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docmmart
docmmart, ER救急医 准教授
カテゴリ: 医療
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経験:  医師
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質問者の質問

愛媛県在住 26歳の塾講師です。 6年ほど前に留学先のアメリカで体調を崩し、病院でうつと診断されました。カウンセリングと通院でしばらく様子を見ていたのですが、英語で自分の症状や気分を説明することがしんどくなり、通院もやめました。3か月一時帰国をして、調子が良くなったように感じたので、またアメリカ生活に戻り3年前に日本に戻ってきました。戻ってきてからも、気分や体調が低 調な状態で、ずっとまだうつのままなのでは…と思っていました。社会人になってストレスで体調を崩すことも多くなり、昨年の11月ごろに、なんとなく言葉の出にくさを感じるようになりました。もう限界だと思い、今年に入って心療内科に通うようになりました。診断は、対人恐怖から発症したうつということでした。薬もいただいて飲んでいたのですが、いまいちよくなっていると感じられません。体がだるい、眠れない、風邪をひきやすい、血管運動性鼻炎とも診断され息苦しくてしんどい、手や足などに水泡などができてかゆいのが治りにくい…など体調が良い時がほとんどありません。鼻炎や湿疹などに悩まされるのも、免疫力が落ちているとか、自律神経失調症のようなものなのでは…と思ったりもしています。根本的な何かが調子よくいっていないような気がするんです。 最近は病院に行くのもしんどく行けていない状態です。 うつで投薬するというほかに体調を改善できる方法はないでしょうか。それともうつを治してから考えるべきでしょうか。 まとまりのない文章で申し訳ありませんが、今の症状をわかっていただけたら幸いです。もしアドバイス等ございましたら、ぜひ返信をよろしくお願いいたします。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 医療
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
うつの間は大きな決断を下すな、というのが精神医学界のセオリーで、これは信じてもいいように思います。

まずうつを治すべきでしょう(お体の調子も悪いようなので、いちど内科的精査を受けた方がいとは思いますが。自律神経失調症という病気は存在しません)。
薬物療法以外に認知行動療法といった精神療法の有効性が知られていますが、この治療法の使い手はあまり多くはないので、まずは薬物療法ということになるでしょう。

なので、ちゃんと処方薬を服用して安静にして下さい……と言いたいところなのですが、これには若干懸念があります。

現在の処方内容はどのようなものでしょうか?
相談者様の場合、発症から本格的な治療に導入されるまでに5年間かかっていますので、若干治りが遅くなる可能性はあります。どんな病気も早期発見・早期治療された方が治りは良いので。
ただ、この間ほぼ未治療でやってこられたわけですので、薬物療法のオプションはかなり残されているはずです。
昨年の11月からですから既に10ヶ月近く経過しているわけですが、それでも「いまいちよくなっていると感じられ」ないのは、適切な治療がなされていないからであるような気がいたします。

もちろん、重症ではないけれども、中等症の症状がなかなか治らない、というタイプの患者さんがおられるのは確かです。
しかしそれも、あくまで十分な治療を受けたうえで下される判断です。

実は、ここに患者様にとっては不幸な事実があります。
2006年に毎日新聞で記事になりましたが、日本うつ病学会が調査した結果、日本のうつ病患者様のうち、適切な治療を受けているのは25%に過ぎないことが判明したのです。

だからというわけではありませんが、診断名や治療経過から考えても、相談者様の主治医が十分な治療能力をもっていない可能性は低くありません。

薬物療法を続けることを強く推奨しますが、他院でセカンドオピニオンを受けるか(このサイトで追加情報としてこれまでの処方推移と現在の処方 - 種類と量 - を教えていただければ、適切かどうかのセカンドオピニオンをお示しすることはできます。私でよければ)、転院も考慮しておいた方がよろしいかと考えます。

拙いアドバイスですが、少しでもお役に立てば幸いです。

最後にご参考まで。
上述の毎日新聞の記事です。毎日新聞のWeb版からは既に記事が削除されていますので、その全文をアーカイブしてあるブログの記事です。
たまたま私のブログですが、他を探しても全文が残っているところがなかったので。記事以外の部分はお読み流しください。

うつ病:適切な治療を受けているのは1/4
専門家:  猫山司 返答済み 5 年 前.
拙回答をご閲覧いただきありがとうございました。
もし、回答の内容に不足な点がございましたら、可能な範囲で対応いたしますのでご質問をご追加いただけますと幸いです。
質問者: 返答済み 5 年 前.
再投稿:Other.
すばやい回答で丁寧なアドバイスをいただきました。ですが、最後の部分で、精神科、心療内科に通院されている方が十分適切な治療を行けられていないという事実を教えていただきました。これはよくお聞きします。ですが、良い心療内科といわれているところが周囲に少ないのが現状です。転院は実際のところ簡単ではありません。そういった個人の現状、状況を見越していただきたいたいと思います。今の状況でできることをもう一度ほかの方に意見を頂けたら幸いです。
専門家:  docmmart 返答済み 5 年 前.
はじめまして。

私は、在米の救急医です。
いわゆる何でも屋なのですが、精神科の専門医の猫山先生のアドバイスのあと、どれだけお役に立てるかはわかりませんが、私の意見もここに述べさせてください。

たいへんお困りのようですね。
どうも、体も心もしっくりいかず、悪循環に陥っておられる様な感じです。

うつにうまく対処することで、気分の低調度や、体のだるさや眠れないなどという症状はおそらく改善されることでしょうが、血管運動性鼻炎や、手足にできる痒い水泡の部分はどうでしょうか。

血管運動性鼻炎は、アレルギー性の鼻炎と症状が似ていて、治療法も抗ヒスタミン薬や抗コリン薬を、局所的(鼻スプレー)に使うと症状が軽くなります。
また、手足の痒い水泡ですが、痒いだけで気分は落ち着きませんし夜も眠れません。
私は、アトピーなどの治療も痒みの治療を中心に行う主義です。
保湿に気をつけて、夜間布手袋をはめて休まれるとか、ステロイド軟膏は回復を早め、痒みにも効きます。ただし、医師の指示を守らないといけませんが。
鼻炎の治療として飲まれる抗ヒスタミン剤は痒みを止めますので手足の痒みにもききますね。
今できることとしては、上記のことも試していただきたいです。

さて、うつの方ですが、やはりあなたの場合は病歴が長いので時間がかかるかもしれませんが受診は継続された方がいいと思います。
投稿された内容をよく読みます限りでは、現在はお薬は飲んでおられないのでは?

うつのお薬は近年ではほんとうにいろいろな種類の良いお薬が出回っています。
お薬の調整に時間はかかるかもしれませんが、ひとつひとつじっくりためされて一番ご自分に合ったものを主治医と探されるといいと思いますよ。

あと、かぜをひきやすいとか。
体調を整える上でよく皆さんが忘れてしまわれることがひとつあります。

それは、全身の栄養状態です。
バランスのよいお食事を摂っておられますか。
お酒やタバコは控えましょう。
お食事がいまいちすすまないようならば、総合ビタミン剤や栄養補助食品も取り入れていただきたいです。
これは、ほんとうに基本的なことですが、いかがでしょうか。

アメリカに長くおられたんですね。
私もアメリカに根が生えてしまいましたが、このようにして日本の困っている方々とお話することで少しでもお気持ちが楽になればそんなにうれしいことはないです。

いつでもお気軽にご相談ください。
お大事になさって下さいね。
docmmart, ER救急医 准教授
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