JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。
    必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
猫山司に今すぐ質問する
猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14313
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
ここに 医療 に関する質問を入力してください。
猫山司がオンラインで質問受付中

脳動脈瘤の手術後、右目の瞼がまったく開きません。 無理やりあけると、視力等には問題がないようです。 おそらく、手

解決済みの質問:

脳動脈瘤の手術後、右目の瞼がまったく開きません。
無理やりあけると、視力等には問題がないようです。
おそらく、手術の影響かと思われますが、今後回復する見込みはあるのでしょうか。
初期対応等で今後の回復にも影響があるのでしょうか。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。神経内科医です。

眼科カテゴリに投稿されていますが、これは脳外科もしくは神経内科領域の問題だと思われます。

相談者様に起きているのは「動眼神経麻痺」と呼ばれる症状です。
眼球そのものには問題は起きていません。

動眼神経とはその名の通り眼球を動かす筋肉を支配している脳神経ですが、上瞼を持ち上げる運動も司っています。
そのため動眼神経が麻痺すると、まぶたが垂れ下がって(眼瞼下垂)目が開かなくなり、眼球運動に障害が起こり、瞳孔が開きがちになります。

動眼神経は脳動脈瘤の好発部位である内頚動脈と後交通動脈の分岐部を通るので、未破裂脳動脈瘤が大きくなった場合に動眼神経が圧迫されて動眼神経麻痺が認められることがしばしばあります。
【未破裂脳動脈瘤の症状の現れ方】
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10810600_2.html

今回は脳動脈瘤の手術後に発症していますので、手術時の操作や処置によって動眼神経を傷つけたか、何らかの圧迫が生じる状態になってしまっている可能性が考えられます。

相談者様の右の眼瞼下垂が何を意味するか、執刀医は分かっているはずですから、施術部の腫れによる一過性の圧迫なのか、それとも他の理由で動眼神経麻痺が起きているのかを確認すべきでしょう。
恐らくそれが最善の初期対応ということになります。

以上、ご参考になれば幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.

猫山様、

 

ご回答ありがとうございます。

 

まず初めに、ご相談したまぶたが開かないのは手術後1日目の本日の状況です。

 

手術をした脳動脈は、まさに右目の後方です。手術前の説明でも視覚障害等のリスクがあることは説明されましたが、手術後の説明では、「動眼神経麻痺」に特定した発言ではないと思われますが、「おそらく大丈夫でしょう、視力については、麻酔が切れた状態で、確認します」とのことでした。

現時点では、医師(執刀医から直接きいたのではなく、助手?の医師)によると、様子を見ましょうとのことで、神経を刺激するお薬(名前は忘れました)を処方しているとのことでした。また、必要に応じて、眼科の処置をする場合もありますとも言われました。

 

上記の発言を素直に受け止めると、医師も一過性のものか否か判断しかねている状態なのかと思いますが、そもそも医師がどちらか判断つきかねるというようなことはあるのでしょうか。

単刀直入にいうと、一過性の理由によるものではないとわかっているにもかかわらず、明言するこを避けているというようなことはないのでしょうか。

 

仮に一過性のものであった場合、現時点では全く開かないのですが、どのくらいの日数を目安に回復してくるのでしょうか。

すなわち、何日くらいを目安に、一過性のものでないと判断するのでしょうか。もしくは、そのような判断自体可能なのでしょうか。

 

また、一過性ではなかった場合、回復の見込みはあるのでしょうか。

さらに、一過性のものではないとしたら、早急に必要な処置等はあるのでしょうか。

 

ご回答よろしくお願いいたします。

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
取り急ぎ一点だけ確認させてください。

術式は血管内手術ですか? それとも開頭によるクリッピングですか?
質問者: 返答済み 5 年 前.
回答によるクリッピングです。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
迅速なご返信ありがとうございます。

「必要に応じて、眼科の処置をする場合もあります」という発言が気になりますね。
動眼神経麻痺の可能性に考えが及んでいないか、それを口にしたくないかのようです。
前述のように脳動脈瘤と動眼神経の位置的関係、脳動脈瘤が動眼神経に及ぼす影響については脳外科医ならば知らないはずはありません。
手術操作や麻酔に伴う一過性の麻痺ならばそう説明するでしょうし、「神経を刺激するお薬」も処方しないような気が致します。

