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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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母の様子がおかしく、どう対処すればよいか悩んでいます。 母は81歳、父は82歳です。 両親はいままで二人で暮らし

解決済みの質問:

母の様子がおかしく、どう対処すればよいか悩んでいます。
母は81歳、父は82歳です。
両親はいままで二人で暮らしていましたが、3月に父の癌が見つかり入退院・通院の日々です。今は東京に呼び、妹宅に同居させています。父はステージ4、5年生存率20%です。
子どもたちには、しばらく隠していたようですが、昨年一年間、ある過去の理由から母はヒステリー状態になり、すべてを父のせいにしてなじっていたようです。以降、家事もほぼ父がやっており、かかりつけ医にも抗うつ剤を出してもらったようですが、昭和一桁世代のためか、精神薬=狂人といった考えが抜けず、人に相談することも薬を飲むことも拒否しています。
父の癌が発覚して以来、母は子どもたちの前でもしゃくり上げるほどの大泣き状態になったり、もう死にたい、と言い出したり、癌になったのは過去の理由のせいだと言い出したりします。同居している妹が注意すると妹を無視したりします。洗濯のタイミングや自分の予定通りに進まないことがあると部屋に引きこもってしまい、最後には父に怒ります。
隠して抗うつ剤を飲ませた時は賑やかすぎるくらいに明るくなりますが、逆に他の人の悪口三昧になります。その後はまた大泣きしたり、父をなじったりです。
総合病院へ連れて行こうと考えてはいますが、もう最初から「そんな知らない医者には行かない」と取りつく島もない状態です。抗うつ剤を、安定剤だからと渡しても放り投げてしまいます。
このままでは父の闘病も心配ですし、今は私自身も仕事に行けない状態です。
なにより両親は、父の治療が進んで少し落ち着いたら、また二人だけで暮らすつもりでおり、ちゃんと暮らせるかどうか、父の世話ができるかどうかがとても心配です。

なんとか今のうちに、母をまず、専門医に診せたいと思っているのですが、心療内科さえ拒否している母をどうやって連れて行くか、また、その際の診察で問診に怒りださないか(問診には応えることはすると思いますが、その後で二度と行かないと言い出すこと必至です)、その後どうすれば、きちんと薬を飲んでくれるか、もしかしたらアルツハイマーなどの病気なのか、難問だらけといった気がして、ご相談することにしました。
どう対処して進んでいけばよいか、ぜひアドバイスをお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。かつては老人率が日本一の市の市立病院で神経内科兼任で3年間勤務し、ご高齢の患者様をたくさん診てきた経験があります。

「隠して抗うつ剤を飲ませた時は賑やかすぎるくらいに明るくなりますが、逆に他の人の悪口三昧に」なるとのことですが、通常、抗うつ薬とはそれほど速やかに効果を発揮するお薬ではありませんし、平素よりもテンションが高くなることもありません。

実際にお母様を診察・検査できないインターネット相談では診断行為は行えませんが、お母様には元来、躁うつ病(双極性障害)の素養がおありなのかもしれません。

ただし、老年期の精神疾患(うつ病、認知症、その他)の診断は容易ではありません。
一般論を申し上げれば、第一に、脳の器質的な変化による心身の機能低下は、ストレスに対する耐性の低下につながり、小さな変化や刺激でバランスを崩しやすくなります。
第二に、社会生活の面では「喪失」を余儀なくされる年代にあたり、退職、重要なポスト(役職)からの引退、収入減少、配偶者や友人の死など、失うもの の多さ、大きさに愕然となることが多くなります。
一方、治療する側からみれば、老化の程度は人によってさまざまだということが診断や治療を難しくしています。
こうした患者様では、症状の現れ方も多様なものとなり、診断、薬物療法、精神療法も個々のケースごとに異なる対応が求められるのです。
身体機能の低下に伴う副作用の現れやすさも、高齢者の治療を難しくする要素の一つです。

こうした側面があるために、一般の精神科・心療内科では、一定以上の年齢の患者様には十分な対処ができない場合が少なくありません。
老年精神医学の専門医療機関を受診されるご意向のようですが、それは賢明なご判断だと思います。

ただ、問題はどうやってその受診に繋げるか、なのですが、妙案はありません。

このサイトでは、適切な病識(自分が病気だという認識)が無い本人をどうやって受診させればよいのか、というご家族からの相談をいただくことがしばしばあ りますが、ご本人のお人柄やご家族との関係を存じ上げないわれわれに、ぽんと、これこれこのように説得すれば受診させることができますよ、という助言がで きるわけもありません。
統合失調症で幻覚・妄想や興奮が激しい症例の場合を除いて、法的に受診を促す制度もございません。
受診までは、ご家族が何とかしなければならない部分なのです。
地域の精神保健福祉センターで家族相談を受けられることは、もしかすると事態の打開に役立つかもしれない方法のひとつです。相談員がお母様を病院に連れて 行ってくれるわけではありませんが、同様の相談を多く受けていますから、ご家族に有用なアドバイスをしてくれる場合が少なくありません。

【全国の精神保健福祉センター一覧】
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html

こうした、公的機関には相談されてみましたか?

まず以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で、回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承下さい。



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質問者: 返答済み 3 年 前.

猫山司 先生


 


迅速なお返事ありがとうございました。


精神保健福祉センターはまだ調べておりませんでしたが、老人関連の診療を行っている総合病院でケアワーカーの方に相談してみようかとは考えておりました。進めてみます。


あと一つだけ伺います。無理矢理、病院へ連れて行くのはやはり、逆効果でしょうか?デパスのような安定剤を飲ませることは症状を鎮めるのになにか効果はありますか?


母は5、6年、ワルファリンを服用しております。


 


何度も申し訳ありません。よろしくお願いいたします。


 


 

専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
ご返信ありがとうございます。

まず、受診される医療機関としては、老年期精神医学の専門医療期間をお勧めいたします。

下記のサイトから日本老年精神医学会認定の専門医を検索することができますので、専門医が勤務している、通いやすい場所の医療機関を探していただければ、お困りの症状についてレベルの高い診療を受けられる可能性が高いと考えます。

【日本老年精神医学会認定 こころと認知症を診断できる病院&施設】
http://184.73.219.23/rounen/H_sisetsu/r-H.htm

前述しましたように、ご高齢の患者様では副作用が出やすい傾向がございますので、デパスのような精神安定剤の使用には細心の注意を要しますが、それによって受診が可能となるのであれば使用するメリットがデメリットを上回るでしょう。
逆効果にあることはありません。ただ、脱力によるふらつきにはくれぐれもご注意下さい。

以上、ご参考になれば幸いです。
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