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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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ご返答の「現主治医の提示している手術タイミングは少し遅すぎるように、私には思われます」 ということは、質問(1)主治医のいうリスクを犯しても、今すぐ手術をするのがよいということで

解決済みの質問:

ご返答の「現主治医の提示している手術タイミングは少し遅すぎるように、私には思われます」
ということは、質問(1)主治医のいうリスクを犯しても、今すぐ手術をするのがよいということですか?
質問(2) 主治医のいうリスクとは、一般的な手術のリスクの他に、「手術をすると腰椎の骨にゆるみの発生は避けられないので、今手術をして満一神経の癒着が発生すると、もしも後で手術が必要になった場合、困ったことになるので、もっと歩けなくなるまで手術はしない」とのことで素人には理解できません。専門家のご意見を伺いたい。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
猫山です。

夜間帯まで回答をお待ちいただくことはできるでしょうか?
質問者: 返答済み 4 年 前.


夜間帯まで回答を待つことに同意します。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.

お待たせしました。

前回の回答でもインターネット相談の限界について言及いたしましたが、私は相談者様を直接に診察しているわけではありませんので、手術を行うべき適切な時期について提示することは困難です。
ただ、「歩けなくなったら手術」という、相談者様の主治医が提示されている手術時期については明らかに遅すぎると考えているわけです。

ご記載からは、相談者様が呈されているのは腰部脊柱管狭窄症という状態だと思われます。

脊柱管狭窄症は、加齢に伴う背骨の変形やずれ軟部組織にの骨化によって背骨の中の脊髄の通り道が狭くなって圧迫され、そのため下半身の痺れや痛みが現れる病気です。

脊柱管狭窄症は単一の疾患ではなく、椎間板ヘルニアや腰椎変性すべり症、黄色靭帯骨化症といった複数の理由によって起こる狭窄の総称です。
相談者様の場合は、「腰椎変性すべり症と黄色靭帯骨化症による脊柱管狭窄症」ということになります。
いずれの疾患も加齢に伴う背骨の変形、もしくは、背骨のずれ、軟部組織の骨化によって生じますので、進行することはあっても、非手術的治療で治ることはありません。

リリカ(神経因性痛治療薬)、ノイトロピン(神経因性痛治療薬)、メチクール(ビタミンB12)、オパルモン(血流改善剤)といった薬物療法、 運動療法やブロック注射といった対症療法が行われますが、次第に進行し、最終的には手術が必要になります。

手術は、脊柱管の狭窄が骨の変形によるものであれば、骨を削る、あるいは切除することで、神経の圧迫を解除します。腰椎変性すべり症によって脊柱管の狭窄が起きている場合は、椎体の固定術が行われます。これが従来治療ということになります。

さて、主治医から説明があったという、「手術をすると腰椎の骨にゆるみの発生は避けられないので、今手術をして満一神経の癒着が発生すると、もしも後で手術が必要になった場合、困ったことになる」という「リスク」ですが、これは、相談者様が歩けない状態になってから手術をすれば避けることができるリスクでしょうか?
実際のところは、こうした手術そのものの合併症にかかわる合併症は、今すぐに手術を行おうが、10年後、相談者様が全く歩けなくなってしまってから手術を行おうが、同じ確率で起こります。

一方で、その間も圧迫され続ける神経には、時間経過とともに不可逆的な変化が起こり続けます。不可逆とは、元に戻らないという意味です。
脊柱管狭窄症は、もちろん、初期には保存的治療(非手術的治療)が行われます。手術に踏み切る際のひとつの目安になる症状は、安静時にしびれや痛みが現れているかどうかです。

「持続した圧迫による不可逆性の神経障害のために起こる安静時のしびれは手術でも改善が得られにくい。手術を考慮するのであれば、安静時のしびれが出現する前が適応であることを常に念頭におくべきである。久留米大学における調査では、手術を受ける患者の約95%が、安静時にも常に痛みやしびれを感じている重症例で、約70%が歩行距離が100m以下という結果であった。高齢者が多いため、手術を望まない患者が多い現実が反映されているものと考えられる」(http://medical.nikkeibp.co.jp/all/data/ds-pharma/prorenal1113.pdf より引用)。

「手術では神経を圧迫しているものを取り除きますが、取り除くだけでは背骨のずれなどが余計にひどくなりますので、金属を使って背骨を固定しなければなりません。除圧だけの手術よりも規模がやや大きくなります。手術の結果、8 割程度の症状はなくなり、たいていの方には満足、あるいはほぼ満足と答えていただけます。不満足と回答された方の問題は、手術の時期が遅すぎたために神経が麻痺してしまったことによる遺残症状、あるいは他の病気が合併していることから腰の問題が解決しただけでは日常生活動作が改善しない方々です。 (中略)骨粗鬆症がひどくなると手術後にトラブルが生じる危険性があります。年齢が高くなりますと、内臓の予備能力が低くなりがちです。今回、お話しいたします病気は自然経過が大体判っている病気ですので、体力があまりなくならないうちに、また、症状が不可逆性にならないうちに手術を選択するグループが出現し始めました」(http://www.fujita-hu.ac.jp/~fushimin/11th.pdf より引用)。

http://www.fujita-hu.ac.jp/~fushimin/11th.pdf の6ページに脊柱管狭窄症の手術の絶対適応と相対適応について説明されたスライドがありますが、相談者様の主治医は、旧来の絶対適応までは手術をしないという意向なのだと思われます。

昨今は、上述のように、ここで言う相対適応、すなわち、「日常生活に支障はあまりない」うちに手術に踏み切る方向に舵が切られ、これが主流となっています。その方が後遺障害が遥かに少なくて済むからです。

 

以上が、私が「現主治医の提示している手術タイミングは少し遅すぎるように、私には思われます」と述べた根拠です。

 

ご参考になれば幸いです。

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質問者: 返答済み 4 年 前.

 


猫山司医師に教えていただいた守口生野記念病院の西川医師宛に主治医から紹介状をいただきました。目的は私の症状でX-STOPの適応可能性を診断です。


守口生野記念病院での診断結果によって、X-STOP適応不可となった場合、守口生野記念病院で相対的対応又は症状が不可逆性にならないうちに手術をして頂ければいいのですが、それがだめとなった場合、関西地区に相対的対応及び/又は症状が不可逆性にならないうちに手術を選択する医師又は病院があれば有難いです。従いまして、関西地区でそういう選択をする医師又は病院を教えてください。


私は兵庫県芦屋市に居住しているため関西にあれば有難いです。もしも関西になければ名古屋の藤田保険衛生大学病院まで出かけてゆきます。

質問者: 返答済み 4 年 前.

 


猫山司医師に教えていただいた守口生野記念病院の西川医師宛に主治医から紹介状をいただきました。目的は私の症状でX-STOPの適応可能性を診断です。


守口生野記念病院での診断結果によって、X-STOP適応不可となった場合、守口生野記念病院で相対的対応又は症状が不可逆性にならないうちに手術をして頂ければいいのですが、それがだめとなった場合、関西地区に相対的対応及び/又は症状が不可逆性にならないうちに手術を選択する医師又は病院があれば有難いです。従いまして、関西地区でそういう選択をする医師又は病院を教えてください。


私は兵庫県芦屋市に居住しているため関西にあれば有難いです。もしも関西になければ名古屋の藤田保険衛生大学病院まで出かけてゆきます。

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