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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14293
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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高機能自閉症の22歳の男性です。投稿しているのは母です。近頃、つまらないことで因縁をつけたり、家を出たい、僕のこと受

解決済みの質問:

高機能自閉症の22歳の男性です。投稿しているのは母です。近頃、つまらないことで因縁をつけたり、家を出たい、僕のこと受け入 れないんなら、死ぬ。とか、恵まれた家庭環境からは、ありえない思考に及ぶのですが、家族はどう対処したらいいですか。ちなみに投薬はリスパダール、ルポックス、デバスを一日各一錠、服用しています。昼夜は少し逆転しています。それでも、用があれば起きて出かける意思はしっかりしています。来年職業関係の学校を受験予定です。
                               
                            以上    輿水和子
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
こんばんは。猫山と申します。
現在は一般病院で「普通の」精神科医をやっていますが、大学病院在籍時は児童・青年期症例を診察するグループで臨床と研究に従事していました。

高機能自閉症とっても患者様ごとの個人差が大きいのでいくつか周辺情報をいただけないでしょうか。

①ここに至るまでの学歴と、学校での適応、学業成績

②医療機関にかかられたのはいつからですか?

③現在リスパダール等を処方しているのは一般の精神科医でしょうか? それとも児童・思春期・青年期の専門医でしょうか?

④こういった反抗的、攻撃的な言動、死について口にするようになったのは初めてだと理解してよろしいでしょうか。

⑤ご子息の人間関係、社会活動度について教えてください。

以上、確認させていただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.

①普通高校卒、大学中退。勉強は親が少しホローしてここまでなんとか。親しい友人はおらず、小学校時代を良よくも悪くも懐かしむ。いじめもあったが、世間で言われるほどのものでなく、親や教師に守られていた。それでも恨み言をいつも言って興奮している。フィードバックが激しく昨日いい人だったのに、今日は悪い人になっていることもしばしば。いい思いでも多少はあるが本人はいつも被害者的発想。

 

②大学に行かなくなってあわてて一番近い心療内科へいった。これが初めてで、自閉症との判断は、県の相談所でテストなどにより判断された。(中学生の時)。実際には、3歳よりおかしかったが、周りの理解を得られず、病院へは行けなかった。

 

③あつぎ心療クリニックの福田先生で、東海大学の専属カウンセラーでもあるので、青年にはくわしいはず。

 

④過去に大学に行かなくなったとき、投げやりになり、自分の部屋にある2階から飛び降りて死ぬ。と言っていたので、留守に出来なかった覚えがあります。今回は、包丁でさして死ぬ。と言っています。冗談は言うなと言うと本気だと言うので、それ以上はだまってました。

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
追加情報ありがとうございました。

病棟業務が立て込んでおりますので、夕方以降に詳しく回答させていただきます。ご了承ください。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
大変お待たせしまして申し訳ありませんでした。

ご子息のように、被害的になったり、攻撃性・衝動性が前面に出る現象は、思春期・青年期の高機能自閉症の患者様ではしばしば見らるものです。

自閉症とはコミュニケーションの障害であり、他者の意図や考えを言語的・非言語的なコミュニケーションを通じて読み取れないことが主な病態の一つです。
しかし、適切なサポートを受けて成長すると高機能自閉症の患者様は、思春期・青年期には他人の考えや意図を読み取る方法を「学習」するようになり、トラブルが減ってきます。
ところが、この学習されたコミュニケーション方法が二次的・三次的な問題を生むことになります。

たとえば「空気が読めるようになった」が故に、これまでいじめられていても周囲に無関心いた患者様が、周囲の人々の些細な言動に対して、過剰な反応をとるようになったり、自分が障害の故に低い評価を受けていることが理解できてしまうようになるのです。

また、高機能自閉症の患者様が後天的に獲得したコミュニケーションは独特の文法を持ったものであることが多く、無意識に他人の意図を把握できる健常者と異なり、高機能自閉症の患者様は、他人の言動を読み違え、曲解して、被害的になることがあります。

長くなりましたが、ご子息はこのような理由で、現実に直面し、他人と交流できるようになったが故に混乱をきたされている可能性が大です。

自閉症の方に特化したカウンセリング、精神療法的なアプローチが必要ですが、現状では取りつくしまが無いかもしれませんので、主治医と相談して一時的に薬物、特にリスパダールの量を増やし、鎮静をかけることをお勧めします。
薬物の力で落ち着かせた後で、カウンセリングによって被害的、攻撃的、衝動的になってしまった理由を解きほぐし、修正・再学習していただくようなアプローチが必要です。

以上、ご参考になれば幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.

ご丁寧なご解答ありがとうございました。念のためにお聞きしたいのですが、前より状態が悪くなっているのではなく、成長過程で起こる不具合ととらえていいのでしょうか。また、近所のホームドクターは自閉症でなく、統合失調症ではないかと言われました。また、少量ではありますが、薬の副作用ということはないですか。また、人格障害にも似ていますが。

また、学校という、集団に入れても悪化しないでしょうか。本人は多少の不安を感じながらも、家に居てすることがないより、外へ出たがっているのですが。

                                              輿水 和子

専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
おはようございます。

ご記載を拝読する限りは、高機能自閉症の方の「成長過程で起こる不具合」として典型的なものだと思われます。

近所のホームドクターが自閉症や発達障害の専門医でない限りは、統合失調症と自閉症を鑑別することは不可能でしょう。実はこの誤診はしばしば起こり、社会的にも問題になっています。
世田谷区における精神疾患の「早期介入」に関する当事者からのお願い
診断問題

薬の副作用で被害的・衝動的になることはないと考えます。
人格障害と自閉症の判別もまた困難ですが、どちらの後天的に発症するものではありませんので、中学生時に人格障害的な言動がなかったのであれば自閉症の診断を優先して考えるべきでしょうね。

現状のまま、何の手立ても講じずに学校に入ることはあまりお勧めできません。主治医(ホームドクターではなくあつぎ心療クリニックの福田先生)に相談の上、現状を改善したうえで学校に行かれるべきと考えます。
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