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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 医療
満足したユーザー: 14067
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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質問者の質問

はじめまして。
私は過去に 摂食障害でした。過去に拒食(2年)そして 過食嘔吐(6年)
現在は完治しまして、7年程です。 実はここ5年程体調が思わしくなく、まず胃腸の不調、
恐らく消化器が酷使しすぎたせいで最近はあまり食欲が出ません。消化機能が落ちている感覚です 。
また、何時間寝ても疲れが取れず、 ずーっと寝ていたいような感覚、です。
日中は、立ち仕事をしていますが、働く前から すぐに座りたくなり、 立ちくらみ(目まい)、吐き気、頭がーボーっとして
仕事の作業をニアミスしてしまう。とにかく集中できないような頭のぐらぐら感があります。
以前病院で少し血圧が低かったです。 
顔色は悪いと思います。 
目の下のくま、今の季節(神奈川県)で、長袖を屋内で着なくては耐えられない冷えがあります。
横になると脳が楽になります。 正直いつまでこのような状態なのか、、と思うと辛いのですが。
もし心臓や 循環器、血圧、や胃腸で 治せる治療があるのならば直したいのでアドバイスをいただけないでしょうか?
ドック検査に行った方が良いのかなど。
過度なダイエットなどの、リスクでどの程度、何処に不和が生じてるのか手がかりを下さいm( )m
お願いいたします。どのような検査が適していますか?薬などの知識も、できれば教えて欲しいです。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  docmmart 返答済み 5 年 前.
摂食障害から生還されて、ほんとうによかったですね。

今現在は、どの医療機関にもしばらくはかかっておられないようですから、まずは内科で基本的なことを調べてもらう必要がありますね。

年頃の女性の ようですから、妊娠の可能性は?
妊娠による体調の変化に少し似ていますね。
でも症状が数年続いているから可能性は低いかも。

あとは、貧血の可能性? これは、血液検査によりすぐにわかります。
また、鉄分が不足なら、鉄分を補給すればいいことになり、それも医師から指示があることでしょう。

あと、5年ほど調子の悪い胃腸関係ですが、確かに過去に酷使をされた経緯はありますので、これも内科で診てもらい、必要ならば胃腸薬を処方してもらうか、胃カメラを飲んで中を見てもらうことも必要かと思いますね。

血圧もしっかり測ってもらい、必要ならば24時間の心臓のホルターモニターなどで、心臓関係も調べてもらうといいですね。

あなたの症状は、どちらかと言うと不定愁訴という部類で、これと言ってこれが悪いのでは?と特定するのはこのサイトで限界がありますが、まずは内科で血液検査等(甲状腺の機能検査を含む)、受けていただくことを強くお薦めします。

そして、何も異常が見つからなかったら、その上で心療内科/精神科へ受診、ということになるでしょう。

そう、まずは内科ですね。

何か、質問があればいつでもどうぞ。

考えられる診断として、次のようなものも一応あげておきますが、この診断は内科的検査で器質的的病変がなかった場合に診断されるものです。

自律神経失調症

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%BE%8B%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87


慢性疲労症候群

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%85%A2%E6%80%A7%E7%96%B2%E5%8A%B4%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
摂食障害は、一定期間以上続くと、身体疾患として取り扱うべき側面が強く現れるようになり、精神疾患としての摂食障害が寛解した後もその影響が続くことがあります。
この「摂食障害の身体的後遺症」とでも呼ぶべき状態については、なぜかあまり広く知られていません。

以下、私の経験に基づく、現在の相談者様の身体的コンディションに関する見解をお示しします。
1) 低代謝:摂食障害の場合、制限型でも無茶食い・排出型でも、必要なカロリーが体に入ってこないため、身体の防衛反応として基礎代謝を低下させ、消費カロリーを減らそうとします。この傾向は、摂食障害からの回復後も続き、その持続期間は病歴の長さに比例するようです。
相談者様の低血圧や低体温はこの低代謝が反映された症状である可能性があります。

