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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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アメデ・ヴァラン(1818-1883)という挿絵作家の作品を洋服の柄に組み込もうと考えております。

質問者の質問

アメデ・ヴァラン(1818-1883)という挿絵作家の作品を洋服の柄に組み込もうと考えております。
この場合の権利侵害などはどのような可能性がございますでしょうか。
投稿: 1 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

知的財産権を専門とする者です。

当該作家は1883年に亡くなられているということですので、すでに著作権の保護期間は切れているということになります。

著作権の保護期間は、著作権法上は以下のように規定されています。

「(保護期間の原則)
 第51条
  著作権の存続期間は、著作物の創作の時に始まる。
 2 著作権は、この節に別段の定めがある場合を除き、著作者の死後(共同著作物にあっては、最終に死亡した著作者の死後。次条第1項において同じ。)50年を経過 するまでの間、存続する。」

「(無名又は変名の著作物の保護期間)
 第五52条
  無名又は変名の著作物の著作権は、その著作物の公表後50年を経過するまでの間、存続する。ただし、その存続期間の満了前にその著作者の死後50年を経過していると認められる無名又は変名の著作物の著作権は、その著作者の死後50年を経過したと認められる時において、消滅したものとする。

2 省略」

「(団体名義の著作物の保護期間)
 第53条
  法人その他の団体が著作の名義を有する著作物の著作権は、その著作物の公表後50年(その著作物がその創作後50年以内に公表されなかったときは、その創作後50年)を経過するまでの間、存続する。
 2.省略」

著作権の保護期間は著作者の死後50年まで又は公表後50年までとなりますため、いずれの場合であってもすでに著作権の保護期間は切れているため、ご質問にあるように、作品を洋服の柄に組み込んでも問題は生じないこととなります。

ただし、著作者人格権(公表権(同法18条)、氏名表示権(同法19条)、同一性保持権(同法20条))に関しましては著作者の死後も保護されることとなります(同法60条)ので、作品を改変したり、トリミングしたり、氏名表示がされている場合にその表示を削除したり、といったようなことを致しますと、著作者人格権と抵触してしまいますので、ご注意してください。

質問者: 返答済み 1 年 前.
12354;りがとうございます。作品を改変したりトリミングしたりする予定なのですが、
著作者人格権に抵触しないようにするには本人の許可が必要ということでしょうか。
本人が亡くなられているのであればどなたに権利があるのでしょうか。
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

著作者人格権は本人に一身に専属し譲渡することができません(著作権法59条)。そのため、相続することができません。

この60条によって保護される著作者人格権は、期間の限定のない保護となるのですが、この60条には次のような但書きがあります。

「ただし、その行為の性質及び程度、社会的事情の変動その他によりその行為が当該著作者の意を害しないと認められる場合は、この限りでない。」

抽象的な但書きですが、そのような場合には著作者人格権は制限されますので、改変等をしても問題はないこととなります。

ここでいう「行為の性質及び程度」といいますのは、遺族から承諾を得ているのかどうか、改変をする必要性の程度、改変の度合い、販売数量、営利目的か非営利目的か、遺族へ利益を還元しているかどうか、善意なのかまたは悪意なのか等の一切の事情をいいます。

また、「社会的事情の変動」とは、社会的な価値観ですとか著作物を取り巻く事情の変遷、社会的な必要性等をいい、それら一切の事情を考慮した上で、著作者が生存していたとすればその行為に同意を与えたか否かによって判断されます。

事案に応じてケース・バイ・ケースで判断せざるを得ず、本件の場合にこの但書きに該当するかどうかを断定的に判断することは困難となります。

したがいまして、安全策を採るのであれば、改変等をせずにご利用なさるのがよろしいかもしれません。

質問者: 返答済み 1 年 前.
12418;し訴えられるとしたら遺族からということになるのでしょうか。
遺族をつきとめて承諾を得ることができ、利益を還元できれば問題ないという見解でよろしいですか?
専門家:  patent777 返答済み 1 年 前.

この辺のところはグレーゾーンですので断定的なことを申し上げることはできません。

ただし、遺族の承諾を得たり、利益を還元すればリスクは相対的に軽減されることにはなると思われます。

著作権と申しますのはリスクマネジメントともいえますので、ある程度のリスクを承知のうえで、又はご質問にありますように承諾を得るなどのリスク軽減策を講じた上で利用するという判断をくだすか、または安全策を採って同一性保持権と抵触しない態様で利用するかを、熟慮した上で利用するまたはしないといったことを判断することになろうかと思われます。

なお、訴えられるとしましたら、遺族ということになろうかと思われます。

専門家:  patent777 返答済み 12 ヶ月 前.

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