JustAnswer のしくみ:
  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。
猫山司に今すぐ質問する
猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
61645565
ここに 医療 に関する質問を入力してください。
猫山司がオンラインで質問受付中

32

解決済みの質問:

初めまして。私は人格障害を疑われている32歳の男性です。
お聞きしたいのは、私は人格障害なのか
そして、それは改善できるのかです。

私は子供の頃から人付き合いが下手でした。
いつも馬鹿にされ、それにいちいち反抗するので嫌われます。
私は不器用な人間ですので技術の習得や物事の理解に手間取る時があります。
親切にそれを指摘してくれる人もいますが、攻撃的に指摘されたり、挑発的な態度を取られたりすると感情的になります。

「言われる程 度の能力しかない自分が悪いのだ」と解釈し、受け入れようとしますが、やはり、心の奥では納得していません。
また、そう考えると自分への憎悪、いつまでも出来ない自分が憎いのと攻撃?してきた相手への憎悪で感情が高ぶってしまいます。
そして衝動的に暴力的な反応になってしまい、自分に不利な状況を招いてしまいます。

はっきり言って、些細なトラブルだし、相手に悪意があろうが、なかろうが、自分を高める「材料」を取り出して、成長していけば良いのですが、頭では解っていても、そのトラブルにいつまでもこだわり、悪感情を高めてしまいます。

なので職業も安定せず苦しんでいます。職を得るために通っていた准看護師の学校も実習先で自分の些細なミスが許せなくなり、暴れ、休学、進退の是非を問われている状態です。

現在、神経科への通院とNPOのカウンセラーの相談に通っています。ずっと自分の感情に苦しんでいますが
なんとかしたいです。
投稿: 6 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
おはようございます。猫山と申します。精神科医です。

いくつか確認させて下さい。

1) 人格障害にも何種類かありますが、通院されている神経科の主治医やカウンセラーからは詳しい病名の説明は受けられているでしょうか。受けておられたら教えていただけますか?

2) 発達障害の可能性もなきにしもあらず、と現時点までの情報からは思われますが、幼少時に発達の遅れや偏りを指摘されたことはありませんか? また、現在の主治医やカウンセラーからその可能性を指摘されたことはありませんか?

3) 現在、具体的にはどのような治療を受けられているのでしょう? 神経科からはお薬は出ていますか? カウンセリングではどのようなテーマ、スタイルでセッションが進められているのでしょう。

お手数ですが、ご回答いただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 6 年 前.

書き込みありがとうございます。学校ですが退学を勧告されました。

 

1)ですが、人格障害の疑いだけで、詳しくは説明してもらっていません。

とりあえず、薬を処方して様子を見ましょうという話になっています

 

2)ですが、未熟児ぎりぎりの早生まれなので、子供の頃は周りより、成長が遅いところがあったと思います。しかし、なにか診断や治療を受けたことはありません。

また、現在の主治医やカウンセラーからは、発達障害の指摘は受けていません。

 

3)神経科ではデパケンR200 200mgを就寝前に二錠、飲んでいます。

感情の興奮を抑えるのを期待して処方してもらっています。

あまり、効いている感じではないですが、副作用もないです。

薬を飲み始めて、約一か月位です。

 

カウンセリングはまず、エゴグラムをやって心の動きをグラフにしました。

平常時は「へ」の字型の平均的な結果でしたが、ストレスがかかった時はAが突出してCPとNPが逆転しました。

そして「関わり方プロフィール」という、エゴグラムに似たテストで物事をネガティブに受け取りやすいという結果がでました。

 

カウセリングはこの結果を踏まえ、性格を少し是正していきましょう、という話で進んでいます。まだ、テスト以降のカウンセリングは受けていないです。

 

なかなか日程が合わず、月1、2回のカウンセリングです。

 

専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
ご返信ありがとうございました。

以下、相談者様の診断が境界性人格障害であるという前提で見解を述べさせていただきます。
もしかしたら、「境界性人格障害的ではあるが、診断基準を完全に満たしていないので、細別はしていない」ということなのかもしれません。

ちなみに、精神科の臨床・研究でもっとも広く用いられている『DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引』における境界性人格障害の診断基準は以下の通りです。以下9項目のうち5つ以上を満たすこととなっています。

1. 現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとする気も狂わんばかりの努力

2. 理想化と脱価値化との両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる不安定で激しい対人関係様式

3. 同一性障害:著明で持続的な不安定な自己像や自己観

4. 自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの(例:浪費、性行為、物質濫用、無謀な運転、むちゃ食い)

5. 自殺の行為、そぶり、脅し、または自傷行為のくり返し

6. 顕著な気分反応性による感情不安定性(例:通常は2~3時間持続し、2~3日以上持続することはまれな強い気分変調、いらいら、または不安)

7. 慢性的な空虚感

8. 不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難(例:しばしばかんしゃくを起こす、いつも怒っている、取っ組み合いのけんかをくり返す)


9. 一過性のストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離性症状

8は満たしていそうですよね。2、3、6もありそうです。他はいかがでしょうか。

診断基準をお示してからこう申し上げるのも矛盾して感じられるかもしれませんが、問題がはっきりしているかぎりにおいては細々とした診断があまり意味をなさないのも確かです。

初めのご相談文を拝読する限り、相談者様は、感情の昂ぶりが無い時においては、ご自分を客観的に観察し、問題点も把握する健全な部分を持たれているようです。
境界性人格障害の治療においては2つの立場があり、1つは「性格は変わらないので、性格を変えるのではなく、その性格のままどのように社会に適応していくかを模索する」という立場で、もう1つは「性格を修正していくことは可能である」とする立場です。

実際には個々の患者様の病理の深さに応じてどちらの立場をとるのかを選択していくのですが、相談者様の担当カウンセラーは後者を選んだようですし、私もそれに賛成です。
つまり、相談者様の最初のご質問、「私は人格障害なのか そして、それは改善できるのか」というご質問に対する私の回答は、「人格障害かもしれない。しかしそれは改善が可能だろう」ということになります。
ここで「改善」という言葉を用いられたのは好判断で、どんな治療を受けてもさすがに別人格になれるわけではないので、相談者様が良い意味でのご自分らしさを失わずに問題行動を自己制御できるようになるという意味で、「完治」よりは「改善」がふさわしいでしょう。

治療内容も標準的だと思われます。
治療は、感覚的には薬物療法が2、精神療法(カウンセリング)が8くらいの比重でしょうか。

薬物療法に関してはデパケンはこうした目的で良く使われ、それなりに効果があります。ただ、少し量が少ないような気もします。本来は採血して血中濃度を測りながら「有効血中濃度」に達する量まで増やした方が効果が上がるので。もし主治医がそういったことを話しやすい方なのであれば「有効血中濃度まで使わなくても効きますか?」と確認してみてもいいかもしれません。

カウンセラーの対応に問題は見当たりません。お任せしていいのではないかと考えます。

学校の件は残念でしたし、治療には時間がかかるので途中でまた後悔していしまうようなエピソードもあるかもしれません。
しかし、相談者様が、稀に見る恵まれた治療環境におられることも確かです。
治療を続ければ必ず結果は出るはずですので、あきらめずに頑張って下さい。

ご快癒を祈念しております。
猫山司をはじめその他名の医療カテゴリの専門家が質問受付中

医療 についての関連する質問