JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。
    必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
猫山司に今すぐ質問する
猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
ここに 医療 に関する質問を入力してください。
猫山司がオンラインで質問受付中

デパス(エチカーム)の副作用、減薬についてお願いいたします。

解決済みの質問:

本年2月に甲状腺機能低下症ということで、レボチロキシンNa錠25μgを処方され、毎朝1錠服用していましたが、3ヵ月後の検査にて50μgに増やした方が良いとのことで服用していました。それから3ヶ月後の検査では良い経過だとのことで、飲み続けていましたが、その前後から動悸や手足のしびれや発汗、身体のだるさなとを感じるようになりました。また、肩こりと緊張状態緩和のために2月からエチカーム0.5mgを処方され、そのころは1日1錠服用していました。 9月頃からは1日3回のむようになりました。 こうした中で、体調不良はこの甲状腺ホルモン剤ではなくて、デパス(エチカーム)の副作用ではないかと思っております。 ということで、デパス(エチカーム)1日3回を2回に徐々に減らし、その後1回にすればその副作用から抜けられるとの情報を得て、2回(朝晩)に減らして1週間が経ちましたが、それまで飲んでいた昼の時間に禁断症状のようなものが出ています。 脈が上がってくる・動悸・手の震え等々の症状です。 この状況は心臓系に影響あるのでしょうか? それとも回復に向かう途中の症状なのでしょうか? ご教示いただけましたら幸いです。 (50代女)

投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。
大変お待たせしました。
薬・調剤カテゴリの専門家(薬剤師)がオンラインではなかったため、運営側にお願いしてカテゴリ変更を行ってもらいました。また、内容的にも、医師が回答すべきご質問だと判断いたしました。

デパスを含む精神安定剤の大多数はベンゾジアゼピン化合物に属する化学物質です。
ベンゾジアゼピンは、耐性と依存性、長期的(8週間以上)服用時の副作用のために、国際的には処方が厳しく制限されているお薬です。
ベンゾジアゼピンをこのように無原則に使用できる国は先進国では日本だけです。このベンゾジアゼピン依存の問題は昨今では一般マスコミにも取り上げられ、社会問題化しつつあります。

【抗不安・睡眠薬依存(2) ベンゾジアゼピンの害】
http://medicaldataarchive.blog.fc2.com/blog-entry-43.html

【向精神薬依存 8割、投薬治療中に発症 「医師の処方、不適切」】

ご記載の経緯から判断しますに、相談者様がデパスの依存症を呈しており、昼に起こる「脈が上がってくる・動悸・手の震え等々の症状」はデパスの離脱症状(いわゆる禁断症状)である可能性が高いと考えます。

少し補足情報を下さい。

①現在、甲状腺ホルモン(T3、T4)やTSHの値は正常範囲内にあるのでしょうか。

②デパスを服用するに当たっての理由は「動悸や手足のしびれや発汗、身体のだるさ」「肩こりと緊張状態」だったと理解してよろしいですか?

③「体調不良はこの甲状腺ホルモン剤ではなくて、デパス(エチカーム)の副作用ではないかと思っております」とのことですが、この「体調不良」とは具体的にはどのような症状のことなのでしょうか。

④「回復に向かう途中の症状なのでしょうか?」とはどういう意味でしょう。離脱症状だとすれば、それは確かに、脳からデパスの影響が消え去れば起こらなくなります。デパスが身体から抜けるまでの途中の症状であるのか、という意味だと理解してよろしいですか?

⑤デパスは、精神科・心療内科といった専門医から処方されたのでしょうか? それとも、甲状腺機能低下症を診ている内科(?)主治医から処方されたのでしょうか。処方医に、今回の件について相談されたことはございますか?

以上、確認させていただけますと幸いです。
※ご返信のタイミング次第で回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。



【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】
質問者: 返答済み 3 年 前.

ご回答ありがとうございます!

補足情報は次の通りです。


 


①FT3→2.39、FT4→1.32、TSH→7.02(10月の検査)、甲状腺ホルモン(FT3,FT4)の値は一応正常値です。先週も甲状腺専門医に検査してもらいました。


 


②デパス(エチカーム)は2月に肩こりがひどいということで、内科医から1錠処方されて服用しておりました。(9月から3ヶ月間3錠)

