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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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78歳 男性 椎間板ヘルニアの既往歴あり。長年漁業の仕事に従事。 11/10・11/11とクリニックにて、腰椎注射を

解決済みの質問:

78歳 男性 椎間板ヘルニアの既往歴あり。長年漁業の仕事に従事。 11/10・11/11とクリニックにて、腰椎注射を受ける。 11日午前に注射後、帰宅し午後より頭痛、嘔吐が激しくなり、総合病院受診。脳外科にてCT、血液検査を受けるも、異常なし。痛み止めの内服にて帰宅 を進められる。しかしものすごい激痛の為、頭の痛みを止めてほしいと、患者本人が懇願。そのうち、意識もうろう、眼震、歩行不能となり、 ようやく髄液検査に至る。  病院到着し4時間後に、細菌性髄膜炎と診断される。  病状の悪化、進行が早く、重症であり寝たきりになる可能性があると説明される。  髄膜炎になった原因がどうしても納得できないのですが、クリニックでの腰椎注射が、髄膜炎を引き起こす可能性はないのでしょうか?  注射の際に施術者の手技に誤りはなかったのでしょうか? 万が一注射針が硬膜を貫いてしまえば、その場所から髄液が漏れてしまう可能性もあり、それにより髄液に黴菌が混じれば、髄膜炎を発症する場合があるとのことですが、家族がとるべき対応を教えてください。お願いします。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。神経内科医です。

78歳男性がクリニックで受けた腰椎注射はどういったものでしょう? 椎間板ヘルニアに対する治療でしょうか?

注射以前に風邪を引いたりはしていませんでしたか?

現在入院している病院では予想される髄膜炎の原因について説明は受けられていますか?

まず、以上の3点を確認させていただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.
腰椎の注射に関しては、請求書の麻酔の欄に330点の記載があることから、ブロック注射ではないかと思われます。 当日は風邪ぎみでした。 また原因については、はっきりしたことは、わからないが注射もその可能性がないわけではないとのことだったそうです。 クリニックでのカルテ開示を希望してもよいものでしょうか? 
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
ご返信ありがとうございます。

カルテ開示は希望されてもいいと思います。これは法律通りの手順を踏めば拒否されることはありません。ただその前にカルテから何を読み解くべきか、カルテ以外から得なければならない情報として何があるかを把握しておく必要があるでしょう。

最初のご質問からですが、
> クリニックでの腰椎注射が、髄膜炎を引き起こす可能性はないのでしょうか?
> 注射の際に施術者の手技に誤りはなかったのでしょうか?
これに関してはどちらもありえます。

日本では関節腔内注射や髄腔内注射(ブロック注射を含む)といった高度な清潔が要求されるされる操作が、安易に外来やクリニックで行われる傾向があるからです。

髄腔内注射で細菌性髄膜炎が起こる場合、それは手技の誤り以前の問題であることがほとんどであるようです。

CDC(米国疾病予防管理センター)の調査によれば、髄腔内注射後に起きた髄膜炎のほぼ全症例で、原因菌が口腔内連鎖球菌であったことが判明しています。
処置に用いられた器具や薬品からの感染は否定されました。
結論としては、処置を行った医師が、マスクをしていなかったために、飛沫感染が起こり、髄膜炎に繋がったと判断されました。

つまり、少なくとも米国では、髄腔内注射後に細菌性の髄膜炎が起こった場合、それは処置部の消毒が不十分であったとか器具の扱いが不適切であったのではなく、処置をした医者の唾が飛散して処置創や器具に付着し、そこから感染が生じることがわかっています。

医療事故を疑ってご家族が何かをするのであれば、まずはこの78歳男性の細菌性髄膜炎の感染菌が何であるのかを現在入院している病院の主治医に確認することでしょう。
整形外科のクリニックで感染が生じたのだとすれば、米国の調査を信じるならば感染菌は口腔内連鎖球菌であるはずです。それ以外の菌が原因菌だった場合は、整形外科での処置が細菌性髄膜炎の原因であった可能性は低くなるでしょう。
しかし口腔内連鎖球菌が原因菌だった場合でも、イコール「整形外科のクリニックで感染が生じた」と言い切ることはできません。日本神経感染症学会が発行している「細菌性髄膜炎の診療ガイドライン」によれば、高齢者では、自然発生の細菌性髄膜炎であっても、口腔内連鎖球菌細菌性髄膜炎が原因菌が原因になることが低い割合ながらあることが分かっているからです。
ただし、口腔内連鎖球菌が原因菌であることは、整形外科のクリニックで感染が生じたことの有力な傍証にはなります。

この場合、調査すべきは、そのクリニックでのブロック注射施行時の実施体制でしょう。医師や介助の看護婦は清潔条件下で処置を行っているのか、なかんづくマスクをつけているのかが重要なポイントになります。これはカルテからはわからないので、このクリニックでブロック注射を受けたことがある他の患者様から情報を収集するなどといった調査が必要でしょう。

さらには、懸念されていた通りに、注射針が硬膜を貫いて髄液漏が起こり、髄膜炎を発症した可能性もあります。
しかしその場合、それをカルテに記載してあるとは思えないんですよね……。

ただ、カルテの開示請求はそれだけで十分な威嚇効果があると思います。
カルテ開示請求について
http://homepage3.nifty.com/ibutan/karute.htm

ただ、先方は開業医ですから医師会を通じていつでも弁護士に相談することができます。もし訴訟等を念頭に置かれているのであれば、早い時期から弁護士にコンタクトをとっておくことをお勧めします。

以上、ご参考になれば幸いです。
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