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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14290
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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35歳・既婚女性です。 精神安定剤のワイパックス・トリプタノール・デパスおよび睡眠導入剤のマイスリーを服用していま

解決済みの質問:

35歳・既婚女性です。
精神安定剤のワイパックス・トリプタノール・デパスおよび睡眠導入剤のマイスリーを服用しています。
妊娠を望んでいるのですが、これらの薬は止めた方がよいのでしょうか。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機 能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきま す】


こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

母体が服用する薬物の胎児への危険性(催奇形性)はFDA Pregnancy Category(米国食品医薬品局による薬剤の胎児への危険度分類基準)によって定められています。

分類A:人の妊娠初期3ヵ月間の対照試験で,始児への危険性は証明されておらず,またその後の妊娠期間でも危険であるという証拠もないもの。

分頼B:動物生殖試験では胎仔への危険性は否定されているが,人妊婦での対照試験は実施されていないもの。あるいは,動物生殖試験で有害な作用(または出生 数の低下)が証明されているが,人での妊娠初期3ヵ月の対照試験では実証されていない,またその後の妊娠期間でも危険てあるという証拠はないもの

分類C:動物生殖試験では,胎仔に催奇形性,胎仔毒性,その他の有害作用があることが証明されており,人での対照試験が実施されていないもの,あるいは, 人,動物ともに試験は実施されていないもの。ここに分原される薬剤は,潜在的な利益が胎児への潜在的危険性よりも大きい場合にのみ使用すること

分頴D:人の始児に明らかに危挨であるという証拠があるが,危険であっても,妊婦への使用による利益が容認されるもの(たとえば,生命が危険にさらされてい るとき,または重篤な疾病で安全な薬剤が使用できないとき,あるいは効果がないとき,その薬剤をどうしても使用する必要がある場合)

分類Ⅹ:動物または人での試験で飴児異常が証明されている場合,あるいは人での使用経験上胎児への危険性の証拠がある場合,またはその両方の場合で,この薬 剤 を妊婦に使用することは,他のどんな利益よりも明らかに危険性の方が大きいもの。ここに分類される薬剤は,妊婦または妊娠する可能佐のある婦人には禁忌で ある。

Xは禁忌で、それ以外では、Dに近づくほど危険、Aに近づくほど安全と判断されます。
FDAは日本の厚生労働省に似た省庁ですが、厚生労働省は医薬品に関するこのようなガイドラインを示していません。

精神科のお薬はそのほとんど(ワイパックス、トリプタノール、デパス、マイスリーもそうです)が、FDA Pregnancy CategoryでCかDに分類されますので、多かれ少なかれ影響はあります。

よって、理想的には、挙児希望があるのであれば、これら精神科のお薬は止められるべきです(ちなみにトリプタノールは安定剤ではなく抗うつ薬です)。

とはいえ、原病の悪化や離脱症状のリスクもありますから(ワイパックス、デパス、マイスリーには依存性があります)、短い期間で中止するのは難しいと思われます。
妊 娠4週から妊娠12週にかけては「器官形成期」と呼ばれ、胎児の中枢神経をはじめ、主要な器官の形成時期にあたります。母体が服薬していることで胎児に奇 形が生じるリスクが最も高いのはこの時期であるため、主治医と相談されて、できればこの期間だけでも服薬を止められよう、お薬の調整をしてもらうことをお 勧めします。必然、妊娠は計画妊娠である必要があります。

以上、ご参考になれば幸いです。
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