③現在、不安で出かけられない(薬に対する不安)、薬(デパス)を飲まないと脳はスッキリしますが、心臓がバクバクします。

④デパスが身体から抜けるまでの途中の症状であるのか、という意味です。


⑤エチカームは2月に肩こりの緩和ということで、内科医から処方されました。その後に具合が悪くなるごとにその内科医に相談しておりましたが、年齢からくる更年期障害でしょうということで、3錠処方され9月から3ヶ月ほど飲み続けました。
その間、睡眠不足が続き、マイスリーを処方され、その内科医からパニック障害との診断をされ、内科的ではなくて婦人科・心療内科・精神科の受診を勧められ、それぞれ受診しましたが、漢方薬(ツムラ24・108)等を一緒に飲んでも大丈夫とのことで処方され飲んだら、ますます具合が悪くなっていきました。
T大学病院の精神科も受診しましたが、デパスの副作用のことは言われませんでした。
甲状腺専門医から、デパスの副作用のことを先週聞かされ、3錠を2週間かけて2錠に、そしてまた2週間かけて1錠にと減薬していけばとアドヴァイスされたので、3錠から2錠にして1週間経ったところです。

いろいろな先生に相談しても、情報過多と言われてなかなか自分の中で混乱している状況です。


なにとぞよろしくお願い申し上げます。

専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
おはようございます。
ご返信ありがとうございます。

おかげさまでずいぶんと整理がつきました。

まず、「体調不良はこの甲状腺ホルモン剤ではなくて、デパス(エチカーム)の副作用ではないかと思っております」という部分については、これは「現在、不安で出かけられない(薬に対する不安)、薬(デパス)を飲まないと脳はスッキリしますが、心臓がバクバクします」デパスの副作用というよりは離脱症状(禁断症状)だと考えられます。

デパス(成分名:エチゾラム)はベンゾジアゼピンの中でも依存が生じやすい部類に属します(試しに、Googleなどで「デパス 依存」をキーワードに検索をかけられてみることをお勧めいたします)。

相談者様に関しましては、早いペースでデパスの用量が増え、減量によって強い離脱症状が現れていますから、恐らく、体質的にデパスに対する耐性、依存性が生じやすい方なのだと考えます。

そのような相談者様がデパスを1日3錠服用されるようになり、それにも耐性が生じてしまい、不眠を呈し(夕方服用したデパスの効力が夜には切れてしまうようになった、もしくはデパスを服用することで日中の覚醒度が低下し、睡眠-覚醒リズムが崩れて不眠が生じた、といったところが私が想定している経過です)、マイスリーまで処方されて問題がさらに深刻になった、ということでしょう。
これは、非専門医によってベンゾジアゼピンが処方された場合に生じる、典型的な問題のひとつです。
http://118.82.92.190/blog/archives/2006/12/_6_1.html
↑↑↑クリックしていただくと説明ページが開きます↑↑↑

内科医は、相談者様の肩こりについて、安易にデパスを処方すべきではありませんでした。

相談者様が得られた情報を整理する意味で申し上げるならば、「3錠を2週間かけて2錠に、そしてまた2週間かけて1錠にと減薬していけば」という甲状腺専門医のアドバイスは部分的には正しいと言えます。ベンゾジアゼピン依存症になってしまった患者様がこれらのお薬を中止するためには、離脱症状を最小限に抑えるために、いきなり全量を中止するのではなく、「漸減法」といって、少しずつ、時間をかけて減らしていく方法が一般的です。
しかし、どれくらいの用量幅で、どれくらいの期間をかけて減量していくべきかは患者様ごとに異なります。

相談者様のように、デパス1日1.5mgを1.0mgに減らしただけでご記載のような激しい離脱症状を呈される方は少数派です(一般的には甲状腺専門医の仰られたペースで減量できることが多いのです)。
減量初期に強い離脱症状が現れると、それが長期に渡って持続する可能性が高いと言われています。よって、相談者様は、
1) デパスの細粒を利用して、もっと減量幅を小さくする(例えば、一度1.5mgに戻して、離脱症状が無くなった後で、0.2mg刻みで減量する、など)。
2) ジアゼパムのような、離脱症状が現れにくい、作用時間が長いベンゾジアゼピンにデパスを置換してから、ジアゼパムを漸減する。
といった方策をとる必要があると考えます。

これは、ベンゾジアゼピン依存に対して高い意識と十分な知識・技術をもつ精神科医にのみ可能な作業です(大学病院の医師だからといってそれができるとは限りません)。
まずそうした精神科医がいる病院(薬物依存外来を有する医療機関が多いです)をみつけられて、受診・相談をされるべきでしょう(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)。
精神科医療機関の情報については、地域の精神保健福祉センターで得ることができます。

【全国の精神保健福祉センター一覧】
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/mhcenter.html

また、わたしが過去に本サイトで受けたベンゾジアゼピン依存に関するご相談と、ベンゾジアゼピン離脱の教科書とも言える「アシュトン・マニュアル」を以下にお示ししておきます。
【アシュトン・マニュアル】
http://www.benzo.org.uk/amisc/japan.pdf

以上、ご参考になれば幸いです。
猫山司をはじめその他2 名の医療カテゴリの専門家が質問受付中

医療 についての関連する質問