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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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パロディについての質問です。インスタグラムを模したデザインを作り、商用ではなく趣味として配布した場合は何の侵害が考えられ

解決済みの質問:

パロディについての質問です。インスタグラムを模したデザインを作り、商用ではなく趣味として配布した場合は何の侵害が考えられるでしょうか。用途はジョークのようなものです。
投稿: 10 ヶ月 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 10 ヶ月 前.

知的財産権を専門とする者です。

パロディにつきましては、基本的には著作権と抵触することになろうかと思われます。

著作権法には、以下に示すように翻案権という権利が規定されています(著作権法27条)。

「(翻訳権、翻案権等)
第二十七条
 著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。」

この「翻案」とは、最高裁の判例では、次のように判示されています。

『先行する原著作物(インスタグラムの写真)に修正増減を施し、新たに創作性のある表現を付加(パロディ写真)しても、それが、原著作物に依拠し、かつ、原著作物の表現上の本質的な特徴を直接感得することができる場合をいいます。』

この翻案は、複製といえるほどには原著作物と近似していないが、全く別の著作物ともいえない著作物。あるいは、複製といえるほどではないが、それでもなお、二次的著作物(パロディ写真)から原著作物(インスタグラムの写真)を直接想起させるほどに似ているといったようなものです。

パロディ写真の特性上、原写真をまったく想起させないということはないはずですので、インスタグラムの写真をパロディ化する行為は、この翻案権と抵触することになろうかと思われます。

また、著作権法には、著作権とは別に著作者人格権という権利も規定されています。そのうちの一つに以下のような同一性保持権という権利があります(同法20条)。

「(同一性保持権)
第二十条一項
 著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。」

パロディ化という行為は、どうしても原写真の一部を改変して、原写真を茶化したり、批判・風刺の意味合いで使用することが多く、その結果として完成されたパロディ写真が原著作者の意に反しないと断定することは難しいと思われますので、パロディ化はこの同一性保持権とも抵触すると考えられます。

したがいまして、インスタグラムの写真をパロディ化する行為は著作権のうちの翻案権(同法27条)及び著作者人格権のうちの同一性保持権(同法20条)と抵触してしまうことになろうかと思われます。

また、「人物」の写真をパロディ化する場合には、肖像権とも抵触する可能性が出てくると思われます。

質問者: 返答済み 10 ヶ月 前.
30340;確な解答ありがとうございます。
インスタグラムのデザインを真似したもののデータを、頒布した場合は何が想定されるでしょうか。
質問者: 返答済み 10 ヶ月 前.
20170;件は、インスタグラムにアップした写真ではなく、画面のパロディという意味合いです
専門家:  patent777 返答済み 10 ヶ月 前.

結局のところ、データ化する前提の行為として原著作物であるインスタグラムのデザインを「まねる」、すなわち翻案する行為が介在することになろうかと思われます。

そうしますと、そのまねる行為自体が翻案権や同一性保持権と抵触してしまうことになろうかと思われます。

画面のデザインが「創作的なもの」であるならば、「著作物」となり、著作権が生じます。

著作権は「著作物」に生じます、著作物でなければ著作権は生じません。

この著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したもの・・・」と規定されています(著作権法2条1項1号)。

そのため、「創作的なもの」であれば著作物となります。この創作性は、高度な芸術性までは必要がなく、ありふれたもの、他人のものを模倣したものでなければいいといった程度のものです。

したがいまして、インスタグラムの画面デザインが創作的であれば、著作物となり著作権が生じますので、そのようなデザインを真似る行為は、翻案になるということになります。

その画面デザインが創作性のないものでしたら、そもそもそのデザインは著作物ではありませんので、それを真似ても問題はないということになります。

画面デザインが創作性があるかないかの判断はケースバイケースで判断せざるを得ず、難しい判断となります、よほどありふれたものでない限りは、創作性があり著作物であると考えておいた方が無難ではないかと思われます。

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