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shihoushoshikun
shihoushoshikun, 司法書士
カテゴリ: 借地借家・家賃交渉・立退き
満足したユーザー: 2182
経験:  東京司法書士会所属
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我が家の敷地に隣接した隣の敷地にマンションが建っている。 その敷地に2階建てのマンションが建っている。 築20年

解決済みの質問:

我が家の敷地に隣接した隣の敷地にマンションが建っている。
その敷地に2階建てのマンションが建っている。
築20年以上の古いマンション。
親の代に建てられたマンションなので当時のいきさつは私には分からない。
そのマンションの2階のベ ランダの先端は敷地の境界線ぎりぎりの位置にある。
(境界線から直角に上方に線を引くとベランダの先端にぶち当たる)。

建築の確認申請では建物が敷地内に入っていればOKとのことですが、
民法の規定では境界線から50cm以上離して建物を建てるよう規定されて
いると聞いている。

(確かに隣同士がお互いに境界線ぎりぎりに建物を建てたらぶつかり
合って建物を建てることができないはず)。

この建物に対して、民法の規定に基づいて建屋を50cm引っ込めて
くれるよう要求することはできないものでしょうか。

先方が応じてくれない場合、とことん争った場合はどのような結末に
なるのでしょうか。

以上の質問に対してご回答戴ければ幸いです。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 借地借家・家賃交渉・立退き
専門家:  shihoushoshikun 返答済み 4 年 前.

こんにちは、司法書士です。よろしくお願いします。

 

 

確かに、民法234条1項では「建物を建てる場合は敷地境界線から建物を50cm以上離して建てるように」と規定しています。

 

そして、続く2項では、隣地の所有者の権利を規定していて、敷地境界から50cmより狭い間隔で建物を建てようとした場合には、その隣地の所有者は、工事を中止させたり建築計画を変更させる事ができます。

ただし、工事が始まって1年が経過した場合や、建物が完成した後では、工事を中止させたり計画を変更させる事は出来ず、敷地境界から50cmより狭い間隔で建物を建てた事により生じた損害賠償の請求のみできるとされています。

 

では、こうした規定があるにもかかわらず、住宅地のほとんどの家が境界線から50cmより狭い間隔で建てられているのはなぜか?

 

それは民法236条で次のように規定されているからです。

 

民法 第236条 (境界線付近の建築に関する慣習)

第1項
「前二条(234条、235条)の規定と異なる慣習があるときは、その慣習に従う」

 

つまりこの規定は、

「境界線から50cm以上離して建てない事が一般的な場合はその習慣に従い50cmの規定は適用しない」ということです。

 

また、建築基準法第65条(隣地境界線に接する外壁)では

「防火地域又は準防火地域内にある建築物で、外壁が耐火構造のものについては、その外壁を隣地境界線に接して設けることができる。」

とされています。

この規定を民法236条の異なる習慣を定めた規定として捉え、防火地域又は準防火地域内にある建築物で、外壁が耐火構造のものについては民法の50cmの規定は適用しないのが通常の慣習となっています。

 

 

このように、民法の「50cm以上離して建てる」という規定は絶対的な規制ではありません。工事を行う際にお互いに協議し合意すれば、狭くすることもできます。

 

質問者様のケースの場合、質問者様の親の代に建てられたということで、その当時に双方の合意があったかどうかは定かではありませんが、20年以上も前に建てられたということで、その時間は「双方の合意」と考えるのには十分な時間であると言えるでしょう。

 

また、先方が質問者様の要求(建物を境界から50cm引っ込める)に応じなかったとしても、既に完成した建物を一部壊させることは「民法234条2項但し書き」により強制することはできませんので、裁判になったとしても残念ながら質問者様の要求が認められることはないと考えられます。

質問者: 返答済み 4 年 前.

早速の回答有難うございます。


建築物の境界線に関する考え方については分かりました。


関連質問なのですが、補足事項で説明しましたが隣の敷地の上空内に


入り込んだ枝の処置についてです。


上空に入り込んだ枝は1mmたりとも絶対に切り落とさないといけないものか。


また枝の切り落とし要求は法的にどの程度の強制力があるものか。


考え方を教示していただければありがたいです。


 

専門家:  shihoushoshikun 返答済み 4 年 前.

