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gyoenlegal, 司法書士
カテゴリ: 法律
満足したユーザー: 485
経験:  中央大学法学部卒業渉外法律事務所・司法書士事務所を経て新宿にて司法書士事務所を開業
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工務店などで造ったのではなく自分でトタンの木造倉庫を造っていたのですが、今回の17号台風で屋根が飛び他人の車を傷つけ

解決済みの質問:

工務店などで造ったのではなく自分でトタンの木造倉庫を造っていたのですが、今回の17号台風で屋根が飛び他 人の車を傷つけました。車の主から、素人作りの木造倉庫だからとばらされたのだ、車の修理をしろといわれたのですが、責任はございますか。造って6年は経ち、その間の台風では大丈夫だったのですが、今年は3回連続で台風が来て3回目の台風が今までの中で最強の強烈さで、耐えられなかったようです。近所のアルミのカーポートさえヘシ曲がっていました。飛ばされた時間帯は竜巻注意が同地区に出ていましたが、竜巻が発生したかは不明です。被害者は建築関係の仕事で、いろいろと実際に見たかは不明ですが当方の作り方はだめだったと非難しています。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 法律
専門家:  gyoenlegal 返答済み 5 年 前.

司法書士です。
分かりやすい回答を心がけて はおりますが、ご不明点等ございましたら、お気軽にご返信下さい。
大変なご状況下と存じますので少しでもお力になれればと思っております。

「車の主から、素人作りの木造倉庫だからとばらされたのだ、車の修理をしろといわれたのですが、責任はございますか。」というご質問について回答いたします。

車の所有者は、民法717条を根拠として、不法行為による損害賠償責任を追及しているのだと思われます。
 同条は、「土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって」他人に損害が発生したときは、その工作物の占有者は被害者に損害を賠償しなければならない、と定めています。
「土地工作物」とは、建物、家屋や塀、看板など不動産やそれに付着しているものをいいます。本件の屋根もそれに含まれます。
 そして、土地の工作物の設置または保存に瑕疵があれば損害の発生を防止するに必要な注意をしていたときも、所有者である以上は過失がなくても賠償責任を負わなければならない(同条ただし書き)、とされています。土地の工作物の所有者にとっては大変重い責任です。

 問題は、飛ばされた屋根について「設置又は保存に瑕疵」があったかどうかです。
 
 この「設置又は保存」の「瑕疵」とは、「そのものがその種類において本来備えているべき(特に)安全性に関して性状や設備を欠いていること」とされており、要求される安全性は通常のもので足りると解釈されています。従って台風ないし竜巻で飛ばされた屋根が、要求される通常の安全性が確保されたものであれば、「瑕疵」には該当せず、損害賠償責任がないということができますので、その場合はご質問者様は責任を負わないということになります。

 仮に、瑕疵があった場合でも、車の所有者は台風の影響による被害発生の危険性が高いことが充分予測できたのに、無防備な状態で自動車等を放置していたような過失が認められたときは、過失相殺(民法722条)により、ご質問者様は損害賠償額の減額を求めることができます。

関連条文
民法
(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任)
第七百十七条  土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
2  前項の規定は、竹木の栽植又は支持に瑕疵がある場合について準用する。
3  前二項の場合において、損害の原因について他にその責任を負う者があるときは、占有者又は所有者は、その者に対して求償権を行使することができる。

(損害賠償の方法及び過失相殺)
第七百二十二条  第四百十七条の規定は、不法行為による損害賠償について準用する。
2  被害者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の額を定めることができる。

希望する詳細度: 高とのことでしたので、長々とした説明になってしまいました。

まとめますと・・・
ご質問者様側に立って、車の所有者に反論するとしたら、台風について予想される程度の強風に対して屋根に補強を施すなど、充分な備えを施しており過失はない。また屋 根は過去の台風で一度も飛ばされたことはなかった。要求される通常の安全性が確保されている。本件では竜巻の発生の可能性もあり、これに関しては予見不可能であり損害を負う義務は一切ない。
また、瑕疵が多少あったとしても、台風でこのような事故が起きる可能性を予見できたにもかかわらず、自動車の保管状況に関して何等の対策をとらかなったことには過失があるから、全額を払うことはできない。
と主張されるとよろしいでしょう。

参考になりましたら、「評価」を頂けますと幸いです。

質問者: 返答済み 5 年 前.


丁寧なご回答ありがとうございます。だいたい当方の置かれた立場は分かりました。私が心配するところは、自作のトタン倉庫だったので建築基準当を知らずその条件を満たしておらず、 「設置又は保存に瑕疵」にあたらないかです。クレームを付けてこられた人は建築業だったのでこちらを素人扱いで部材が細いなどクレームを付けておりました。当方としても普通の風雪に耐え、台風にも何回も耐えてきたので充分な強度だと思うのですがその辺は自信もって「設置又は保存に瑕疵」にあたらないと思ってよろしいのでしょうか。今回の台風に対して改めて補強工事はしていませんしそのことは相手方にも言ってしまっています。倒壊した倉庫はもうばらして原型はありません。部材もゴミのサイズに切断して廃材にしてしまいました。


後から柱の位置や寸法を測って文句言ってこないでしょうか。


 ご近所さんでもあるので、あまり角が立つといやです。「後々調べてみると本来こちらには法律上責任はないですが、当方の物が傷を付けたのも確かですので、修理費は折半でよろしいですか?ご納得いかない部分は多いと思いますがこれ以上もめても損害賠償請求民事裁判になって、双方費用も時間も無駄に掛かります。下手すると貴殿が負ける可能性が高いのでその場合は修理費がでないばかりが損するばかりなので、この案で納得いただけませんか?」と言って落としどころしたのですが大丈夫でしょうか。


2点、最後にアドバイスお願いします。

専門家:  gyoenlegal 返答済み 5 年 前.

>当方としても普通の風雪に耐え、台風にも何回も耐えてきたので充分な強度だと思うのですがその辺は自信もって「設置又は保存に瑕疵」にあたらないと思ってよろしいのでしょうか。
→建築基準を満たしていないから、ただちに瑕疵があるわけではなく、十分な強度と過去の実績もあるわけですから瑕疵はないと思って差し支えないでしょう。

 ご近所さんでもあるので、あまり角が立つといやです。「後々調べてみると本来こち らには法律上責任はないですが、当方の物が傷を付けたのも確かですので、修理費は折半でよろしいですか?ご納得いかない部分は多いと思いますがこれ以上もめても損害賠償請求民事裁判になって、双方費用も時間も無駄に掛かります。下手すると貴殿が負ける可能性が高いのでその場合は修理費がでないばかりが損するばかりなので、この案で納得いただけませんか?」と言って落としどころしたのですが大丈夫でしょうか。
→ごもっともな考えです。双方がそれで丸く収まるのであれば、それで結構ですよ。
私の上記主張というのはあくまでご質問者様側に全面に立ったものですので、徹底的に争うならこうなりますというものです。
とりあえずは頭に置いといていただいて、今はお話合いでうまく妥協案が見いだせればと思います。

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