縁起でもありませんが、「一過性の理由によるものではないとわかっているにもかかわらず、明言するこを避けている」可能性は高いように私も思います。

脳動脈瘤の圧迫によって起きていた動眼神経麻痺が、手術によって改善するというのが通常の経過ですから、逆に術後に動眼神経麻痺が起きたといった場合、どんな事態が生じたのかは想像に頼る他はありませんが……

手術した脳の局所の腫れによる圧迫ならば数日で回復するでしょう(あまり聞いたことがありませんし、そうならばそうと説明するでしょうが)。
傷をつけた程度なら、幸い動眼神経は再生する神経なので、3~6ヶ月で回復が望めます。
万が一、動眼神経を切断しているようなことでもあれば、これは再開頭して神経をつないで、それでも回復するかどうかはわかりません。
クリップによる圧迫でも(これもあまり聞いたことがありませんが)、再開頭して除圧する必要があります。

想像でしかないので、不安にさせてしまったかもしれませんが、考えられる可能性はこれくらいです。
何が起こったのかによって、回復までの時間、回復するかしないかも違ってくるということです。

執刀医に直接、「動眼神経麻痺」という単語を出して、何が起こったのかを確認し、その反応を確認してから今後の出方を決められるべきかと存じます。


今夜の回答はこれまでとさせて下さい。
本日(19日)は午前中から外来に出ておりますので、追加でご質問がある場合は、夜以降にいただけますと幸いです。
ただ、第三者である私が申し上げられることは申し上げたと思いますので、後はこの情報をもとにご家族内で相談され、執刀医とどのように話し合いをしていくかを相談されるのがよろしいかと思いますが。

それでは、おやすみなさい。
質問者: 返答済み 5 年 前.

ご回答ありがとうございます。

 

もうひとつ、引っかかっていることがあります。

 

( 以下の術前の説明事態をよく理解できなかったので要領を得ない質問となってしまっているかもしれませんが、ご了承ください。)

 

術前の説明時に、状況によっては”下垂体動脈”を傷つけてしまう可能性もあり、それによって視覚障害をもたらす可能性もあるというようなことを言及されましたが、今回の症状はそれとは関係のないものと考えてよろしいでしょうか。

 

 

もちろん、夜以降の回答でかまいませんので、よろしくお願いいたします。

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
おはようございます。

下垂体動脈を傷つけることによる視力障害と今回の眼瞼下垂は関係がないと考えます。

少し専門的になりますが、以下のファイルをご覧ください。
2ページ目の図(脳を下からみたものです)と、それにつづく説明が参考になります。
http://rockymuku.sakura.ne.jp/nousinnkeigeka/doumyakuryuutosinnkeiappakusyokenn.pdf

この文献は脳動脈瘤が脳のどこにできやすいか、それによって近接する神経を圧迫してどういった症状が現れるのかを説明したものです。

逆に言うと、手術の時にどこを傷つけるリスクがあるか、を示したものでもあります。

相談者様(のご家族?)の場合、脳動脈瘤の位置は「右目の後ろ」ということですから、内頚動脈-後交通動脈分岐部か、内頚動脈-眼動脈分岐部であったのだと思います。
前者であれば動眼神経、後者であれば視神経のすぐ近くにあります。それとは別に、下垂体の近くにできる脳動脈瘤もあります。
それぞれの脳動脈瘤をクリッピングする手術で、近くにある構造物である動眼神経、視神経、下垂体を傷つけるリスクがあるので、医師側は、その一部として、「”下垂体動脈”を傷つけてしまう可能性もあり、それによって視覚障害をもたらす可能性もある」という説明をしたのだと思います。

ただ、これらの構造物は近接しているので、下垂体動脈が傷ついて出血すれば、その出血によって視神経が圧迫を受け、視力障害をきたすことはあるかもしれません。
しかし動眼神経にそれが及ぶ可能性は低いように思います。
これは脳動脈瘤の位置や大きさが私にはわかりませんので何とも申し上げかねる部分でもありますが。

ただ、下垂体動脈に傷をつけたら、全身にもっと色々な副作用が出るので、今回それは起きていないと推察いたします。

術前の説明不足も、今回の一件においては大きな問題であるように、個人的には思われます。

下記ページもご参考まで。
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000300.html
猫山司をはじめその他名の医療カテゴリの専門家が質問受付中

医療 についての関連する質問