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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
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経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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長男(24歳大学院2年休学中)が、3年前にパニック障害になり現在自宅で療養中です。1年程前より現在の心療内科に月1回

解決済みの質問:

長男(24歳大学院2年休学中)が、3年前にパニ ック障害になり現在自宅で療養中です。1年程前より現在の心療内科に月1回のペースで通院しております。なかなか病状が好転せず、昼夜逆転の生活を送り、家でパソコンばかりしているので、将来の就職のことや
学校を復学か退学かといろいろと気になることを質問しても わからないの一点張りで半年前に一度主治医の先生に相談に行きましたが、本人がしたいようにしなさい。話し合いしなさいとのことですが、わからないの一点張りで話しにならず現状は変わらないままです。 ここで質問ですが、①長男とどう接したら良いか ②主治医の先生とどう接したらいいか ③4月より大学院の複学の通知を2月初旬までに回答しなければなりません。隣の県でアパートぐらしになります。年末に主治医の先生から現状では、就職よりは復学がいいと言われたようです。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
こんにちは。猫山と申します。精神科医です。

パニック障害で2年間も休学し、かつ病状も好転していないというのは、ご子息のパニック障害がよほどの重症か、適切な治療を受けられていないかのいずれか(もしくは両方)であろうと思われます。

ご質問①~③に回答する前に少し補足情報を下さい。

ご子息がパニック発作を起こす状況は決まっていたのでしょうか? 現在の引きこもりの生活でもパニック発作は起こりますか?

ご子息の発症当時の症状や、それが起こる状況について教えて下さい。

「行動療法」もしくはその説明を受けられたことはありますか?

現在、ご子息が処方されているお薬の名前と、それぞれの1日量を教えて下さい。

以上、確認させていただけますと幸いです。
※回答は少し遅くなるかもしれません。ご了承ください。
質問者: 返答済み 4 年 前.

1 パニック発作を起こす状況は  自宅から距離的に離れたり、疲れがたまると発症する。自宅にきてからはここ1年のうち1回程でおちついています。ただし、1日のうちに寝ている時間が多く心配です。3時就寝し13時起床パソコン 17時から19時寝ての毎日です。また主治医の先生からは生活体力をつければ良いと言われているようです。  週に2回1時間半程バスケっトを近くでしております。

2 発症当時の症状や、それが起こる状況は、 3年前の8月下旬に帰省中に、家族でサウナに行き  入浴後に心臓あたりが苦しくなった。発症は、薬を飲まなかったり 自分で少なく飲用した時に発症するようです。 

3 薬の名前と、それぞれの1日量は、 パキシルを1日15単位です。 

 

回答は少し遅くなるかもしれませんとは、  返答まで2~3日かかりそうですか?

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
今晩中に回答いたします。
それで大丈夫でしょうか?
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
ご返信・追加情報ありがとうございます。

ご返信内に、行動療法についての言及がありませんでしたが、文脈的に、ご子息は行動療法は受けられていないと解釈いたします。

ご子息に関しましては、「広場恐怖を伴うパニック障害」という診断で矛盾しないでしょう。
この場合の広場とは、広い場所、という意味ではなく、「発作が起きてもすぐには逃げ出せない、助けを求められない場所」という程度の意味です。飛行機などは典型ですし、電車、バス、地下鉄、人ごみなどもこれに当てはまります。

治療は薬物療法が主体になりますが、それだけでは広場恐怖が治りきらないこともあります。

パニック障害の薬物療法の定石は、まず選択的セロトニン再取り込阻害薬(SSRI)と呼ばれるカテゴリーの薬剤と安定剤を適切に用いて発作をコントロールすることです。
SSRIは、具体的な薬剤名としては、ルボックス(デプルメール)、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロのことです。
脳内のセロトニンという物質を増やすことで、不安を消褪させると考えられています。
SSRI は服用を開始して十分量に増やしてから有効性が現れるまでに数週間かかります。今日飲んだら明日効くというタイプのお薬ではないのです。
十分量とは、パキシルで言えば1日30mg、つまり、ご子息が服用されている量の倍が必要です。
※パニック障害に対するパキシルの用法・用量:通常、成人は1日1回夕食後、パロキセチンとして30mgを経口服用する。服用は1回10mgより開始し、原則として1週ごとに10mg/日ずつ増量する。なお、症状により1日30mgを超えない範囲で適宜増減する。