2) 腸管運動の低下:これには末梢性の要素と中枢性の要素があります。末梢性の要素というのは、単純に腸の筋力低下です。腸は大雑把に言えば平滑筋という筋肉でできた筒のようなものです。拒食の間はまった く胃腸に食べ物が入ってきませんし、過食の場合も嘔吐してしまうのでやはり大腸にまでは食べた物がほとんど届きません。本来腸は食物から栄養分や水分を摂取しつつ、蠕動運動で食べ物の残り滓、つまり便を肛門側に移動させていきますが、摂食障害の患者様では長期に渡ってこの機能を使わないことになるため、腸管が、いわゆる廃用性の機能低下を起こします。消化吸収能力は落ち、蠕動運動を起こす筋力が落ちます。このような状態なので、摂食障害の患者さんを入院治療に導入していきなり普通の食事をさせると、十中八九、消化不良と強度の便秘を呈します。
また、人体というのは良くできていて、嚥下反射や胃・結腸反射という一連の脳の働きによって胃腸の働きを制御しています。食べ物を飲み込むことで食道の蠕動が促さ れ、胃に食べ物が入ることで結腸の運動が促され……といったふうに、咀嚼と嚥下をスイッチとして、消化から排泄をスムーズに行うよう食道から結腸までの働きを連動させる仕組みが脳に備わっているのです。摂食障害ではこの連動が乱れます。特に食べ吐きを長く続けると、胃に食べ物は入っても結腸は空なので、胃・結腸反射は「空打ち」になり、脳は次第に、「胃に食べ物が入ったからといって結腸を動かして排便を促してやる必要はないんだな」と解釈するようになって、反射を起こさせなくなります。この連動を再獲得するのは難しいようで、寛解後も胃腸薬や下剤を手放せない患者様も少なくありません。
過食嘔吐が長かった相談者様の場合、中枢性の機序で胃腸機能の低下が起こっている可能性が高いかもしれません。

3) インシュリン分泌:摂食障害の患者様は食べないか、食べても吐くかしているので、血液検査 をすると血糖値その他で明らかな低栄養状態を呈していることが分かります。入院しても最初は食べることに抵抗をしめしますから、点滴を行うことが少なくありませんが、糖分を多く含む点滴を行うと、急激に血糖が低下して、時には意識消失を呈します。糖分を点滴したのに低血糖とは矛盾しているように聞こえますが、これはリフィーディング症候群と呼ばれ、摂食障害を専門的に診ている医師にとってはしばしばお目にかかる症状です。喩えは悪いですが、アフリカの飢餓難民がボランティアに与えられた食料を急に食べたらその場で死んでしまった、という都市伝説的なエピソードを聞かれたことはありませんか? これはリフィーディング症候群によるものです。それまで低血糖状態で生活してきたところで急に血糖値を上げると、待ってましたとばかりにインシュリンが過剰に分泌されてブドウ糖を細胞内に取り込んで低血糖状態を生じさせるとともに、各種電解質のバランスも大きく揺らぐのです。なので、低栄養の期間が長かった患者様については飢餓状態に準じた栄養補給再開を行う必要があります。このインシュリン分泌のアンバランスも尾を引くようで、摂食障害からの回復後も血糖値の不安定は続くようです。
相談者様の「疲れが取れ」ない、「すぐに座りたくな」る、「集中できない」といった症状は低血糖によるものかもしれません。

ことほど左様に、摂食障害は後遺症としてエネルギー摂取と消費、精神機能や身体機能に影響を残す疾患です。

相談者様の場合、お体の不調の原因がどこにあるのかを調べ、それに応じた対策を講じるべきですが、普通の人間ドックのメニューでは摂食障害後遺症の評価を行うには十分ではありません。

まず、基礎代謝に関しては、市販の体重計の高機能タイプでも測定できることになっていますが、精度はかなり低いので、「呼気分析」と呼ばれる方法で精密に測定を行ってくれる医療機関を受診すべきでしょう。

胃腸運動に関しては、胃排泄能を呼気試験法胃排出能検査で測定することができます。

インシュリン分泌については経口血糖負荷試験を行って、ブドウ糖接種後の血糖値の変動に異常がないかどうかを確認する必要があります。

これらの専門性が高い検査を効率的に受けるためには、総合外来があるような大規模病院を受診する必要がありますから、摂食障害を診てもらった主治医に紹介状を書いてもらうとよいでしょう。

日常出来るリハビリテーション、対処としては、
1) 代謝を上げるために運動する。
2) 胃腸に負担をかけず、血糖の急激な上昇を防ぐために食事を小分けにする。
3) 必要ならばサプリメントや薬を用いる。
といった方法がありますが、代謝・消化器の専門家に検査を受け、栄養指導や運動指導を受けたうえで実践した方が効果は上がると思います。

大げさな話になってしまいましたが、摂食障害はそれだけの疾患です。
まだ人生先も長いですから、お体の現状チェックと、それに基づくリハビリテーションを行っていくことをお勧めします。
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
拙回答をご閲覧いただきありがとうございました。
もし、回答の内容に不足な点がございましたら、可能な範囲で対応いたしますのでご質問をご追加いただけると幸いです。
猫山司, メディカルアドバイザー
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