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CVSURGERY
CVSURGERY, 医師
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 64
経験:  医師歴20年以上、複数専門医資格、指導医資格保有
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病院で頚部胸部エコー検査、頭部MRI、頭部胸部造影CT検査を受け左鎖骨下動脈(左腕に行く動脈だそうです)に90%の硬

解決済みの質問:

病院で頚部胸部エコー検査、頭部MRI、頭部胸部造影CT検査を受け左鎖骨下動脈(左腕に行く動脈だそうです)に90%の硬化が あると診断されプラビックスを処方されました。
自覚症状は全くありません。
①このまま狭窄が進むとどうなりますか?
②治療はステントやバイパスかと思いますが難しい治療でしょうか?また入院期間はどのくらいでしょうか?
③治療実績のある病院とない病院とでは結果に差が出ますか?
④治療後は普通の生活が可能ですか(飲食運動など)?
近く再診に行きますが心配してます、よろしくお願いします。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  CVSURGERY 返答済み 4 年 前.

心臓血管外科専門医です。

左鎖骨下動脈の90%狭窄は、高度狭窄です。自覚症状がないとのことですが、高脂血症の薬、血液をサラサラにする薬が処方されており、内科的治療としてはしっかりとカバーされています。専門医に診察を受けられていると思いますので、すでに説明は十分お聞きのことと思います。詳細は、鎖 骨下動脈の大動脈からの起始部に狭窄があるのか、あるいは少し距離があって狭窄があるのかや、狭窄の程度が90%であっても、限局性(その部分のみの狭窄)か、瀰漫性(ある程度の長さ、範囲を持った狭窄)かによっても対応が異なってきます。実際にはMRIや血管造影を用いて検討いたします。以下一般論ですがお答えいたします。

①狭窄が進むと、閉塞に至る可能性があります。しかし、腕に行く動脈は側副血行路と言って助け舟となる動脈が発達しますので(特に急に閉塞した場合よりも徐々に閉塞に至った場合のほうが側副血行路は発達します)腕が腐ってしまうようなことはありません。しかし、腕の運動をすることで疲れが早く出ることがあります。また、女性ではフライ パンを料理で振っただけで疲れてしまう場合もあります。そのような、腕に関することもさることながら、最も重要なのは鎖骨下動脈から小脳や大脳の後頭葉などの脳に向かう血流が供給されていることです。椎骨動脈と呼びますが、この血流が障害されると脳梗塞のリスクがあります。椎骨動脈には個人差があって、反対側(右)の椎骨脳底動脈との間に十分な連絡血流があれば、症状は出ないことが多いですが、連絡血流がない場合は閉塞前の処置は必要でしょう。MRAでこれらはわかりますので、主治医の先生にぜひ確認してみてください。

②ステントかバイパス治療が適応となりますが、ステントは脳神経外科あるいは放射線科対応でバイパスは脳神経外科あるいは心臓血管外科対応となります。バイパスにもいろいろありますが、通常はネックレスのように首の下の皮下に人工血管を通して右鎖骨下動脈から左鎖骨下動脈にバイパスを置くと思います。通常1週間程度の入院かと思いますが病院によって異なるでしょう。いずれにしても脳に行く血管を出す動脈ですので、合併症(脳梗塞や、創感染、人工血管感染)に関してもよく説明を聞いていただきたいと思います。

③症例数が多い病院をお勧めします。また、総合病院か脳神経総合病院など、専門性の高い病院をお勧めします。

④治療後合併症なく経過した場合は、通常の生活が可能と考えます。ただ、ご年齢からも全身の動脈硬化病変の一部が今回発見された可能性があります。これを機に心筋梗塞や動脈瘤のリスクなどを総合的に検査することも重要と考えます。

質問者: 返答済み 4 年 前.


ご回答有難うございました。


あと2点教えてください


ステントとバイパスの治療中の合併症のリスクは一般的にどのくらいあるのでしょうか


また現在通院中の病院は症例数が少ないようですが、症例数の多い病院での治療を希望したい時はどのように主治医に申し出ればいいのでしょうか


(ドクターとの信頼関係から言い出しにくい気がするので)


以上よろしくお願いします。

専門家:  CVSURGERY 返答済み 4 年 前.

ステントの合併症を以下に記します。①手術中、手術後の脳梗塞の可能性
脳塞栓症が起こると急激に状態が悪化することがあります。脳はデリケートな組織ですので、一旦起きると症状は不可逆性となることが多いです。また、椎骨動脈からどのように血流が流れているかによって、生命にかかわる事象から、一過性で軽微な合併症まで様々な症状が起きえます。

②頭蓋内出血
血流が急に良くなった場合、頭蓋内出血を起こす可能性があります。梗塞同様重篤なものから様々な症状が出ることがあります。

③術中の血管解離、急性閉塞

④一旦開いた動脈が再び狭窄する
術後の経過観察によって再狭窄が認められることがあります。バルーンカテーテルのみでの血管拡張術から進歩してステント留置術が行われるようになってきましたが、それでも内膜増殖により再狭 窄が起こる可能性があります。症状が現れなければ、様子を見ることもありますが、再度バルーンカテーテルを用いての血管拡張術やステント術が必要になることがあります。⑤狭窄が大動脈からの起始部に近いとステントが落ちてしまう可能性もあります。⑥感染やその他麻酔(局所か全身か)による合併症など様々なリスクがあります。申し訳ありませんが、これ以上に関しては実際のCT,MRI,MRAを詳細に検討して結論する必要がありますので、お答えは難しいです。

バイパス術ですが、通常全身麻酔で行います。先ほどお話ししたネックレスのようなバイパスに加えて、総頸動脈からバイパスを置くこともあります。これは脳神経外科医師が通常行います。ステントのような血管内治療ではなく、手術ですので、創感染、人工血管感染、血腫などが合併症として挙げられますが、やはり血流遮断鉗子により血栓が飛ぶ脳梗塞や、手指へ塞栓が飛ぶことによる末梢の壊死などが起きえます。何れがよいかは、繰り返しになりますが、画像に基づいた詳細な検討が必要です。

相談をためらわれるお気持ちはよく解りますが、最近では、セカンドオピニオンの考えも定着し、他院での治療に関する意見や、治療の希望をおっしゃることは何ら問題はございませんし、医師としては、患者さんの意見や希望に沿った医療を提供することや、情報を他院に提供することは希望 された場合の義務でもあります。何より、患者さんのための治療ですので、患者さんはより良い医療を選択することにためらうことは無いと思います。ただ、症例数が多いから必ずうまくいくというわけではなく、症例数が少なくとも丁寧に行われることもあるわけですから、あとは患者医師間の信頼関係で、最良の治療を選択し、どのような結果もお互い受け入れられるように医師とともに治療に当たられることが大事だと思います。遠慮なさらずおっしゃってみたらいかがでしょうか。どうぞお大事になさってください。

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