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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14381
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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6.7

解決済みの質問:

躁鬱と診断受けた主人は、現在ほとんど躁状態は見られないにも拘らず、デパケンを今後6.7年間のみ続ける必要といわれています。最近はうつ状態が日増しに強くなってきているようで傍で心配です。
いっそのこと、主治医には無断でデパケン服用をやめさせようかと思うほど欝の様子が見受けられますので、家族としても困惑の限りです。これまでセカンドオピニオンを採択してきませんでしたので他の医師に相談することも念頭にあります。
本当にデパケンはまったく躁状態のない主人にふさわしいおくすりなのでしょうか?
投稿: 6 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
こんばんは。猫山と申します。精神科医です。

質問内容は理解しているつもりです。
以前に要領を得ない回答を受けられたことがおありだったのでしょうか?

端的にお答えすれば、ご主人は、デパケンかそれに類するお薬を、6~7年どころか、生涯に渡って服用する必要があります。

躁うつ病はうつ病よりももっと「脳の病気」としての側面が強い疾患で、気分安定薬(精神安定剤ではありません)を一生服用する必要があります。
気分安定薬としてはリーマス、デパケン、テグレトール、ラミクタールといったお薬が日本では使用可能です。

その上で、うつ状態になったらある種の抗うつ薬を期間限定で、躁状態になったら抗精神病薬をやはり期間限定で、使用します。
すべての病相(躁、うつ、寛解期)を通じて気分安定薬は継続します。
気分安定薬には、気分を一定の幅に収める=躁もうつも予防する効果がありますので、ご主人の場合は、うつだからこそデパケンを継続する必要があります。
デパケンのせいでうつになるということはありません。

気分安定薬には有効血中濃度があり、下限を下回ると効果が十分現れず、上限を上回ると深刻な副作用が出るので、血液検査をして薬がどれくらい血中に溶け出しているかを確認しながら個々人の患者様に合わせて用量を設定する必要があります。

1) このあたりは躁うつ病(双極性障害)のイロハなのですが、主治医から説明は受けておられませんか?

2) デパケンを服用されていてもうつ状態を呈するということは、①デパケンの血中濃度が十分ではないか、②血中濃度が十分であるのならばデパケンがご主人に合っていないので抗うつ薬の併用または他の気分安定薬への変更が必要かもしれない――という2つの可能性が考えられます。
ご主人の現在のデパケン(バルプロ酸)の血中濃度はどれくらいでしょうか?

ご参考まで。
双極性障害の手引き
(理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チーム・チームリーダー、国際双極性障害学会の理事:加藤忠史)
質問者: 返答済み 6 年 前.

主人場合躁状態になったのは5.6年間隔で今ではほとんど見ることがありません

デパケンで欝状になることはありえないとの回答ですが、躁状態がない患者に

デパケンを投与するのは正しいのですか?

デパケンによる不眠、食欲減退、行動の不安など副作用がどんどん積み重なっているようにしか思えないのですが。

 

専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
ご返信ありがとうございます。

> 主人場合躁状態になったのは5.6年間隔で今ではほとんど見ることがありません
躁とうつを合わせて、年に4回以上病相が認められる場合を「急速交代型」と呼び、治療が困難な躁うつ病として扱われます。
逆に言うと、大半の躁うつ病患者様は年に1~2回、躁かうつがあれば多い方で、大半は数年に1度どちらかを呈する程度です。
ご主人の躁-うつの出現感覚は標準的な部類だと思われます。
また、躁うつ病とはいっても、頻度は圧倒的にうつ病相が高く、躁病相は障害に数回現れる程度である方がほとんどです。

> デパケンで欝状になることはありえないとの回答ですが、躁状態がない患者に

デパケンを投与するのは正しいのですか?

