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patent777
patent777, 弁理士資格を取得
カテゴリ: 特許・商標・著作権
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フリーランスで展示会のブースデザインをしています。 今年1月、Bデザイン会社からの依頼で

質問者の質問

フリーランスで展示会のブースデザインをしています。
今年1月、Bデザイン会社からの依頼で
A社の展示会出展に伴うブースデザインコンペに提出する
企画デザインを請け負いました。
無事コンペに通過し、展示会デザイン費もBデザイン会社より支払われました。
その後、Bデザイン会社がA社の別の展示会で当方のデザインを使い回している事がわかりました。(2展示会分、確認出来ています)
そこではっきりさせたい事が2点あり質問させて頂きます。
・他の展示会でデザインを無断で使用する事は著作権侵害にあたりますか。
・展示会デザイン施工物は終わってしまうと、撤去され形が無くなってしまいますが、
このような場合でも著作権を主張出来るのでしょうか。
(証拠としての写真等はあります。)
Bデザイン会社とは2015年11月1まで気密保持契約書を交わしていました。
その中に知的財産権の項目があり納入物の著作権を譲渡すること、著作者人格権
を一切行使しないのもとする内容になっていたため、
今回と同じことが何度もありましたが受け入れてきました。
契約が終わっても、契約中と同じ行為を繰り返されるので困っています。
ご回答よろしくお願い致します。
投稿: 5 ヶ月 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 5 ヶ月 前.

知的財産権を専門とする者です。

結論から先に申しますと、著作権侵害となるか否かは、契約内容次第ということになります。

まず、そのデザインが著作物である場合には、著作権が生じます。著作物でなければ著作権は生じませんので、その場合には、B社が質問者様が創作したしたデザインを使用しても著作権の侵害とはなりません。

この著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」と規定されています(著作権法2条1項1号)。具体的には、同法10条1項に例示されていますが、ご質問内容から、著作権に関する契約がなされているようですので、当該デザインは著作物であり、著作権が生じているものとして以下ご説明させていただきます。

まず、基本的なことを明確にしますと、複製権などの財産権としての性格を有する著作権(著作権法21条~28条)は譲渡することができます(同法61条)。一方、公表権などの人格権としての性格を有する著作者人格権(同法18条~20条)は、著作者の一身に専属し、譲渡することができません(同法59条)。

このことを前提としまして質問者様とB社の間の契約におきましては、納入物(質問者様が創作した本件のデザイン)の著作権を譲渡する旨が定められているようです。そのため、本件デザインの著作権はB社にあることになります。この契約(2015年11月1日までの秘密保持契約)におきまして、契約終了後はB社へ譲渡した著作権が質問者様に返還されるとか、A社の別の展示会では使用してはならないなどといった使用範囲を限定して譲渡したなどといった特約が結ばれていない限り、一旦、B社に譲渡された著作権が契約終了後に質問者様に返還されたり、B社の使用範囲が限定されるといったことは生じません。

そのため、そのような特約がない限り、契約終了後もB社が本件デザインの著作権者となりますので、B社が本件デザインをA者の別の展示会で使用しても問題は生じないことになります。

一方、著作者人格権につきましては、契約内容がどのようになっているのかによりますが、通常ですと、契約期間が終了しますと、著作者人格権の不行使契約も切れて、質問者様は著作者人格権を行使することができるようになります。そのため、契約終了後にB社が、公表権(同法18条)、氏名表示権(同法19条)及び同一性保持権(同法20条)を害するような使用をした場合には、質問者様は著作者人格権を行使することができることになります。

ご質問には「展示会デザイン施工物は終わってしまうと、撤去され形が無くなってしまいます}とありますが、このような場合であっても、立証することができる限りにおいて著作者人格権に基づき損害賠償請求をすることができます(民法709条)。該当する場合には、名誉回復等の措置をとることもできます(著作権法115条)。

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質問者: 返答済み 5 ヶ月 前.
12372;回答ありがとうございます。
契約期間終了後でも納入物の著作権の返還を求めないかぎり、今後当方から納品するデザイン物の著作権はつねにB社にあるということでしょうか。B社が返還に応じなければ、譲渡はずっと続くのですか。
専門家:  patent777 返答済み 5 ヶ月 前.

著作権は著作物ごと(デザインごと)に生じます。

あるデザインAとデザインBの異なる二つのデザインを質問者様が創作したとした場合には、デザインAの著作権AとデザインBの著作権Bの二つの著作権が生じることになります。

そのため、B社との契約におきまして、著作権Aのみを譲渡するという契約の場合には、B社は著作権Aのみが先ほどご説明した特約がない限り所有することとなり、B社が著作権Aのみならず著作権Bも譲り受けるという契約であれば、B社は、特約がない限り、二つの著作権を所有することとなります。

また、契約により、今後質問者様から納品されるデザインについてもその著作権をB社に譲渡するという契約を結んでいるのであればそのように今後もB社に著作権が譲渡されるということになりますが、そのような契約を結んでいないのであれば、今後創作したデザインについての著作権をB社に譲渡する必要はありません。要するにどのような内容の契約を結んでいるのかということにかかってきます。

今後も新たに創作したデザインの著作権を譲渡するという契約の場合、それに見合うだけの対価を得る必要がありますが、それに見合うだけの対価を受けずに、その後に創作したデザインについての著作権を譲渡し続けるというような契約は公序良俗に反すると思われますので、契約の解除を申し入れた方がよろしいかと思われます。

質問者: 返答済み 5 ヶ月 前.
12431;かりやすくご説明頂き、ありがとうございます。
2015年11月1日の契約有効期限終了後の新規案件に関しては、著作権譲渡の契約をしていなければ
著作権は当方にあるとの考えで間違いないでしょうか。
現在B社とは著作権譲渡契約書を交わしていない状態です。
専門家:  patent777 返答済み 5 ヶ月 前.

そういうこといなります。

ただし、契約は、文書(契約書)がなくても成立することがあります。

口頭の場合とか、相手が、勝手に質問者様のデザインを色々な場所に利用するのを止めさせたりしないような場合には、質問者様が「黙示の許諾」を与えているとみなされ、B社の行為は違法とはならなくなりますので、今後もデザインを納入するのであれば、B社と契約書を交わして、はっきりさせておいた方がいいと思います。

質問者: 返答済み 5 ヶ月 前.
12392;ても勉強になりました。
アドバイスしてくださった点をはっきりさせようと思います。
また教えて頂きたい事が出ましたら、改めてご相談させて頂きます。
ありがとうございました。
専門家:  patent777 返答済み 5 ヶ月 前.

お役に立ててなによりです。

お待ちしております。

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