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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
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経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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82歳の母親ですが、5年ほど前パーキンソン病と診断され現在2カ月に一度の割合で通院しています。薬はメネシットを4時間

解決済みの質問:

82歳の母親ですが、5年ほど前パーキンソン病と診断され現在2カ月に一度の割合で通院しています。薬はメネシットを4時間おきに1日4回、ビシフロールを毎食後1日3回あと はガスターD・バイアスピリン・を朝食後各1錠ずつ飲んでいます。ひと月前ぐらいから幻覚を見る頻度が増え特に朝4時ぐらいによく見るようです。以前はひと月に1度か2度程度だったのが毎日見るようになりひどい時には昼間にもみるようです。先生と相談したら幻覚を抑えるロナセンを夕方1錠飲むようにしました。しかし幻覚は抑えられず、足のすくみがひどくなるだけなので、今はロナセンは中止してます。母も精神的にまいっていて他に何か方法はないのでしょうか?一緒に住んでいる父親の方も最近は疲れ切ってしまい困っています。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.

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こんにちは。猫山と申します。精神科医 兼 神経内科医です。

抗パーキンソン薬による幻覚・妄想は、対処が難しい副作用のひとつです。
少し補足情報を下さい。

①お母様が通院されているのは神経内科でしょうか? 総合病院の中の神経内科ですか? その場合、精神科・心療内科はその病院にあるでしょうか。

②現在のお母様のパーキンソン病の重症度はヤール分類で何度ですか?

③お母様は糖尿病などの持病はお持ちではないでしょうか。

 

④「一緒に住んでいる父親の方も最近は疲れ切ってしまい困っています」とのことですが、お母様には、幻覚・妄想に左右された言動があったり、夜間眠らなかったりするのでしょうか。

以上、確認させていただけますと幸いです。
※回答は遅い時間になるかもしれません。ご了承ください。

質問者: 返答済み 4 年 前.


①独立している脳神経外科ですが診療科目は神経内科・心療内科があります。②ヤール分類ははっきりと提示されていません。2か3ではないかと、素人判断ですが。③糖尿はありません。④幻覚を見た時追い出そうと物を振り回したり、寝ている父を起こしたり、つじつまが、合わないことを繰り返し訴えたり、するようです。朝方4時くらいに見た後はねられないようです。ただ薬の副作用で昼間、掃除をしたり、かたずけをしたり、何かしたあとは、すぐに1時間ほどその場で寝てしまうようです。ひどい時は食事中に寝てしまう時もあります。

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
ご返信・追加情報ありがとうございます。

そういうことですと恐らく、脳神経外科医が神経内科と心療内科を標榜しているだけで、本当の神経内科医や精神科医はその病院には勤務されておられなさそうですね。

ロナセンを含む抗精神病薬(統合失調症のお薬)は、幻覚・妄想に有効ですが、副作用としてパーキンソン症状を引き起こします(もしくは悪化させます)。

抗パーキンソン病薬はパーキンソン症状に有効ですが、患者様の脳や体の状態や環境との相互作用で幻覚・妄想を引き起こします。

従って、パーキンソン病の患者様で一定期間以上の病歴をお持ちの方の場合、幻覚・妄想の出現、それを抗精神病薬で治療した場合のパーキンソン症状の悪化は臨床の現場ではしばしば直面する課題です。

ただ、神経内科と精神科の協業により、これに対するあるていど有効な方策が考案されています。
お母様の場合に当てはめて取るべき対策を述べるならば、まずビ・シフロール(物質名 プラミペキソール)を減量・中止、パーキンソン症状が悪化したら、メネシットを増量しつつ、セロクエル(クエチアピン)という抗精神病薬を使用し、必要に応じて増量する、ということになります。

【パーキンソン病治療ガイドライン2011】
第4章 非運動症状の治療
http://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdgl/sinkei_pdgl_2011_14.pdf (163ページ参照)

ちなみに、日中の過眠傾向も、ビ・シフロールの減量で改善する可能性がございます(149ページ参照)。

薬理学的なプロフィールからしてロナセンではパーキンソン症状の悪化は必須ですから、抗パーキンソン病薬の量と種類の調整と、セロクエルという抗精神病薬による対処を検討していただくべきでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。
質問者: 返答済み 4 年 前.

返答ありがとうございました。ビ・シフロールやメネシットの増減は患者側の判断で行っていいものでしょうか?

専門家:  猫山司 返答済み 4 年 前.
いえ、それはよろしくないですね。

抗パーキンソン薬は、減量によって悪性症候群という致死的な副作用が(稀にですが)現れますし、パーキンソン症状が急激に悪化するリスクもありますから、主治医の判断で減薬が行われるべきです。
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
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