正しいのです。

糖尿病の患者様が、血糖値が下がったからといってインシュリンを止められないのと同じ理由です。

気分安定薬は、躁に対するお薬ではなく、躁、うつ両方の予防薬ですから、全病相に渡って服用し続ける必要があります。

 

> デパケンによる不眠、食欲減退、行動の不安など副作用がどんどん積み重なっているようにしか思えないのですが。

デパケンは副作用としてはむしろ眠気や食欲亢進を呈しやすいお薬ですから、デパケンの副作用の蓄積でご記載のような症状が出現することは考えにくいと思います。

素直に読めば、うつ状態の症状でしょう。

そして、デパケンでうつ状態が引き起こされることはありません。

 

重ねて確認させて下さい。

1) このあたりは躁うつ病(双極性障害)のイロハなのですが、主治医から説明は受けておられませんか?

2) デパケンを服用されていてもうつ状態を呈するということは、①デパケンの血中濃度が十分ではないか、②血中濃度が十分であるのならばデパケンがご主人に 合っていないので抗うつ薬の併用または他の気分安定薬への変更が必要かもしれない――という2つの可能性が考えられます。
ご主人の現在のデパケン(バルプロ酸)の血中濃度はどれくらいでしょうか?

質問者: 返答済み 6 年 前.

退院以来14ヶ月たちますがこの間血中濃度は一度も計測していません。

結果待ちに一週間掛かるとのことで今までも入院中に2度行われたのみです。

現在服用中のデパケンがあっているかどうか、デパケンの副作用とばかりしか

思い当たらないのは間違いでしょうか。

他の医療機関を訪れるのがよいか、主治医に相談するのがよいのか迷っています。

専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
デパケンに対する相談者様の解釈は、失礼を承知の上で申し上げますが、間違っています。

あまり「とばかりしか思い当たらない」というような考え方は一般論としてプラスにならないことが多いですよ。

ただ、転院の可能性については私も考えるところがあります。
詳しくは後程。
質問者: 返答済み 6 年 前.

有り難うございます。

副作用といわれている部分でこの2週間余り悩まされ続きで

主人の弱った様子は見るに忍びませんので、デパケンのせいと思い込んでいました。

詳しいご回答を後ほどとのこと、お待ちします。

専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
少し空き時間ができましたので続きを。中途半端なところで中断するかもしれませんが。

ここまでの相談者様とのやり取りで私がいちばん強く感じているのは、ご主人が比較的長く躁うつ病を患われているにも関わらず、デパケンの役割を含めた躁うつ病治療の治療方針について、相談者様がご主人の主治医からほとんど説明を受けられていないかのように思われることです。
もし私が最初の回答でしたような説明をこれまで受けられてこなかったのであれば、それだけで現主治医の治療方針には?を1つ付けてようでしょう。
慢性疾患である躁うつ病の場合、ご本人だけでなく、ご家族の服薬に対する理解も不可欠だからです。

また、治療ガイドライン的に申し上げれば、気分安定薬による維持療法を受けられている患者様がうつ状態を呈した場合にまず取るべき手だては、気分安定薬の有効血中濃度範囲内での増量です。
気分安定薬のにはうつ病相を持ち上げる効果と躁病相を抑え込む効果もあるので「躁転」のリスクが無いからです。
この方法をとるためには現在のデパケン濃度を把握しておく必要がありますし、デパケンの増量後も血中濃度測定を行って中毒域に達してしまっていないことを確認する必要があります。
14ヶ月間1度も検査を行っていないということは主治医にはこの治療手法をとる気がないということを意味しますが、やはりここにも?がつきます。何事もなくとも年に2回程度は血中濃度測定は行うものなので。デパケンの場合は特に、高アンモニア血症という副作用が起こることがありますから、定期的血液検査は不可欠です。

仮にデパケンが十分量用いられていてご主人がうつ病相を呈してあるのであれば、SSRI と呼ばれるカテゴリーの抗うつ薬を一定期間併用するか、デパケンにはご主人の病相を予防する効果が十分にはなかったのだと考えて気分安定薬の変更を検討すべきでしょう。

拝察するところ、主治医はご主人のうつ状態を放置し、何の方策も講じていないように思われます。

躁うつ病治療を適切に行う知識と技術が不十分医師である確率が高いように思うので、デパケンを止めるのではなく病院を変えることとを考えられたほうが得策かもしれません。
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