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猫山司
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 内科
満足したユーザー: 14256
経験:  医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
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お世話になります。 パーキンソン病のお薬について。 lドーパは、60歳の母が飲むべきではないでしょうか? 10

解決済みの質問:

お世話になります。
パーキンソン病のお薬について。
lドーパは、60歳の母が飲むべきではないでしょうか?
10年ほどで不随運動がひどくなると母が心配し悩んでいます。
今日病院ではじめてLドーパが処方されたようです。
でも飲むのが怖いと言っています。
60歳の女性には早すぎるでしょうか?
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 内科
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
【「評価」「再投稿」「オプトアウト」の使い分けがわからないままこれらの機能を使わないで下さい。回答にご不明点がある場合は、「評価」をせずに返信機能でご質問下さい。評価は「最終評価」です。マイナス評価を賜った場合には、より有意義に相談を進めていただくために、私はオプトアウトさせていただきます】


こんにちは。猫山と申します。神経内科医です。

20年ほど前までは、「Lドーパ製剤の使用はできるだけ遅れさせた方がよい」と信じられてきました。
しかし、極めて水準が高い研究によって、その論には根拠がないこと、むしろ早期にLどドーパを開始した方が良好な長期的予後が得られることが証明されています。

日本神経学会のパーキンソン病治療ガイドラインでも、Lドーパの早期開始が推奨されています。
http://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson.html
(治療総論、52-53ページ参照)。

お母様におかれましては、むしろ10年後、20年後の不随意運動のリスクを減らすために、いまLドーパを開始されるべきでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
リンクを張り直しておきます。

パーキンソン病治療ガイドライン2011
http://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson.html

第Ⅱ編 クリニカル・クエスチョン
第1章 治療総論
http://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdgl/sinkei_pdgl_2011_11.pdf
「実験的にL-ドパは代謝の過程で活性酸素を生じることが示されたため,L-ドパの服用はドパミン神経の変性を促進する可能性が挙げられている.また,運動合併症の発生を抑制するためにL-ドパの使用をなるべく遅らせるべきだとの提案もなされている」
「L-ドパによる治療開始を遅らせるべきだとの提案に対しては,長期の予後について検討されている.L-ドパ単独,ドパミンアゴニストのブロモクリプン,L-ドパとセレギリンの群で開始した長期予後の検討では,平均14年後まで評価したところ,L-ドパ開始群で死亡率の高まることはなかった」(52-53ページより引用)
質問者: 返答済み 3 年 前.
こんにちは。ご丁寧な回答どうもありがとうございました。
質問させていただいて良いですか?

1、クリニカルクエスチョンとは何ですか?

2、遅らせるべきとの提案に対して『死亡率が高まることはなかった』との記述はあるのですが、不随意運動に関しての記述は無いですか?

私たちは病院 で重い不随意運動症状の患者さんを何人も見ていて、
、死亡率よりそれが一番怖いです。
その方たちは、早い段階からLドーパを飲んでいたからという話を耳にしてしまいました。
でも本人から聞いたわけではないのですが…。

早くからLドーパを飲むことは今では一般的なのでしょうか?

順天堂病院にかかったことがあるのですが、
その説明はありませんでした…泣

不安なら飲まない方がいい、という感じに言われました…

長々と申し訳ないですが、
よろしくお願いいたします。



専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
> 1、クリニカルクエスチョンとは何ですか?
直訳すると「臨床的質問」という意味になりますが、最近では多くのガイドラインがこの形式をとっています。つまり、絵に書いた餅のような治療法を書いても実践的ではないので、臨床的視点から、例えば今回のように「Lドーパは初期に使用しない方がいいと言われているが本当か?」というような、臨床現場にいる医師からの質問に回答する形でガイドラインが示されているのです。

> 2、遅らせるべきとの提案に対して『死亡率が高まることはなかった』との記述はあるのですが、不随意運動に関しての記述は無いですか?
53ページの4行目に「運動合併症,認知症の頻度にも差はみられず,L-ドパによる治療開始を遅らせることにより長期予後が改善されることはなかった」があります。この運動合併症が不随意運動のことです。

> 早くからLドーパを飲むことは今では一般的なのでしょうか?
ごく一般的な治療方法です。

> 不安なら飲まない方がいい、という感じに言われました…
大学病院の医師は忙しいですから、ごく一般的な処方を行って、それに対して不安を述べられても、懇切丁寧には対応してもらえない場合もあると思います。

以上、ご参考になれば幸いです。
猫山司, メディカルアドバイザー
カテゴリ: 内科
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経験: 医師。国立大学医学部卒業後、臨床と研究に10数年間従事
猫山司をはじめその他名の内科カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 3 年 前.
猫山先生

わかりやすく答えていただいてありがとうございました。
また何かありましたら、質問させてください。
専門家:  猫山司 返答済み 3 年 前.
少しでもお役に立てたのであれば幸いです。

ユーザーの声:

 
 
 
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