SSRIを速やかに増量して、改善後は速やかに減量するのがパニック障害の治療における薬物療法の良手です。
調子が悪い状態が長引くと二次的・三次的に種々の問題が生じてきますので、早期治療が大切です。ご子息のように、不十分量のSSRIしか処方されず、パニック障害が起こる状況を避けること(「回避」と言います)で病状に対処してしまうと、それが癖になり、その後の治療が大変難しくなります。

十分量のSSRIが使用され、一定範囲の行動をしても発作が起こらなくなってきたという前提で、理想的には行動療法が並行して行われます。

ここでは、もっとも多く見られ、説明もしやすいので、「1人で電車に乗れるようになる」ことを目標とした例をあげますが、これを患者様ごとにアレンジしたものが行われます。

具体的には、以下のように行います。

安定剤を飲んだ30分後に空いている時間帯に各駅停車に1駅分、誰かと一緒に乗る。
⇒これで発作が起こらなければ、同じ条件で2駅分乗る
⇒やはり発作が起こらなければ、安定剤を飲んだ30分後に各駅停車に2駅分、1人で乗る
⇒安定剤は飲まず、しかし持参して(水なしでも安定剤を飲めるようにしておくと便利です。できなければペットボトル持参)、発作の予兆があったら服用することにして各駅停車に2駅分、1人で乗る
……というふうにステップアップしていきます。

ご子息の場合は、テーマは「家の外に出る」ということになるでしょう。

これを行動療法的アプローチといいます。行動療法で大切なのは「成功し続けること」です。

電車に乗ってパニック発作が起こると、次に乗るときも「また発作が起きるのではないか?」と無意識に思ってしまうでしょう。

これを「予期不安」といいます。

予期不安はパニック発作の呼び水となり、発作を起こしやすくします。そのような状態で電車に乗れば、またパニック発作が起きてしまいます。
すると、「やはり電車に乗ると発作が起きるんだ」という確信が深まってしまい、その次に電車に乗る時の予期不安をより強いものにし、より発作が起こりやすくなります。
このようにして条件反射の悪循環が生じ、電車に乗るのが怖くなってしまうのです。

行動療法はこの循環を逆に回し、電車に乗っても発作が起きない経験を積むことで予期不安を小さくしていきます。

薬物療法だけではなく、行動療法も指導してくれるような心療内科/精神科に通われるのがベストと考えます(JustAnswerでは特定の医療機関の推薦・紹介を行っていません。ご了承ください)。
そうした医療機関が見つからなければ、ご自分で行動療法的に行動範囲を広げていく努力をされるようにすべきだと考えます。

くれぐれも失敗しないように、ですが。

パニック障害のような病気は、治療が進むにつれて医者や薬の果たす役割は減っていき、患者様自身の病気との向き合い方が重要な要素になっていきます。

ご子息の場合は、適切な薬物療法も、行動療法的な指導もされておらず(「生活体力」とは何でしょう? それをつけるためには何をすればよいのでしょう?)、また年余に渡って引きこもっていられる環境を提供されたことで、病状が非常に拗れてしまっており、将来のことを考えられる状況ではまだありません。

> ①長男とどう接したら良いか

発症半年以内であったら、ご実家から出て自活するよう促すべきだったでしょう。
現在は、事ここに至ってしまった原因はご家族にもありますから、追いだすのは酷です。
病院を移られて、行動療法の指導を受けられたら、その協力をすべきですし(外出時の付き添いなど)、新主治医と相談の上で、実家に居られる期間に締め切りを設けられるべきでしょう。

> ②主治医の先生とどう接したらいいか
現主治医にはパニック障害を治療する知識も技術も無いようにお見受けしますので、転院されることをお勧めいたします。

> ③4月より大学院の複学の通知を2月初旬までに回答しなければなりません。隣の県でアパートぐらしになります。年末に主治医の先生から現状では、就職よりは復学がいいと言われたようです。
現状、就職も復学も無理だと思います。
相談者様から見て、今のご子息が仕事をしたり大学で勉強したりできそうに見えるでしょうか。

以上、ご参考になれば幸いです。
猫山司, メディカルアドバイザー
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