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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14357
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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37歳男性です。ちょうど1年前、肺に陰があるということで、手術を行いました。結果は良性でしたが、肺の一部を切り取る結

解決済みの質問:

37歳男性です 。ちょうど1年前、肺に陰があるということで、手術を行いました。結果は良性でしたが、肺の一部を切り取る結構、きつい手術でした。1ヶ月仕事を休み、復職しましたが、不眠気味になったり、主治医の先生から「免疫力が落ちてるのかな?」とか言われたことをいつまでも気にしてしまったりして自分の健康に自信が持てません。このまま悩み続けたら、また病気になるのではないか?くよくよするのをやめよう、やめようとするとさらに頭から離れないという状況です。ノイローゼ気味です。幼い頃からチック症状や自律神経失調症を経験しており、決して神経が図太い方ではないようです。でも、自分を変えたいんです!ちなみに、今は病院にかかっておりません。何ヶ月か前までは、少しの不調ですぐ調べてもらうということを繰り返していましたが、病院依存をやめようと思い、行っていません。(結局、こうやってご相談している次第ですが・・・)アドバイスをお願いします。
投稿: 6 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 6 年 前.
相談者様はかなりのところ正確にご自身の状態を把握されているように思います。

精神医学的に診断をつけるとすれば、「心気症」ではないかと思います(ご本人を診察せずに、ご質問のご記載からに基づくものであることはご留意ください)。

米国精神医学界による診断マニュアル「精神疾患の診断と統計の手引き」(DSM)の診断基準を以下にお示しします。
【診断基準】
1. 頭痛や胃痛といった、ささいな心身の不調を誤って 解釈し、「重い病気にかかるのではないか」または「重い病気にかかっている」と思いこんでいる。 検査などで医学的に違うことが明らかになっても、考えを変えられない。
2. 1の確信は妄想のような頑固さはない。また、醜形恐怖のように、 外見についての心配とは限らない。
3. 1のように確信しているために強い苦痛を感じていたり、社会的、職業的、 そのほか重要な場面で支障がある。
4. この状態が6ヶ月以上、続いている。

いわゆるドクターショッピングのもとになる疾患の一つであり、多くの診療科の医師がこの病気を知っています。

この病気に関しては、インターネットの普及とともに、患者数が増えてきたような印象が個人的にはあります。
誰もが、医療情報にアクセスすることができる一方、ネット上の情報の質は玉石混交であり、その選り分けは非専門家には難しいため、患者様がご自分の中で独自の取捨選択を行い、疾病概念を作り上げ、そこに固執してしまうからからかもしれません。
相談者様におかれましても、あるいは「心気症」という病名を既にインターネットで検索されていたりするのではないでしょうか。

この疾患の治療については標準的なやり方は定まっていませんが、例えば私ならば森田療法的アプローチをとることにしています。すなわち、
①基本姿勢は「不安があっても普通の生活」。つまり、身体の病気に関する不安があっても、学生ならば学校に休まず通って勉強し、会社員なら会社に行って仕事をする。家に引きこもっていると自分の身体に意識が向きやすくなるからです。
②精神科主治医の許可なく病院受診はしない(鍼やマッサージ等も含みます)。他科受診は、身体疾患を有しているかもしれない、という不安を増強する結果になります。しかしそれで仮に身体疾患が見落とされた場合でも患者様ご自身の自己責任。
③①や②が守れない場合は治療終結もありうる。
というのが治療方針ということになります。

要 は身体の不調が過剰に気になる精神疾患だということを患者様に自覚してもらい、リスクも背負っていただいたうえで、自助努力で病気を良くする(悪くしな い)生活スタイルを送っていただく、という方針です。その努力ができないのであれば通っていただいても意味が無いので通っていただく必要は無い、というこ とになります。
私の場合は安定剤に加えて十分用量のSSRIによる薬物療法も行いますが、割合としては患者様の努力8、薬物療法2くらいの比率で寛解に寄与するタイプの疾患だと思います。

相談者様の病気との付き合い方は間違っていないと思いますが、現在の苦痛が大きいのであれば、心療内科/精神科を受診されるのも一法です。
その場合、治療方針がブレるのはこの疾患の治療においては特に望ましくないので、この手のネット相談を利用されるのも治療的ではないかもしれません。

この質問も、ここまでにされた方がいいかもしれませんし、恐らくご自分で「心気症」に関して調べられることも必ずしもプラスには働かないでしょう。
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