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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14356
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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現在55歳の男性です。5歳頃から強迫性障害(不完全恐怖)があり、症状が出ると2~3ヶ月間は続きますが、症状の無い時は

解決済みの質問:

現在55歳の男性です。5歳頃から強迫性障害(不完全恐怖)があり、症状が出ると2~3ヶ月間は続きますが、症状の無い時は少し神経質なくらい でまあまあ普通です。今回、以前から非常に思い入れのあった「印鑑」を通信販売で購入しました。そうしたら完全な印鑑が送って来るはずであったのに、印鑑ケースに入れた印鑑が持つ度に中で動きコトコト音がしてしまうので「この事だけがクレームだ」と手紙に書いてケースだけ送り返したところ、送って来た実印の方もよく見てみるとイボのようなものが3つほど印材に付いていてがっかりしました。そこで、これもクレームとして送り返そうかと思いましたが、既にケースだけがクレームだと書いてケースを送ってしまった事もあり送り返す事も出来ず、また、この3つの印材に付いたイボのようなものが異常に気になりだし、又、なぜこんなささいな事がこれほどまでに気になるのかと、どうにか気にしないようにと思えば思うほど気になって、泥沼に陥り、本当ににっちもさっちも行かなくなり本当に苦しんでいます。以前から森田療法やその療法の「生活の発見会」などもやってはおりますが、一向に大した効果はありません。どうしたらよいでしょうか?
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

強迫性障害は専門分野の一つですが、こうしたご質問をこのサイトに投稿された時点で、相談者様は一歩(だけ)改善に向けて前進していると言えると思います。

相談者様のように、自分でもこんなことを気にするのは不合理だと思うし、その不合理なことで苦しみたくないと思っているのに気にせずにはいられないのが強迫性障害です。
ただ、病歴50年ともなると強迫観念とご本人の健康的な思考の部分が一体化して、この「不合理への自覚」が希薄になってしまうことが少なくありません。

それがここまで症状を明確にとらえられ、問題点を認識されているだけでも、予後良好のサインだと考えます。
森田療法やその療法の「生活の発見会」を経験されたことはその意味ではある程度お役に立っているのではないかと愚考します(「一向に大した効果はありません」とのことですが、あまりこういうワーディングは使われない方がいいかもしれません)。

さて、強迫性障害治療のゴールデンスタンダードと言えばSSRIを中心とした薬物療法と行動療法の組み合わせですが、薬物療法は受けられていますか? また、行動療法(曝露-行動妨害法)は試みられたことがあるでしょうか?
質問者: 返答済み 5 年 前.
薬物療法はいくらでもありますが、少し恐怖感のようなものがうすれるような気はしますが、根本的解決になった事は一度もありません。又、一つの症状にずーっとなっているのではなく、色々な事に対して強迫観念になりますし、症状が無い時は強迫観念はほとんどありませんし、以上な訳で何に対してどれに対しテーマ絞って行動療法というものをしていただければよいのか、それも分からないので行動療法は試みた事はありません。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
ご返信ありがとうございました。

もしかしたら、治療にも完全を求められているのかもしれませんが、強迫性障害を完全に治せる治療法はありません。SSRIも、一部の著効例を除いては相談者様のように強迫観念に伴う不安感の減弱が得られ るだけです。

行動療法については、イメージされているようなモグラ叩きのような治療ではありません。Aという症状を行動療法によって抑え込んだらBが、Bを抑え込んだらCが、というようなことはありません。
Aを抑えることでBもCも現れにくくなります。脳機能研究では、行動療法によって、強迫性障害の患者様で異常興奮が起きやすい脳部位の興奮が起こりにくくなることが明らかになっています。
臨床的には患者様が強迫観念に対してどのように対峙すればよいかを学ぶことで、その技法を複数の症状に「応用」することが出来るようになります。

ご記載を拝読するかぎり、相談者様は体系だった治療を継続的に受けられたことがなく、しかし一方で病気から解放されたいと祈念されているように思います。
治療に完全を求めるのではなく、徐々にでも、部分的にでも症状を軽減していくことで相乗的に効果が上がっていくのが強迫性障害の治療です。結果として100%の改善は得られないかもしれませんが、相談者様にとっては特に、その100%ではない治療結果を受け入れることがまた次の治療のステップに繋がるものと愚考致します。

我流で治療を選び、全か無かの自己判断でその成果を短いスパンで判断するのではなく、効果が広く実証された治療法を淡々と継続することが結局は最善の結果をもたらします。
医療機関を受診し、SSRIの処方をお受けになり、行動療法を行うことを強くお勧め致します。

以上、ご参考になれば幸いです。
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