腰の問題が解決しただけでは日常生活動作が改善しない方々です。 (中略)骨粗鬆症がひどくなると手術後にトラブルが生じる危険性があります。年齢が高くなりますと、内臓の予備能力が低くなりがちです。今回、お話しいた します病気は自然経過が大体判っている病気ですので、体力があまりなくならないうちに、また、症状が不可逆性にならないうちに手術を選択するグループが出 現し始めました」(http://www.fujita-hu.ac.jp/~fushimin/11th.pdf より引用)。

昨今は、上述のように、「日常生活に支障はあまりない」うちに手術に踏み切る方向に舵が切られ、これが主流となりつつあります。その方が後遺障害が遥かに少なくて済むからです。

相談者様の場合は、日常生活に支障が生じるようになってからやっと手術をしたために、神経に不可逆的な変化が起こり、そのために手術をしても後遺症として痛みが残存しているのだと思われます。

手術そのものは成功したのだと思われますから、整形外科で治療を続けてもこれ以上の変化は望めない可能性が高いでしょう。
整形外科主治医に紹介状を作成してもらい、ペインクリニックを受診されることをお勧めいたします。
リリカ(神経因性痛治療薬)、ノイトロピン(神経因性痛治療薬)、メチクール(ビタミンB12)、オパルモン(血流改善剤)といった薬物療法、そして神経ブロック注射が有効な場合がございます。

下記のサイトから、ペインクリニックを検索することができますので、通いやすい場所の医療機関を探していただければ、お困りの症状についてレベルの高い診療を受けられる可能性が高いと考えます。現在の主治医に紹介状を作成してもらって受診されて下さい。

【全国|ペインクリニック≪痛みの治療専門医≫検索|PAIN.NE.JP(ペインクリニックジャパン)】
http://www.pain.ne.jp/

以上、ご参考になれば幸いです。





















専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
今一度、主治医と、今後の回復見込みに付いて相談・確認されることをお勧めいたします。
脊柱管狭窄症は進行性の疾患ですから「痛みを取り除くには、手術しか無い」ことは確かです。
しかし「手術をすれば必ず痛みが取り除ける」というわけでもないのです。

相談者様が手術を受けられた病院は脊椎・脊髄の専門性が高い医療機関です。私が前述した神経の不可逆的変性の可能性についても主治医はよくご存じのはずです。
手術により脊柱管狭窄症の痛みが取り除かれる場合、術後3ヶ月、遅くとも半年が経てば実感できる症状改善が認められます。
現時点で術前と状態が変わっていないのであれば今後の自然回復は期待薄であると考えられるべきでしょう。

近年では、脊柱管狭窄症においては、間欠性跛行が顕著になる以前に、安静時にしびれや痛みが現れているかどうかを指標にして手術に踏み切る施設が増えています。

「持 続した圧迫による不可逆性の神経障害のために起こる安静時のしびれは手術でも改善が得られにくい。手術を考慮するのであれば、安静時のしびれが出現する前 が適応であることを常に念頭におくべきである。久留米大学における調査では、手術を受ける患者の約95%が、安静時にも常に痛みやしびれを感じている重症 例で、約70%が歩行距離が100m以下という結果であった。高齢者が多いため、手術を望まない患者が多い現実が反映されているものと考えられる」(http://medical.nikkeibp.co.jp/all/data/ds-pharma/prorenal1113.pdf より引用)。

「手 術では神経を圧迫しているものを取り除きますが、取り除くだけでは背骨のずれなどが余計にひどくなりますので、金属を使って背骨を固定しなければなりませ ん。除圧だけの手術よりも規模がやや大きくなります。手術の結果、8 割程度の症状はなくなり、たいていの方には満足、あるいはほぼ満足と答えていただけます。不満足と回答された方の問題は、手術の時期が遅すぎたために神経 が麻痺してしまったことによる遺残症状、あるいは他の病気が合併していることから腰の問題が解決しただけでは日常生活動作が改善しない方々です。 (中略)骨粗鬆症がひどくなると手術後にトラブルが生じる危険性があります。年齢が高くなりますと、内臓の予備能力が低くなりがちです。今回、お話しいた します病気は自然経過が大体判っている病気ですので、体力があまりなくならないうちに、また、症状が不可逆性にならないうちに手術を選択するグループが出 現し始めました」(http://www.fujita-hu.ac.jp/~fushimin/11th.pdf より引用)。

昨今は、上述のように、「日常生活に支障はあまりない」うちに手術に踏み切る方向に舵が切られ、これが主流となりつつあります。その方が後遺障害が遥かに少なくて済むからです。

相談者様の場合は、日常生活に支障が生じるようになってからやっと手術をしたために、神経に不可逆的な変化が起こり、そのために手術をしても後遺症として痛みが残存しているのだと思われます。

手術そのものは成功したのだと思われますから、整形外科で治療を続けてもこれ以上の変化は望めない可能性が高いでしょう。
整形外科主治医に紹介状を作成してもらい、ペインクリニックを受診されることをお勧めいたします。
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http://www.pain.ne.jp/

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専門家:  猫山司 返答済み 2 年 前.
今一度、主治医と、今後の回復見込みに付いて相談・確認されることをお勧めいたします。
脊柱管狭窄症は進行性の疾患ですから「痛みを取り除くには、手術しか無い」ことは確かです。
しかし「手術をすれば必ず痛みが取り除ける」というわけでもないのです。

相談者様が手術を受けられた病院は脊椎・脊髄の専門性が高い医療機関です。私が前述した神経の不可逆的変性の可能性についても主治医はよくご存じのはずです。
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現時点で術前と状態が変わっていないのであれば今後の自然回復は期待薄であると考えられるべきでしょう。

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昨今は、上述のように、「日常生活に支障はあまりない」うちに手術に踏み切る方向に舵が切られ、これが主流となりつつあります。その方が後遺障害が遥かに少なくて済むからです。

相談者様の場合は、日常生活に支障が生じるようになってからやっと手術をしたために、神経に不可逆的な変化が起こり、そのために手術をしても後遺症として痛みが残存しているのだと思われます。

手術そのものは成功したのだと思われますから、整形外科で治療を続けてもこれ以上の変化は望めない可能性が高いでしょう。
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JustAnswer メディア掲載:

 
 
 
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    1987年: 山梨医科大学を卒業。米国に留学中。米国のJustAnswerで5137人、96%のプラス評価。米国医師国家試験合格
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