回答が遅くなり申し訳ありません。

 

 

民法第233条には次のように規定しています。
(竹木の枝の切除及び根の切取り)
隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切除させることができる。

 

確かに、民法のこの規定によれば隣接地所有者は質問者様に枝の切除をさせることができます。

しかし、枝が越境していても少ししか出ていなかったり、隣接地に多大な被害が生じていないなどの状況であれば、「1ミリたりともはみ出すな」という要求は通りません。

それは「権利の乱用」とみなされるからです。

 

ただし、越境した枝が建物を傷つけたり、枝からの落ち葉が大量なので掃除が大変になる、というように隣地を使用するにあたって支障が出る場合(受忍限度を超える場合)は、相手の要求に応じなければならないでしょう。

その場合でも、全ての枝を切らなければならないわけではなく、隣地の使用に支障がでない程度に枝を切る程度で十分責任は果たしたことになると考えられます。

質問者: 返答済み 4 年 前.

早速の分かりやすい回答有難うございました。


大分頭の中が整理されてきました。


最後の詰めをやらさせてください。


 


1.要するに社会通念上妥当と考えられる受忍限度を超える場合にはそれに対して対策を講じる義務がある。


2.ただしそれは必ずしも境界線を越えた枝を根こそぎ切り落とすことだけではない。


3.本件の場合、先方の言い分は落ち葉が雨樋にたまって排水に支障が生じる。


4.その為の清掃費用が掛かる。


5.だから境界線を越えている枝を根こそぎ切り落としてくれと言っている。


5.この点は確かに実質被害に相当するから何らかの補償の義務が免れないだろう。


6.ただし、境界線を越えている枝を根こそぎ伐っても、境界線の外から落ちてくる落ち葉はあるわけだから根本的解決にはならない。


7.先方の言い分をそのまま実行すると、8階建てのマンションにも届く大型のクレーン車を用意して、極端に言うと木の幹を中心とした左半分を切り落とさなければならない。


7.木は片肺運転になり、枯れる恐れもある。また多大の費用が掛かる。


8.これは当方にとって受忍限度を超えていて、到底受け入れられない。


 


以上の背景を考慮して当方としては下記提案したい。


この提案に対して、専門家のご意見を承りたくよろしくお願いします。


 


1.比較的低い位置(マンションの3回相当)までの境界線を越える枝は切り落とす。(現実のマンションは2階建て)


2.ただしそれ以上の高い上空の枝は基本的に現状のままとする。


3.落ち葉の清掃等に要した実質被害費用は当方が支払う。


 


以上よろしくお願い申し上げます。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 

専門家:  shihoushoshikun 返答済み 4 年 前.
1.比較的低い位置(マンションの3回相当)までの境界線を越える枝は切り落とす。(現実のマンションは2階建て)

2.ただしそれ以上 の高い上空の枝は基本的に現状のままとする。

3.落ち葉の清掃等に要した実質被害費用は当方が支払う。



上記の提案であれば、問題ないでしょう。
たとえ、要求通りに枝を切り落としても、隣地に完全に落ち葉を落とさないことは無理ですから、どこかで妥協案を見つける必要があります。

落ち葉の清掃の代金を質問者様が負担するのであれば、十分責任は果たしていると考えられます。

枝をどの程度の範囲で切り落とし


質問者: 返答済み 4 年 前.

お世話になります。


詳細情報の提供を求められているようなので写真撮影して送付したいと思います。現住所と離れていますので一週間ほど余裕を頂きたく宜しくお願いします。


分かりにくいことを依頼しまして申し訳ありません。

専門家:  shihoushoshikun 返答済み 4 年 前.

すみません、誤って下書きを「情報リクエスト」で送ってしまいました。だいたいのイメージはできていますし、お手数をおかけしますので、現場の写真は必要ありません。振り回してしまい、申し訳ありません。


下記に、続きを記載します。


1.比較的低い位置(マンションの3回相当)までの境界線を越える枝は切り落とす。(現実のマンションは2階建て)
→この辺りの枝を切り落とせば、隣地の被害もだいぶ軽減するはずなので十分でしょう。

2.ただしそれ以上 の高い上空の枝は基本的に現状のままとする。

3.落ち葉の清掃等に要した実質被害費用は当方が支払う。
→清掃費用も負担するの であれば、十分責任を果たしています。


上記の提案であれば、問題ないでしょう。
たとえ、要求通りに枝を切り落としても、隣地に完全に落ち葉を落とさないことは無理ですから、どこかで妥協案を見つける必要があります。


枝をどの程度の範囲で切り落としするかは、お互いに話し合いをする必要がありますが、落ち葉の清掃の代金を質問者様が負担するのであれば十分責任は果たしていると考えられますので、相手も受け入れる必要があると考えられます。一ミリもはみ出すなという要求には応じる必要がないということも、丁寧に伝えることもできるかもしれません。


とりあえずは、上記の提案の通りに切り落としてみて、どれくらい改善するかを様子を見てみる提案をして、さらに切る必要があったり枝が伸びてきた時に手入れをしていく方向に話をもっていくようにしてみてはいかがでしょうか。
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